今から7年前の3月頃に、私は原因がわからず、どんどん痩せ続けたことがあります。妻が死んでから2年目くらいの出来事です。それもダイエットなどというレベルでなく、体中の筋肉が日を追うごとに加速を付けて減り続け、半年後にはついに体重が30㎏を割りそうになってしまいました。その頃はベッドから起きるのもやっとで、事務所のシャッターを開けることもできず、従業員に手伝ってもらっていました。そして鏡に映った自分の顔はまるで死相が出た骸骨みたいになり、後でわかったのですが、私の跡継ぎの娘婿が、私が自殺でもするのではないかと見張っていたらしいのです。ただ、これはがんではないと思いましたが、プロティンを飲んでも何をしても痩せは止まりません。本当に危なくなってきて、ようやくの運転で辿り着いたクリニックでは血糖値が46しかなく、極度の栄養失調状態でした。でも精密検査では体のどこにも異常はないので、カルテにどう書いたらよいのか主治医も戸惑っていました。だけど最終的には心が原因だと記入していたようです。後にすっかり回復した私を見て、主治医が「あの時は死んでしまうかと思った」と呟いていました。医師が客観的に見ても、あの時の私は餓死寸前だったようです。でも苦しくてもう死ぬなと思った時「ああ、これでようやく妻の処へいけるんだ」という安堵感が湧いてきたことも意外でした。でも現在の私はすっかり健康で、これはもう遠い過去の出来事です。

 

昨年の暮れ、私がよく見ていたYOUTUBEの人が突然亡くなってしまいました。その1週間前に急性骨髄性白血病と診断され、直接の死因は肺炎だそうです。ただ私は思ったのですが、周囲の方も含め、どうしてもっと早く気付かなかったのでしょうか。本人も風邪と思ってたようです。でもYOUTUBUで見る限り、かなり前から痩せてきていて、調子も悪そうで、ただの風邪にはとても見えなかったです。もうあのお話が聞けないと思うとすごく残念で寂しいです。

さらに年末にはプロレスラーのキラー・カーンさんも亡くなってしまいました。これは以前手術した大腸がんの再発でなく、動脈破裂による突然死だそうです。その日は御自身の経営する居酒屋での接客中に突然倒れ、しかもその5時間前にはX(ツイッター)に元気な様子を投稿していたそうなので、御本人もまさか死ぬとは思ってなかったでしょうに・・ただその数日前から頸が痛いと言ってたそうなので、その時すぐに病院へ行っていれば助かっていたのかもしれません。やはり高齢になって不調を感じたら、早めに病院で診てもらった方が安心に思います。

 

私の会社のホジキンリンパ腫で経過観察中の男性(48)は昨年の暮れに(治療終了から)画像診断も含めた2年目の精密検査を無事に完全クリアできました。リンパ節で赤く光った個所はひとつもなかったということです。血液のがんはその性質上散らばりやすいので、彼も心配してましたが、最近は顔色も良いので私は大丈夫と思っていました。それに散りやすいのならば、出てるならもう出てるでしょう。一応あと3年間無事なら卒業だそうです。確かなことはわかりませんが、私の中では彼はもう大丈夫と思っています。そして彼の場合は、最初の段階でがんを疑い、アドバイスしてくれた歯医者さんの判断がすごく良かったのだと思います。それに彼には私が付いています。

 

私は過去、すごく辛かった時には、高校生の時に知ったレオ・セイヤーの「ショーは続けなければならない」という言葉を自分に言い聞かせてきました。妻が死んだ時にもこの言葉で乗り越えられたように思います。

そして私は人生は一度きりだと思っています。でも身体が資本であることも事実です。いくら立派な目標があっても、頑張り過ぎて心不全で死んでしまえば元も子もないです。

 

今日はとりとめもないことを書いてしまいました。でも私は基本的に嘘は嫌いです。本音を書いて嫌われたって仕方がないでしょう。

 
 

今から8年ほど前のある朝、私は血尿が出て驚いたことがあります。便器の中が赤く染まっているのです。痛みは感じ無かったけど・・その前日に、急坂が多い西沢渓谷(山梨県)をかなり歩いたので、たぶんその疲労のせいかな、とも思いました。ただ、私の兄弟や叔母が透析患者だったので、私自身もいずれそうなるのではないか、とすごく不安になったものです。その数年前から尿路(腎)結石の予防目的でクエン酸水は飲んでましたが、だんだん面倒になり、血尿が出たころにはクエン酸はほとんど飲んでなかったです。あれはかなり酸っぱいのです。ただ、血尿はすぐにおさまり、それ以降はそういうことはなかったです。

 

