頑張らない勉強(3)目標と付き合う | ゆる勉

頑張らない勉強(3)目標と付き合う

この記事は、頑張らない勉強シリーズです。

 
 勉強するにあたって、目標を設定するべきかどうか。
 そして、どうやって付き合っていくか。
 

 目標を設定する事で、その“遠さ”に絶望感を抱いてしまったり、同じ目標を持っている人と自分を比べてしまったり、というマイナス面もあります。

 明日起き上がれるかどうかすらわからないような体調なのに、試験当日に行けるかどうかなんてわかるわけがない――という、穴に落ちてしまったり。
 計画を立てるとつい頑張りすぎてしまったり(そして倒れたり)。
 


 先の話はともかく、はじめのうちは限りなく『予定』に近い目標に“慣れる”ことが必要かもしれません。
 自分で自分の行動・意識をコントロールする訓練です。




 
 身近な目標(かつ実現可能なもの)をつくり、少しずつこなしていきます。
 自分の体調にあわせてハードルを下げたり上げたりして、『丁度いい強度』を模索します。


今日の目標:出来たら嬉しい、出来なくても支障の無い目標。“いますぐできる”こと。

 本を読む、勉強をする、机の上の掃除をする、などです。
 起きた時に紙に書いたり、心に誓ったり、“すぐ始め”たりします。
 

明日の目標:出来たら嬉しい、続いたらもっと嬉しい、出来なくても次の日に持ち越せる目標

 ○時(今日より早い時間)に起きる、前日の復習をする、などです。
 “早く寝る”は、あまりおすすめしません。寝る工夫はする必要がありますが、
「この時間に寝れないと明日この時間に起きれないから、○時には寝よう」ではなくて、
「とりあえず、寝る時間が何時だろうと一度設定した時間に起きよう」です。


 これは目標と言うより、予定を立てたり計画して実行する体力を、少しずつつけるためのものです。
 “できた”を積み重ねることは、かなり効果のある“くすり”になると思います。

 慣れてきたら、“出来た日”を記録しても良いかもしれません。
 慣れるまでは、“出来た日”が少なかったりするとやっぱりガッカリしてしまうので、「これ続いてきたかも?」というものを記録していきます。
 10日続いたら、1ヶ月続いたら、等にご褒美を設定するのも、いいかもしれません。
 
 少しずつ、『目標』に慣れてみてください。




 これとは別に、もっともっと先の“目標”。
 夢とか、そういうものとも言えます。

 目標があるから勉強がしたい、のだと思います。
 これがもし“心の中だけにある”なら、そっと“出して”みることを考えてみてください。
 怖いし、大変だし、いろいろよけいなものも掘り出してしまうかもしれないけれど、ひょっとしたら大きな力になるかもしれません。
 この場合の“出す”は、声に出したり紙に書いたりして“コトバ”にすることです。


 こういった事に限らず、もし『これからやることで、大きな感情が出てきてしまいそう』と事前にわかる時は、安心アイテム(薬・飲食物・ぬいぐるみ・好きな曲・香水・破いていい古新聞や古雑誌等)や、信頼できる人を近くに配置しておくと、良いかもしれません。
 すぐ駆け込める“逃げ場”“安全な場所”を事前に作っておくと、パニックを防げることがあります。
 ※“これが一番安心できる”と思っていても、冷静なうちに刃物やOD可能な量の薬、アルコールは遠ざけておいてください。自傷行為を目標と結びつけることだけはせず、聖域にしてください。

 自分が何に対してストレスを受けるか、感情が揺れるかを把握していくのも『目標との付き合い方』です。
 “自分を知る”ことは私にとっても課題であり、恐らく一生続くことだと思っています。


 少しずつ付き合っていくと、

 『辿り着くにはどうしたらいいか?』

 という道が見えてきたりして、“やる気”が湧いてきます。
 



 もしあなたの不調の原因が“目標を達成出来なかった”ことにあるときは、そういう時期であることが必要なのではないか、と考えます。
 無理に掘り起こさず、出てくるのを「まだかなー」と、緩く待ってあげてください。
  

 そんなものはなくした、忘れた。
 そう思っていても、時期が来れば、ふと浮かぶことがあります。
 
 
  にほんブログ村 受験ブログへ
 


頑張らない勉強:目次へ