もし、余命があと半年と宣告されたとしたら・・・
子供に何を残せますか?
もちろん、そんなこと考えたくもないかもしれません。
ただ、人は、いつどうなるかわかりません。
だからこそ、そんなことも考えみるのも必要なのかもしれません。
もし、そのような状況になったとしたら、子供さんに何を残す?
生活に困らないだけのお金?
仕事に困らないように学歴?
実は、以前届いた本を読んだ時のこと。
読んでいて涙で続きを読めなくなる部分が何度もありました。
そして、いろいろ考えさせられました。
その主人公は、実在の人物で20代で乳がんを患った方です。
本の著者は、その方のご主人。
そのご主人は、奥さんとなる方が、結婚前に癌であることを知りつつ、困難を予想しながらも結婚するという決断をします。
その部分を読んで、そのご主人の勇気に感動を覚えました。
普通、婚約者が癌に罹患したという事実が発覚した時点で婚約破棄になるパターンが多いんだそうです。
それにもかかわらず2人は結婚しますが・・・
治療で使う抗がん剤の影響で子供は無理と医師から言われます。
しかし、奇跡的に娘さんを授かるのです。
そして治療に取り組むことで、一時は癌が消えるのですが、何と再発し全身に転移。
そして下された診断は余命宣告。
最終的に、主人公の千恵さんは、亡くなります。
そのような過酷な状況の中で、千恵さんは、娘さんのために何を残せるかを考え、実践します。
ちなみに千恵さんは、ブログで情報を発信していました。
その中の、ある記事のタイトルは次のようなもの。
「あなたはこの子たちを残して死ねますか?」
その記事は、このように書かれています。
私は、がんになった後に、ムスメを授かりました。
だから、この子を残して、死ななければなりません。
がんになってもならなくても、死ぬ順番は、私が先に決まっています。
逆になったらいけない。
だとすると、心残りがないように、死ななければなりません。
彼女は、私がいなくなった後、生きる上で必須科目となる、家事はできるだろうか。
今ムスメに手伝わせている家事は、洗濯干し、洗濯たたみ、風呂洗い、靴並べ、掃除、保育園の準備、タンスの整理、自分の服の管理等。
ついつい、わかっていても、危ないから、自分がした方が早いから…云々と理由をつけて、一番大事な料理は最後になってしまいますね・・・。
彼女の手伝いの中に、配膳と料理部門を増やすことが、今後の私の課題。
読んでいて、何ともやるせない気持ちになりました。
そして、病との闘いの中で、実際に千恵さんは娘さんに料理を教えこみます。
自らが、がんになることによって、食の大切さを実感していたのです。
毎日の食が体をつくる。
ちなみにその時、娘さんは4歳。
では、4歳の子が、本当に料理などできるのでしょうか?
その答えは?
「はなちゃんのみそ汁」安武信吾、千恵、はな著をお読みになってみてください。
ただ、電車の中ではお読みにならないでくださいね。