血液中のPH値(アルカリ性、酸性)は通常は7.4前後に厳密に保たれています。ただ、ケトン体は元々は酸性なので、それにより血液が一時的に酸性に傾くと(体は)腎臓から重炭酸イオン(アルカリ)を血液中に放出して酸を中和したり、肺による呼気(吐く息)で二酸化炭素(酸性)を吐き出したり(緩衝系)、尿から体内の過剰な酸性物質(利用されずに余ったケトン体やリン酸など)を排出し、血液中の酸性とアルカリ性のバランスを一定に保ちます(酸塩基平衡)この時に排出される尿は酸性寄りになるので、尿路(腎)結石が出来やすくなることがあります(あれはかなり痛いそうです)  私はケトン食を始めた12年くらい前からこのことは聞いていたので、念のためにクエン酸水をある程度飲んでいました。ただし誤解しないで頂きたいのは、この場合はケトン体そのものが悪い訳ではなく、ケトン体が利用、代謝できない(使い切れない)状態が長期に続くことが良くないということです。ケトン代謝に体が慣れてきて(スムーズになり)体内での利用率も高まってくれば余剰なケトン体も減るので、そのような状況にはなりにくいと思います。それに酸性物質が悪いのならば、クエン酸(酸性)を多く含む柑橘類や梅干しなどもすべて体に悪いことになってしまいます。クエン酸は体内ではアルカリ性に変わります。また血液はアルカリに傾きすぎても危険なのです(アルカローシス→ふらつき、錯乱、失神など) 重要なのは血液中のPH値が常に7.4前後に維持されてることであって、実際に私はこれまで一度も尿路(腎)結石にはなっていません。

 

しかし血尿から4年後、ずっと順調だった私の腎機能を現わすクレアチニン値(男性基準値0.61~1.04mg/dLくらい)が少しずつ上昇してきたのです。その後も上昇は続き、ついには定期検査で基準値を飛び越えてしまいました(当初0.69→1.07→1.17)主治医からは次回の検査もこのままだったら、腎臓内科に紹介すると言われ、私は焦りました。自分の兄弟や叔母の腎臓が悪化していく様子を間近で見て知っていたからです。もし、自分も同じようになったらどうしよう・・ケトンでも遺伝体質は変えられないのか、とかなり不安になったものです。

 

でもそれから私は腎臓病について徹底的に調べ、試行錯誤を繰り返しました。野菜は必ず煮こぼしてから食べたり(カリウム除去)、コーヒーを飲む量を1日3杯までに減らし(それまではバターコーヒーを1日10杯以上飲んでいた)牛乳を少し加えてミルクコーヒーにしたりもしました(シュウ酸対策)クエン酸水も本格的に再開し、重曹水も分けて飲むようにして、毎朝の尿PH値もキッチリと測り、アルカリ寄りを目指しました。ただ、私の場合は重曹の方が尿PH値がアルカリになったようです。それらのうちの何が良かったのかわかりませんが、次の検査ではクレアチニンがかなり下がっていました(1.17→0.74)今から4年前のことです。

それからクレアチニン値は基準値内を上下したりでしたが、先月の健康診断では2年連続でクレアチニン値が最低基準値を下回るほどまでに戻りました。
      今年 ←  昨年 ← 一昨年

たとえ加齢現象でこれから再び少しずつ上がったとしても、もうすぐ65歳の私は、透析から一生逃げ切れそうです。

 

私はすでにがん患者ではなく、遺伝性の腎臓病もなんとか克服できました。闘病記としてのこのブログの意味も薄れてきたようです。

でも私はこれまでブログを通して、多くの方々と知り合えて励まし合ったり、たくさんのことを学ばせていただきました。そして、ぽんぽこさんのように、余命宣告3~6ヶ月の膵臓がんから奇跡的な大逆転を実現され、5年後の現在も元気で順調な方もおられます。他にも厳しい状況から無事に卒業されていった方達も結構いらっしゃるのです。

でも悲しいお別れもありました。皆さん一生懸命頑張られて、ほとんどの方々がクオリティーも高く、余命の中央値よりも長く生きることが出来ましたけど、最後は旅立たれてしまいました。私はブログから離れたくなりました。しかしまた、ご遺族の方々から感謝のご連絡をいただいたことも数度ありました。ある時には、40代のご主人を亡くされたばかりという、ある女性からの突然のご連絡があり「がんになってから数年、治療法もないと言われ、たくさん悔しいこともありましたが、主人は亡くなる半年前まで好きだった海で過ごすことも出来て、ケトン食をしてきたことに後悔はございません。長い間ありがとうございました」とご連絡いただいた時には、心がやすらいだものです。

