やる気の秘密 のうだま☆脳をだます、あるいは脳の蒼いタマ | ゆる勉

やる気の秘密 のうだま☆脳をだます、あるいは脳の蒼いタマ

 計画を立てている時や、やり始めはあんなにやる気があったのに……


 計画→立てっぱなしで、何故か実行しない。

 やる→何故か三日坊主


 この、何故?に対する答えが、この蒼いタマなのかもしれません。
 今回はそんな本のお話。 
 


 実はこれ、性格ではなくて脳は元々こういうものなんですね。
 意思が弱いとか、そーゆーのでは無いようです。
 (もちろん、意思ではどうにもならない!というものでも無いようですが)
 
 
 脳の中にある蒼いタマ、淡蒼球というのだそうですが(画像でググる勇気は無いけど、本当に蒼いみたい)やる気、特にやる気の持続についてのカギがここにありそうです。


 脳は初めて見たモノには感動し、興奮します(生まれたばかりの赤ちゃんは、この感動の渦にいるわけですな)。
 でもだんだん慣れてきて、見ただけでは興奮しなくなる。

 毎日見ている人(家族)の顔を見ても興奮はしない……はず。
 見るものすべてにいちいち感動してたら生活できないです(わぁ!歯ブラシ!)。

 


 脳研究者の池谷裕二さんはこの本で、“慣れる”を、“脳の馴化=マンネリ化”と定義付けています。
 
 

 面白いのは「面倒臭い」も馴化して習慣化し(歯磨きとか)、「楽しい」も馴化して飽きる、という正反対の結果でしょうか。「楽しい」ものこそ、マンネリ打破の対策が必要そうです。
 あーこれって、恋愛もだろうなー。
 




 やる気を出す秘密は4つあり、そのうちのひとつが

 “カラダを動かす”

 なのは、色々なところで見聞きしていた気がするのですが、ようやくちゃんと理解できた気がします。
 


 で、身体を動かすと言えば『キッパリ!のポーズ』もいいんですが、個人的に「ああこれやる気でるっ」という動きは


 シャドーボクシング


 でした……そういえばユーガットメールでもメグ・ライアンがやってたな。
 ハイキックもたのしいよ!(くれぐれも周囲の目と家具に気をつけて。。)

 ところで、こういう動き(関係無いもの)は厳密には作業興奮ではないので、そっちでは「まず始めちゃえ!」という話だと思うのですが(なんか似たようなこと書いたな)、私には“何かに対するやる気”ではなく、こういった“全般的なやる気”を出すトリガーとしてはやっぱり“身体を動かす”が有効だと認識しています。

 なんだろう、やる気のやる気?


 歩いたり乗り物に乗って移動中に閃くのも何か関係があるのかなー。
 (あと、お年寄りが歩けなくなると急に呆けてしまう、という事とか)





 なんで脳をだますなの?
 というのは、この淡蒼球くん、勝手には働いてくれないので(やる気が自然にわいてくるって、あんまりないよね?)、キッカケが必要みたいなんです。
 
 
 しかも周りの動きに騙されちゃう。

 運動してたら、「あ、やる気出さなきゃ!」
 新しい物を見て「あ、やる気出さなきゃ!」
 ごほうびを貰って「やる気でるー!」

 なんかちょっとこんなオメデタイ子が頭の中に居るなんてという感じですが、騙されてでもやる気が出るなら(続くなら)しめたもの。
 
 

 
 顔を笑顔にしていたら、心もなんだか楽しくなるのも同じかな(と思ってたら、自己知覚についても書いてありました)。



 のうだま、良い本でした。
 まずはこの本に対する馴化の対策を考えないと。
 
 
 
のうだま―やる気の秘密
上大岡 トメ 池谷 裕二
幻冬舎
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