●見方を変えると長生きする? リフレームの効用について! | ◆「生まれてきてよかった」そんな実感を持てる子に育てるヒント!◆

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もし、日ごろ、使う言葉を意識することによって長生きできるとしたら関心はありますか?


アメリカの大学の心理学研究チームがある調査をして長生きする方法を解き明かしたそうです。


調査の結果、とても興味深いことがわかった。


それは40歳の人を対象に調査されました。


どんな調査かというと、詳細なプロセスはわからないのですが、


おそらく40歳の人に「あなたは何歳ですか?」というような質問をしたのでしょう。


しかも何千人もの人に!


それに対してどんな回答をするか調査した。


そして次のような2つの答えをする人たちのグループに分けたのです。


その2つのグループとは?


① 「わたしはまだ40歳」と答えた人、1000

② 「わたしはもう40歳」と答えた人、1000



同じ40歳でも見方が人によって違うのがよくわかります。


これらの2つのグループの人たちを追跡調査して没年齢を調べたんだそうです。


すると・・・


「まだ40歳」と答えた人の寿命のほうが、なんと10歳も長かった。


調査チームも驚いたようです。


それは、もう誤差のレベルじゃないですね。


物事の捕らえ方の違いで寿命が、10年も違ってしまうというのは驚きです。


だからこそ、日頃からどんな考え方をするかというのは重要ですね。


その点で心理学の本をひも解くとリフレームという言葉に出会うことでしょう。


リフレームの元の単語は英語のreframe


Reは「...し直す」「...し替える」という意味の接頭辞。


frameは、辞書によると「個人がものを見るときの系統的な原理や一群の事実・思想」と説明されていました。


リフレームを簡単に説明すると、ある事実に対して、見方を変えること。


例えば、「私はもう40歳」と答えた人に対して平均余命を示したとします。


女性であれば、80歳以上生きるわけですね。


「まだ、半分も生きてないじゃないですか」と言えば、人によってはそこに気付きがおこり、「そう考えるとまだ、40歳ね」なんてことになる可能性もあるわけです。


それがリフレームです。新しい見方、新しい意味が付されたわけです。


ある事実に対してリフレームをすることによって、見方が変わるので、それにはその人の気持ちや行動を変える力もあります。


もし、「もう40歳」という人が「まだ、40歳」と考え方を変えることができれば、10年長生きすることもできるかもしれないわけです。


その点で、リフレームを日頃から心がけるとよりよい人生を送る上で大きな助けになると思います。


ちなみにリフレームには「内容のリフレーム」と「状況のリフレーム」があります。


それをちょっと説明しておきます。


「内容のリフレーム」は、意味のリフレームとも言われ、状況はそのままにして、別の意味付けをすることを言います。


40歳の人に平均余命を示してという上の例は、この「内容のリフレーム」ですね。


また、「短気だ」という人に対して「それは時間を大切にしているということですね」と意味を変えて伝えることも「内容のリフレーム」と言えるでしょう。


「状況のリフレーム」は、ある状況を、役立つ状況に置き換えて言う手法です。


例えば、「最近、ラーメンばかり食べている」という人に対して「それじゃあ、ラーメンの本でも書けるね」などのように、行動そのものが活用できる状況を見つけて言うようなことです。


こんな言い方をされたら嬉しく感じるかもしれないですね。


さて、リフレームに関して考えてきましたが、もし、親や教師がリフレームに熟達すると子供を勇気づけてやる気にさせる面で大きな力を発揮するでしょう。


その点で、日頃から一つの事実に関して他にどんな実方ができるか、考えてみるのは役に立つはずです。


たとえば、三角柱を上から見ると丸にしか見えませんが、横からみると三角に見えますね。


そのように物事をいろんな面から見るようにしてみるのです。


すると新たな見方に驚きや気付きが生じるはずです。


リフレームは一人で考えるより、大勢で考えた方が楽しいし学びも多いようです。


アドラー心理学をベースにした「勇気づけ勉強会」にはこのリフレームのテーマも含まれています。


機会があったら参加してみるとおもしろいのではないかと思います。