 

私の妻は9年近く前にヘルペス脳炎で突然他界しました。運悪く子宮内膜炎も併発していたので、ダメージも多く、担当医からも治療法がわからないと匙を投げられ、しまいには他の病院をたらい回しにされました。このブログには、あの時妻を助けてあげられなかった果てしない私の無念が・・ もう一度やり直したかった・・という執念のような強い想いがあったように思います。

でも私ももうすぐ65歳です。そしてもう闘病者ではありません。コロナやインフルも平気で、歯も丈夫です。これまで糖質制限ケトン食を実践してきて正解だったと思っています。ただ、糖質制限に限らず、病気を遠ざける重要なポイントは、やはり慢性炎症を抑えることにあったように思います。これからも皆さんのご健勝を心から願っています。

乳がんで闘病中のおーちゃんさんの多発肝転移が、全体的にかなり縮小していたことがCT画像からも確認できました。腫瘍マーカー(CA15-3)も、AC療法開始時から約半分くらいに減少したそうなので、かなりの効果があったことは間違いないでしょう。AC療法の副作用はものすごく辛かったそうですが、本当に良かったです。もう一つのマーカーのCEAが上がってますが、これはたぶん擬陽性でしょう。私自身も過去に、自分のCEAがかなり上昇したことがありましたが、結局擬陽性でした。まだ状況は厳しいですが、これからも上手に工夫して、がんの勢いをさらに削げるように頑張りましょうね。

 

一部抜粋:最近、ある小規模臨床試験で、この手法の潜在的価値が実証された。研究者らは、乳房近くの組織には浸潤しているが他の部位には転移していない乳がん(局所進行性)、または他の部位に転移している乳がん(転移性)の患者24人を登録した。参加患者は、L-NMMA(NG-モノメチル-L-アルギニンNG-monomethyl-L-arginine:L-NMMA、炎症に関与する分子である一酸化窒素の産生を阻害する)という抗炎症薬を化学療法に追加した併用療法を受けた。

この治療レジメンは参加患者の約半数で腫瘍を縮小させた(研究者らの推定では、過去のデータから、化学療法だけでは参加患者の約3分の1しか奏効しなかったと思われる)局所進行乳がん患者3人では、治療後にがんの徴候がすべて消失した。「奏効を期待していなかった患者にも、著しい奏効が認められました」と主任研究員であるJenny Chang医師(ヒューストン・メソジスト病院ニールがんセンター長)は述べた。Chang氏の研究は、がん患者においてL-NMMAを検証した最初のものであった。研究者らはこの抗炎症薬の体内での働きを調べるために、腫瘍を取り巻く細胞、分子、その他の構造(腫瘍微小環境)を研究した。その結果、この薬剤が一酸化窒素の産生を阻害することで、腫瘍の周囲の炎症を抑制することが示唆された。これにより、抗腫瘍免疫細胞が腫瘍に侵入し、がん細胞を殺すことが可能になったようであると研究者らは述べた。「一部の化学療法抵抗性乳がんでは、炎症が腫瘍の周囲に要塞のように存在します。その腫瘍微小環境は炎症性タンパク質前駆体(注:炎症性サイトカインIL-6、IL-1α、などになる物質)を放出し、免疫細胞の侵入を阻みます」とChang氏は述べた。「しかし、L-NMMAは、他の治療選択肢に反応しない患者であっても、その障壁を取り除くことができるようです」とChang氏は言う~引用ここまで

 

がんは炎症を好むので、ここに書かれてある見解の通りなら、簡単に言うと、CRP値(CRPはIL-6の量に比例する)をできるだけ低値安定に維持することが望ましいことになります(ただしステロイドは免疫細胞の遊走能→活性を下げるので、この場合はNGです)

 

私は以前から、炎症をできるだけ低値安定にすると、抗がん剤も効きやすくなると考えていました。ケトジェニックの場合には、特にこのことが当てはまるようです。まだ状況は厳しいけど、悪いことはできるだけ考えずに、明るい未来を考えようよ・・今は、きつかった抗がん剤のダメージをできるだけ回復し、免疫状態を良好にして次の治療に備えるのが良いと思います。

腸内細菌が大事とよく言われます。ただ、腸内細菌叢の組成は複雑なので、単独のサプリや特定の食材では改善が難しい場合もあるようです。だったら、健康な人の腸内細菌叢をソックリそのまま移すという、便移植という方法があります。便移植というと気持ちが悪いですが、不純物は濾過してきれいに取り除き、感染症対策も現在はしっかりしていて、腸内細菌叢だけを専用の液体と一緒に大腸カメラで腸の奥まで挿入するそうです(経口カプセル方式もある)日本では保険適応でないですが、海外では結構盛んなようです。

