以前、ある本を読みました。
その題名を本屋で見て、思わず手に取りました。
そしてレジに!
書名は「殺意をえがくこどもたち」。
心理カウンセラーの三沢直子さんという方が著者です。
三沢さんはカウンセラーとして多くの子供たちと接する機会があります。
そして学校の協力を得て調査なども行っているとか。
「統合型HTP法」という描画テストを取り入れての調査です。
子どもたちに「家と木と人を入れて、何でも好きな絵を描いて」もらうというものです。
三沢さんは、長年にわたりその調査を行っているのですが、その本には1981年の子どもたちの絵と1997年の子どもたちの絵が対比して示されています。
正直言って、ショックを受けました。
1981年の子どもたちの絵と1997年では、かなりの違いがあるのです。
1981年の子供たちの絵は、絵にリアリティがあり、何となくほのぼのしていました。
しかし、1997年の子供たちの絵は、家が小さくなっていたり、人が描かれていなかったり、絵を通して寂しささえ感じるような絵が多いのです。
加えて、戦いの絵を描いている男の子に示されるように攻撃性が絵に表れていたりします。
その何枚かは、見ているとぞっとします。
なぜ、そんな変化が生じてしまったのでしょう?
大雑把にいうと地域社会の機能が崩れて、人とのかかわりが薄れたこと。
親ごさんの心が育っていないこと
お母さんと子供の関係が密着し過ぎること。
お母さんの他者否定的な傾向
勉強やゲームなどの影響で、子どもが生活体験やさまざまな実体験に欠けること
などなどいろいろな要素が関係しているようです。
でも、本を読み進めているとちょっと安心します。
お母さんが変わると子供も変わるんだそうです。
そのためにも社会全体でサポートシステムが必要で、孤立しがちなお母さんたちを支える支援体制がぜひとも必要だと書かれていました。
「子育てを学ぶ場をつくろう」という副見出しもありました。
その中では、
単に生物学的に父親、母親になったからと言って、精神的にもすぐに父親、母親になれるわけではありません。特に大家族の中で育っていた時代とは違って、母親役割や父親役割を自然に学べるような環境がなくなってしまった現在、新たに父親、母親になるための学習やトレーニングをする場所が必要になっています。
と述べられていました。
そのようなトレーニングは確かに必要なのかもしれませんね。
さらに「お母さんが自分に向きあう」ことが勧められていました。
その手段として本にも掲載されているのが、エゴグラム。
それについて三沢さんは、このように述べています。
このエゴグラムは、「心の指紋」ともいわれ、それぞれのパターンは、その人の育児傾向や対人パターンをかなり鮮明に映し出すものなので、母親相談や母親教室などでは、よくつかっているテストです。
私もこのテストは何度かしたことがあるのですが、自分の問題点とどこを伸ばしたらいいのかがわかるので、とても参考になりました。
ただ、本にはテストと解説の記載されていますが、さすがに解説まで、記事で紹介することはできません。
そのために・・・
エゴグラムのテストを無料で受けられる次のアドレスを貼っておきますので、チャレンジしてみるとおもしろいと思います。
http://www.egogram-f.jp/seikaku/
登録なども必要ありませんので、安心して受けられますよ。
私も試してみたらピッタリの結果でした。
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