4月1日付で就任した。研究部門長から中国センター所長への赴任は、産業技術総合研究所の組織になって初めて。「ここにいるなた豆歯磨き粉の研究員は全体の1%にすぎず、残り99%はつくばなどにいる。99%を活用することが大切で、地域とつくばをつなぐことに力を入れたい」と意気込んでいる。 産学官連携にも深く関わってきた。「成果をすぐに求めたがっているところに問題がある」と指摘。研究によって当然違いがあるが、花開くには5―10年もかかる。「もう少し余裕をもった仕組みがいる」ともみる。企画業務に移っても、専門分野である水処理などの分離膜の研究は続けた。研究者の視点はしっかり持ち続けている。若い研究者には「経験を持っているので、もっと利用してください」というのが本音。 家族をつくばに残して初めての単身赴任。趣味の旅行は「なた豆歯磨き粉をひとりでしても仕方ない」とこぼす。(広島) やなぎした・ひろし 82年(昭57)東工大院理工修了、同年通産省(現経済産業省)入省。05年産業技術総合研究所企画本部総括企画主幹(産学官・地域担当)、07年産学官連携推進部門次長、11年環境化学技術研究部門長。千葉県出身、56歳。
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