ただ、米国の普通体型の女性が、重い感染症の治療のため(肥満体型の)娘さんから便移植を受けたら、感染症は治ったけど、娘さんのような肥満体型になってしまったそうです。痩せたくてもなかなか痩せられない人は腸内細菌も関係してるのかもです。また、肥満菌があるのならば、痩せ菌もあるのかもしれませんね。

 

この便移植が、うつや下痢型過敏性腸症候群、自己免疫疾患(潰瘍性大腸炎など)に効くという報告は多いそうです。自己免疫疾患とは、本来は外敵を排除するはずの(自己の)免疫細胞が、なぜか自分の正常組織(臓器、骨、軟骨など)を敵とみなして攻撃してしまう病態です。その攻撃対象が甲状腺なら橋本病、唾液腺(涙腺)ならシェーグレン症候群、腎臓ならIgA腎症、膵臓なら1型糖尿病、関節なら関節リウマチということになります。これは免疫の過剰応答(免疫の暴走)を抑えるはずの、制御性T細胞の機能が低下することが原因と考えられています。

一部抜粋:橋本病(慢性甲状腺炎)や甲状腺機能亢進症/バセドウ病の発症にも同様の理由で腸内細菌叢(腸内フローラ)が関与している可能性があります。

 

 

一部要旨:IgA腎症のヒト化マウスモデルで便移植すると、腎臓の炎症を調節する(弱める)ことができた。

 

要旨:1型糖尿病患者への便移植で、1型糖尿病の進行を抑制する可能性が示唆された。

 

これらの結果を見る限り、腸内細菌叢が免疫の安定に関与するのは間違いないでしょう。ただし免疫が強すぎれば過剰な炎症(サイトカインストーム)となるし、逆に弱すぎても有害な異物の排除ができず、感染症などに対して弱くなってしまいます。なので、炎症があったとしても、その炎症を出来るだけ早く、スムーズに収束できることが本当の免疫力なのではないでしょうか。慢性炎症が一番良くないです。

 

私は長年、糖質制限を実践してますが、時折聞く糖質制限のリバウンドというのも、食べる食材による腸内細菌叢の悪化が主原因ではないでしょうか。糖質制限を始めた頃には血糖値やHbA1cも下がって順調だったのに、1年程してくると徐々に効果が薄れてリバウンドしてくる、という現象が実際にあるようです。腸内細菌叢はジワリジワリと時間と日数をかけて変化してきます。野菜をまったく食べずに、高温調理した(焼いた)ステーキや唐揚げ(終末糖化産物AGEs生成)、ファーストフード、添加物が多い超加工食品などばかり毎日食べ続けたら、徐々に腸内の悪玉菌も増えてきそうな感じがします。

 

一部抜粋:~腸内フローラのバランスの乱れは、さまざまな体の不調や、ウイルスなどに対する免疫、2型糖尿病や肥満、炎症性腸疾患、がんなどにも関わっていると注目されている。

米国のシダーズ・サイナイ医療センターの研究によると、あるタイプの腸内細菌が2型糖尿病のリスクを高めている可能性がある。糖尿病から保護する働きをしている腸内細菌もあるという。腸内細菌のひとつであるコプロコッカス属は、消化や吸収をサポートしたり、免疫機能に関わる働きをする善玉菌とみられている。ほとんどの人はコプロコッカス属の菌を保有しているが、人によって多かったり少なかったりする。研究グループは、腸内にこのコプロコッカス属の菌を多くもっている人は、インスリン感受性が高く、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが効きやすい傾向があることを突き止めた。

日本の理化学研究所や東京大学などは8月に、2型糖尿病や肥満と関連の深いインスリン抵抗性を改善する、腸内細菌やその代謝物を特定したと発表した。~京都大学などの研究では、和食に欠かせない漬物などの発酵食品を食べることも、糖尿病や肥満の予防・改善に有用である可能性が示された。漬物などの発酵食品の発酵に用いられる乳酸菌であるL.メセンテロイデスによる代謝産物は、体に有用な働きをする短鎖脂肪酸の産生を促し、2型糖尿病や肥満などの予防・改善に役立っていると考えられる。~引用ここまで

 

私の体験ですが、妻が死んでから長年続いていた原因不明の過敏性腸症候群が、いつの間にか治っています。私は現在も朝の起き掛けに黒ニンニク一粒と、アマニ油をかけた納豆一パックを食べています。私には発酵食品が合っているようです。

 
私は見るだけ・・
 

 

乳がんで闘病中のおーちゃんさんが厳しい状況の中、エコー検査の画像でも、肝転移が前回より小さくなってることが確認できました。二つの腫瘍マーカのどちらも前回に引き続き下がっているので、抗がん剤が効いているのは、もう確かでしょう。おーちゃん、大変だったけど良かったですね!AC療法は副作用がすごくつらいそうですが、何とか工夫して上手に凌いでいってくださいね。そして今回の8回目のAC療法でがんの勢いを更に削げるように、これからも頑張ろうね!ワンダーウーマンなんだからきっと大丈夫だよ!

