コックと泥棒、その妻と愛人 | Cat Walkな毎日

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Cat Walkな毎日-コックと泥棒、その妻と愛人

  • 原題 : The Cook, The Thier, His Wife & Her Lover
  • 製作年 : 1989
  • 製作国 : イギリス フランス
  • 配給 : ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画

    おすすめ度 ドキドキドキドキドキドキドキドキn


    今夜はドラマ4本と映画2本を制覇w


    で、最後に見た コックと泥棒、その妻と愛人の感想 


    独特の雰囲気を持った映画でしたね~

    映画であって舞台のような

    映画であってミュージカルのような


    美麗で、でも泥臭くて

    純愛で、でも不純で

    上品な愛人に粗野で粗暴な下品な亭主


    とにかく全てが対照的に作られた作品でした


    衣装はジャンポール・ゴルティエが監修していて、

    とにかくゴージャス!


    場面構成も各シーン毎にテーマとなる色があって美しかったです


    ただの愛人問題の映画かと思っていましたが

    とにかく人間の混沌とした負の部分を存分に詰め込んだような内容は

    引き込まれるには十二分な出来でした。


    愛人への愛情の深さに涙が出る部分もあれば、


    腐った肉の臭いが鼻を突きそうな部分もあり、

    最後には最大の禁忌であるカニバリズムの描写もあり、

    爽快且つ突然の終幕


    2時間があっという間でした

    最愛の愛人を殺された妻が、殺した夫に愛人の蒸し焼きを食べさせるシーンは

    圧巻且つ、喉を鳴らさずにはいられないほどの恐怖と嫌悪感を覚え、

    食べさせられている夫の姿に自分の奥深くにある嗜虐心を煽られます。


    ドロドロしたフランス映画が好きな方には是非見て頂きたい一本です


    あ~最近ハリウッドのメジャー作品しか見ていなかったので

    久々に感動です


    やっぱりヨーロッパの映画には典型的なヒーロー像ではなく

    人間の持つ退廃的で破滅的な部分が描かれているのがいいですね


    今日のような何とも言えない落ち込み具合の時にはぴったりの作品でした


    本当は満点にしたいのですが、セクシャルで残酷な描写が多用されていますので

    苦手な方、お子様には見せられない・・・という事で評価は4です。


    フランス映画好きな皆さん、是非見てみてください。



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