大型詐欺事件？

先週金曜と今日にかけて、ある取引を巡る損害賠償請求訴訟に関する内容の発表が上場2社からありました。

デジタルデザイン(4764) とネットマークス(3713) です。

両社は、日本ＩＢＭが元請けとなった官公庁案件に参加してそれぞれサービスを提供しましたが、日本ＩＢＭの案件自体が架空のものであったらしく、売買代金の流れが滞ったため、両社ともに損失を抱えてしまっています。

主役とおぼしき日本ＩＢＭからは、残念ながら上場企業ではないために見解を聞くことができませんが、両社の発表するかぎりでは、キーになるのはどうやら日本ＩＢＭの担当者（部長）のようです。

私自身は官公庁案件に携わった経験はないのですが、過去に携わった人の話では、官公庁からの発注は予算確定後になる一方で納期を考えると発注前からスタートせざるを得ないということで、下請け企業（今回の2社の立場）は元請け（日本ＩＢＭ）を信頼して正式発注前から動き出していたのでしょう。

正式な発注書や契約書があれば「一担当部長が独断でやったこと」などという日本ＩＢＭの主張が通るわけはありませんが、上記のような事情で書類がないために、日本ＩＢＭも（知ってか知らずか）強気にでており、2社もそれに対抗することができないのかも知れません。

もしも日本ＩＢＭが言うように担当者の独断でなされたのであれば、金額的に大型背任・詐欺事件となるでしょうから、警察への告訴という流れになるでしょう。
担当部長が出てきて何をしゃべるかによって、各社の損害額が変わってきそうです。

日本ＩＢＭの動きが気になりますね。

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