 

ただ、がんは炎症(特に慢性炎症)を好むので、インフルやコロナには気を付けてくださいね。でも万一感染しても、長引かせず早めに治せば免疫の疲弊は起きないと思います。それと腸は免疫の要なので、良き腸内細菌叢の維持も大事なポイントに思います。生姜味噌汁はたぶん良き友ですよ!

 

とにかくできることをしていこうね。炎症をできるだけ抑えていけば、抗がん剤も効きやすくなるように思います。

頑張ろうね!

 

乳がんで闘病中のおーちゃんさんが、現在厳しい状況の中ですが、一生懸命頑張っておられます。そして今回の検査結果は二つの腫瘍マーカーのどちらも下がり、お医者さんの見解では画像上も効いてように見える、とのことです。おーちゃんは乳がんからの縦隔リンパ転移と肝転移があり、現在のAC療法はかなり副作用がつらいそうですが、ワンダーウーマンならきっと大丈夫だよ!それにケトンには副作用を軽減しながら薬効を高める効果があるはずだよ!あと、少し気になる骨髄抑制からの発熱も、ケトン食なら有利に働きそうだよ!頑張ろうね!

 

抗がん剤で好中球が一定数以下まで減少すると、発熱してしまう場合があるそうです(発熱性好中球減少症)この発熱の原因菌の一つに緑膿菌があります。緑膿菌は水回りなどに普通にある日和見菌で、通常は健常者には無害です。ただ、免疫状態が低下した患者には日和見感染(発熱)をおこすことがあるそうです。

でも最新論文(10/3)によると、急性肺炎マウスモデルで、緑膿菌による毒素の影響を、それに呼応して増えたケトン体が抑制し、有害な炎症も抑制されたことが確認できたそうです。

https://www.cell.com/cell-metabolism/fulltext/S1550-4131(23)00332-7 Cell Metabolism 2023 10/3

ハイライト: 緑膿菌の表面にある毒素(LPS)は、気道(呼吸のための空気の通路)細胞のエネルギー供給源(ATP)の合成を妨害し、このエネルギー障害は有害な炎症や肺胞損傷を引き起こします。しかし宿主(体)はケト生成を増やすことによって、この エネルギー阻害に対応します。ケトン体は緑膿菌の毒素の集まりを抑制し、有害な炎症を制限します。

 

これはマウスモデルなので限界がありますが、ヒトにもきっと当てはまると思います・・だって私がケトアダプト(適応)なってから、もう12年以上、一度も風邪やインフルになってない・・その以前には時々なっていた・・自分はコロナを身近で吸っても平気だったし、ワクチンも拍子抜けするほど何ともなかった・・おーちゃんもケトン歴長いし、副作用などもきっと乗り越えられるよ!頑張ろうね!

糖尿病の食事療法にカーボカウント(糖質計算)という方法があります。これは(糖尿病の一般的な)病院管理食のカロリー制限食とも違い、毎食ごとの糖質量を計算し(通常は)それに釣り合うインスリン注射の量を調整するのです。一見すると糖質制限みたいですが、摂取する糖質量が糖質制限とまったく違い、こちらは普通食と同レベルの糖質量です。しかもインスリンはケトン体の産生を抑制するのでケトン体は増えません。カーボカウントでは1日に必要とするカロリーのうち50~60%が糖質なので、例えば1日で2000kcal(カロリー)必要だとすると、そのうちの50~60%の糖質は1000~1200kcalになります。それを(糖質1g=4kcal)4で割ると、1日250g~300gの糖質量となります。この糖質量は糖質制限やケトン食よりもかなり多いです。でも通常は血糖値を下げるインスリンの量と合わせるので、この糖質量でも血糖値は一応安定します。

