昔テレビでやっていた海外ドラマ「チャームド 魔女三姉妹」を最近またDVDで見始めた。
三姉妹の末っ子がある日、屋根裏部屋で「影の教典」という魔術の本を発見。実はそこの家系の女性は魔女になる定めとなっていてその日から三姉妹も魔女となり、様々な悪魔たちと対決するという、相当ざっくり説明すればそんな物語。魔女って言っても弱き者を助けるいい魔女ね。
そこに登場する家は幾何学的なステンドグラスが多用されためずらしいヴィクトリアンハウスでこれまたすばらしい家なのだが、
その中でも、「影の教典」が置いてある広々とした屋根裏部屋にぞっこんだ
物置になっていて、壁や天井も配管や下地がむき出しなのだが、ココにもカラフルなステンドグラスの大きな窓が付いていて、子供が憧れる秘密基地や穴ぐらのような雰囲気なのだ。
思い返してみると、こういったファンタジーな映画では屋根裏部屋からストーリーが始まったり、展開していくものが多い。
これまた大好きな「ネバーエンディングストーリー」だって学校の屋根裏部屋だったし、
思えば、「魔女の宅急便」だって「となりのトトロ」だって屋根裏部屋があった。
屋根裏部屋にはなんだか夢がある。何かがそこから始まるワクワク感、何かがそこに潜んでいるハラハラ感。これが地下室や、クローゼットになってしまうと、たちまちホラー映画へと変わる。屋根裏部屋にはブキミさとファンタジックが入り混じった、ほかの部屋にはない魅力があるのだ。
かくいうワタシもそんな屋根裏部屋ファンの1人だ。今の家を建てるときに(実家です)、ぜひ欲しかったのが屋根裏部屋だった。別に部屋じゃなくても物置でもあれば生活上でも便利だし。
しかし日本の法律上では天井高が1.4メートル以上になると部屋として申請しなければならず、床面積に算入されてしまう。そうなると致命的なコストがグググッと上がってくることが判明。1,4メートルに抑えて、頭ゴッチンしてまでも屋根裏行きたいかと言われれば、そうでもないことも判明。
あくまでワタシの理想は家を建てるときに屋根の形状からできた副産物のような屋根裏であって、モデルハウスのような明るく、シャレオツなものではない。
子供のころを思い返してみると、自分の子供部屋とか体育館などではなく、自宅の押し入れの上のべニア板がカポッとはずれて屋根裏に行けると分かった時の興奮や、学校の階段下の用具倉庫室の存在を知り、鍵を受け取って初めて中に入った時の緊張なんかの方が記憶にはっきりと残っている。子供にとっては用途の決まっていない見捨てられたような空間の方が夢想がどんどん広がっていき、魅力的だった。ワタシがただそんなところが好きなだけなのか・・・。
最近そんなおどろおどろしくてでもワクワクするような場所。なくなったと思いませんかー!?