アドラー心理学を理解する上でのキーワードがあります。
それにはいくつかあるのですが・・・
①勇気づけ。
そして、
②共同体感覚。
きのう、共同体感覚に関しては、少しだけ説明しましたね。
そして、
次なるキーワードは、
③「協力」と「競合」。
「協力」と「競合」とは?
ちなみに・・・
日常生活の中で、人間関係がこじれることってありませんか?
例えば・・・
子どもとの関係。
夫婦の関係。
職場の上司や部下との関係。
このような場合、アドラー心理学では「エピソード分析」というものを行います。
では、なぜ、人間関係がこじれるのかを考えるヒントとなります。
その理由を考える上でキーワードとなるのが、「競合」と「協力」。
「競合」と「協力」とは?
野田俊作先生は、こう述べておられます。
アドラー心理学は、「競合的態度」 competitive attitude と
「協力的態度」 co-operative attitude を二項対立させて、人間関係がこじれるのは競合的な態度に起因すると考える。
その意味とは?
競合的な態度とは何かというと、「相手を裁く態度」だと定義している。
相手を裁く態度が、「競合的態度」。
では、協力的態度とは?
協力的な態度は、だから、「相手を裁かないで共通の目的のためにいっしょに仕事をする態度」だ。
結局、人間関係がこじれるのは、相手を裁いて、ものごとにあたるから。
では、人間関係のこじれを取り去るためにできることは?
野田先生は、こう述べておられます。
だから、それを協力的な態度に変えればいい。
協力的な態度とは、「相手を裁かないで共通の目的のためにいっしょに仕事をする態度」でしたね。
でも、そのように説明されても、その意味がわからないという方も多いでしょう。
では、どうすれば、その具体的な意味がわかるか?
本を読んで、それを理解しようとするのもいいと思いますが、もっとも理解できるパターンは、その知識に長けた人に直接、教えてもらうことだと思います。
その点で、野田先生による講座が年末にかけて、各地で開かれます。
そのなかのある講座では、「競合」と「協力」という視点に基づいて「エピソード分析」について学ぶ機会もあるようです。
特に、12月に倉敷と東京で行われる「特殊講義と演習」では、「エピソード分析」も扱われる可能性が大です。
もし、アドラー心理学に興味があり、その知見を深めたいという方にはお勧めです。
詳細は、こちら
参考 「野田俊作の補正項」