 しかしこのカーボカウントの方法ではケトン体は増えず、普通食の場合でのケトン体の基礎レベル(0.2前後)のままになります。なぜなら、体内に余ったブドウ糖は一旦肝臓にグリコーゲンとして貯蔵され、ブドウ糖が不足してくると、ストックされたグリコーゲンが再びブドウ糖に少しづつ分解されます。普通食(カーボカウント)レベルの糖質量を摂取すると、その貯蔵量も充分になるので、グリコーゲンはなかなか枯渇しません(肝臓のグリコーゲンは、糖質を充分に摂取した場合には、枯渇するまで12~24時間程度かかるといわれてます)さらにその後はタンパク質(糖原生アミノ酸)などからの糖新生(アミノ酸→ブドウ糖)もあるので、体内のブドウ糖は24時間中不足しないのです。この状態ではケトン体の出番はなくなります。ケトン体は通常は、体内のグリコーゲンが枯渇してきた時に、脂質を原料として肝臓で作られ始めます。

 このことは、たとえ夜だけ糖質制限しても(減らした分を)昼間に食べてしまえば同じ事です。1日トータルの糖質の絶対量(吸収量)が同じだからです。この場合にもやはり肝臓のグリコーゲン分解や糖新生が一晩中続き、たとえ血糖値は安定しても、ケトン体は基礎レベル(0.2前後)以上には増えません。夜だけ糖質制限しても、1日トータルの糖質量が変わらなければケトン体は増えないのです。ゆえにカーボカウントはケトン食ではありません。これは私が長年実体験してきたことでもあり、生理学的事実です。

ただし私は、カーボカウントが悪いと言っている訳ではなく、ただ単に、糖質をたくさん食べるカーボカウントと、ケトン食(糖質制限)との違いを明瞭にしただけです。また尿から糖質を出すSGLT2阻害薬とも異なります。カーボカウントは、普通食を食べながら血糖値を安定させたい場合などには向いてるのかもしれません。ただしカーボカウントではケトン体は増えません。血糖値を安定させることも大切ですが、ケトン体そのものによる抗炎症効果はカーボカウントにはありません。

 

一方、薬による糖質制限であるSGLT2阻害薬は、尿から糖を出し、インスリンによらず(食後血糖値でなく)主に空腹時血糖値を下げます。その時にケトン体も少し増えます。そして増えたケトン体は余剰な糖新生を抑制し、血糖値を低めに下げます。次の研究論文によると、やはりこちらのパターン(ケトン体が増えること)の方が、がんのリスクは下がるようです。慢性炎症はがんのリスクも高めるので、次の報告はケトン体の持つ抗炎症作用によるものだと私は考えます。

 

台湾での報告   2023年5月公開

要約:この研究では(2016年~2019年に)台湾でSGLT2阻害薬を使用した糖尿病患者と、使用しなかった糖尿病患者のがんの発生率を比較した。SGLT2阻害薬を使用しなかった患者群(325,989人)とSGLT2阻害薬を使用した患者群(325,990人)とが特定された。この研究の主な関心はがんの発生だった。SGLT2阻害薬を投与された患者は、SGLT2阻害薬を投与されなかった患者よりもがんを発症するリスクが有意に低かった。この結果により、SGLT2阻害薬を投与されている糖尿病患者では、がんのリスクが有意に低いことが実証された~引用ここまで

 

米国での報告     2023年6月30日公開 

原題:潜在的な抗がん剤としてのSGLT2阻害薬

(SGLT2 Inhibitors as Potential Anticancer Agents)

結論要旨:Growing evidence and ongoing clinical trials suggest a potential benefit of combination therapy using an SGLT2 inhibitor with the standard chemotherapeutic regimen. Nevertheless, further experimental and clinical evidence is required to characterize the expression and role of SGLTs in different cancer types, the activity of different SGLT subtypes, and their role in tumor development and progression.

増えてきた証拠と進行中の臨床試験は、標準的な化学療法とSGLT2阻害薬の併用療法の潜在的な利点を示唆しています。しかしながら、違うタイプのがんのSGLT(糖質を取りこむ受容体)の発現や役割、違うSGLTの亜型の活動、がんの増殖や進行におけるそれらの役割を明らかにするための、さらなる試験的および臨床的証拠が必要です~引用ここまで

 

さらに次の内容は、昔私にケトンを教えてくれた、私の古くからのブロ友さんも紹介されていました。

米国での報告(Cell Press Immunity) 2023年7月28日公開

https://www.cell.com/immunity/fulltext/S1074-7613(23)00314-X

一部要旨:(細胞の)環境栄養の利用可能性は、T細胞の代謝や免疫形成の結果に影響を与えます。私達は、キラーT細胞(CD8⁺の代謝や最適な免疫反応の誘導をサポートするために、ケトン体が必須の燃料であることを特定しました。ケトン体は、細菌感染や腫瘍の攻撃に対するエフェクターキラーT細胞のサイトカインの産生と細胞溶解活性を直接増加させ、その免疫反応には、ケトン体の異化(ケトリシス) が必要でした。さらに試験管や動物実験においてもエフェクターキラーT細胞は、糖質よりもケトン体を優先的に使用しました~引用ここまで

 

SGLT2阻害薬の特徴である「食後血糖値はほとんど下げないけど、インスリンによらず空腹時血糖値を下げ、ケトン体を少し増やす、増えたケトン体は余剰な糖新生を抑える」・・このパターンでも、がんを抑える、ある程度の効果はあると私は考えます。ただしSGLT2阻害薬は薬剤なので、副作用の問題もあり自己責任となってしまいます。この薬の利尿作用による脱水症状や、尿糖からの尿路感染症(膀胱炎、腎臓炎など)には充分な注意が必要で、私の会社の男性従業員(2型糖尿病、ジャディアンス服用)も、その点にはかなり気をつけています。あと血糖値が急激に下がり過ぎると非常に危ないです(ケトアシドーシス) 薬剤はお医者さんによる管理が一番安全で、安易な使用はよした方がいいと私は思います。やはり一番理想的なのは、糖質制限やケトン食が、あまり無理なく自然にできることでしょう。

                                          by kotaro   finish 

 

CAR-T細胞療法は、日本ではすでに急性白血病や悪性リンパ腫などの血液のがんに保険適用になっています。私の会社の男性従業員も悪性リンパ腫なので保険適用かと思ったのですが(彼の)古典的ホジキンリンパ腫には、残念ながらまだのようです。彼は現在は順調ですが、いざという時の備えはあった方が安心です。血液のがんは種類が多く、現在のCAR-T細胞療法の保険適用は、再発・難治性の数種類の血液のがんのみのようです。悪性度が高い方を優先してるのかもしれません。でも奏効率は52~84%とかなり高めです。ただ、この治療法が固形がんにも効果があればよいのですが、これまで様々な理由で困難だったようです。

CAR-T細胞療法の仕組みは、患者自身のT細胞を採取して、そのT細胞ががんを攻撃できるように遺伝子改変(キメラ抗原受容体遺伝子の導入)してから再び体内に戻します。例ええれば、頼りないポパイ(T細胞)がホウレンソウを食べた後(オリーブがウットリ)に強くなるような感じです。遺伝子改変というと不気味な感じもしますが、まず患者の命を救うことが優先でしょう。その意味では、抗がん剤や放射線も同じと思います。

 

一部要旨:(米国の)研究チームの最新の研究では、卵巣がん細胞の表面に発現するTAG72(他の多くのがん細胞の表面にも発現するタンパク質)を標的とするCAR -T細胞療法が、マウスモデルでがん細胞を根絶することが判明した。この(がん細胞の)標的(TAG72)は膵臓がん、大腸がん、乳がん、脳腫瘍を含む他のがん細胞でも見つかっている。また(実験室では)免疫系に信号を送るインターロイキン12を追加すると、治療がより効果的になることがわかった。卵巣がんでの臨床試験がうまくいけば、他の(がん)患者にも拡大することが検討できるでしょう~ここまで

 
(臨床試験の内容)
原題:プラチナ耐性(シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチンなどが効かなくなった)上皮卵巣がん患者の治療のためのCAR-T細胞(改変された免疫細胞)

一部要旨:この第 I 相試験では、上皮性卵巣がん(プラチナ耐性)患者の治療でのCAR-T細胞の安全性、副作用、最適用量をテストします。T細胞は感染症と闘う血液細胞で、腫瘍細胞を殺すことができます。この研究で提供されるT細胞は患者から採取されたもので、腫瘍細胞の表面にあるタンパク質(TAG72)を認識できるようにする新しい遺伝子が組み込まれています。これらの TAG72 特異的 T 細胞は、体の免疫システムが TAG72陽性(発現)がん細胞を特定して殺すのに役立つ可能性があります~ここまで

 

CAR-T細胞療法の固形がんへの実用化はまだ先でしょうが、日本ではすでに(一部の)血液のがんに保険適用があるで、固形がんの治験臨床試験も早めに実現すればよいと思います。

 

by kotaro
 
岐阜県の付知狭の滝です。エメラルドグリーンがとても綺麗でした。
 
私はケトン食はかなり緩めましたが、添加物が多い食品や超加工食品は今でもあまり食べないです。休日にコンビニによる時くらいは少し緩めますけど・・それでも低糖質のパンがあっても、マーガリンの表示があると自然と避けてしまいます。私は油にはこだわりがあり、高品質のオリーブオイルとオメガ3メインで体調は良いです。そしてブロ友さんに教えていただいた黒ニンニクや、アマニ油をかけた納豆は毎日食べています。そのお陰かわかりませんが、長い間続いていた過敏性腸症候群もすっかり治っています。腸内細菌叢がよくなったのだと理解しています。

 

https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2023/08/post-102342_1.php

 

要旨:イギリスで若い双子の姉妹が、超加工食品の影響を調べる研究に参加しました。エイミーさんは2週間超加工品だけを食べ、ナンシーさんは(カロリーや脂肪、糖分の摂取量は同じだけど)未加工、低加工の食品だけを食べたそうです。エイミーさんが食べた超加工食品は(朝食:シロップを掛けたパンケーキ、ハッシュドポテト、ソーセージ、シリアル、ブルーベリーマフィン、昼食:白パンのピーナツバター&ジャムサンド、チョコレートミルク、チーズ入りラビオリ、クッキー、夕食:チーズバーガー、フライドポテト、牛肉とグレービー添え、マッシュポテト、缶詰のコーン)超加工食品だけを食べ続けたエイミーさんは、1週間後には気分が落ち込み、普通より多くカロリーを摂取していたのに、目が覚めると空腹で、2週目が終わるころには疲労感も酷く、エネルギーの低下を感じ、集中力も無くなってきました。それでも体は超加工食品を欲していました。そして体重は増え、血糖値も体脂肪率も高くなった。対照的に未加工、低加工食品を食べ続けたナンシーさんは体重が減り、血液検査の結果はさらに良くなり、気分も良くなっていました。エイミーさんは、超加工食品を完全に排除することは不可能だけど、健康への影響を忘れることは無いそうです。

 

一部抜粋:抗がん剤としての免疫チェックポイント阻害剤の効果を上昇させる菌種が報告され、腸内細菌とがんの関係が注目されている。最近、ある種の腸内細菌が、抗腫瘍免疫力を高め、これらの免疫チェックポイント阻害剤の働きを助けるように作用することが報告された。さらに最近、ヒトにおいて(PD-1/PD-L1軸をブロックする)免疫チェックポイント阻害剤の効果は、腸内細菌叢によって強く影響される傾向にあるとの論文が報告された。また、抗腫瘍免疫の担い手であるCD8T細胞を強く活性化する11種の腸内細菌カクテルも同定された。腸内細菌の投与をプロトコル(手順)に加えることにより、免疫チェックポイント阻害剤の治療効果を上昇させることが期待できる。

 

私はケトジェニック(糖質制限)には、良き腸内細菌叢が必須だと考えています。腸は免疫の要だからです。ここを疎かににすると、せっかくのケトンの効果も台無しです。マーガリンで高ケトンにしてもダメなのです。むしろ逆効果です。

よき腸内細菌叢はそれほど重要だと私は考えます。

 

          by kotaro   for my wife in the sky

尿から糖を出すSGLT2阻害薬は、本来は糖尿病の薬で、いわば薬剤による糖質制限です。日本では6種類あり(兄弟姉妹)そのうちのジャディアンスとフォシーガは(糖尿病が無くても)慢性心不全や慢性腎臓病に保険適応があります。ただ、糖尿病の薬なのになぜ腎臓や心臓の保護効果があるのか、まだハッキリわからないようです。当初はこの薬による利尿作用で(塩分や水分が排出され)浮腫みが減る効果が有力視されていたようです。ところがそれだけでなく、最近ではSGLT2阻害薬の抗炎症効果が有力視されてるようです。SGLT2阻害薬の特徴である「食後血糖値はほとんど下げないけど、インスリンによらず空腹時血糖値が下がり、その時にケトン体が少し増える、そして増えたケトン体は過剰な糖新生を抑制する・・」このパターンに抗炎症効果がありそうです。

 

心房細動とは心臓を動かす電気信号の乱れによって生じ、脈が乱れて不整脈になってしまう病態です。不整脈になると心房(心臓内の部屋)内の血液がよどんで固まり(血栓)それが全身に回り、大事な血管を塞いでしまうことがあります(脳梗塞など)これは非常に危ないです。心房細動の原因には年齢、高血圧、糖尿病、ストレスなどがあるようですが、心房細動が炎症と関係してることもまた確かなようです。

 

一部抜粋:心房細動の患者では、からだに炎症があることを示すCRPという物質の数値が高いことが分かっています。今回の論文では、心房細動自体がこの炎症の原因となっていることを示す結果が提示されています~この論文では心房細動それ自体が、炎症を引き起こすことを示唆していますが、実際は炎症によって心房細動が引き起こされているとも考えられています。このため心房細動の予防に、こうした炎症を抑える薬が有望視されているわけです~ここまで

 

SGLT2阻害薬にはこの心房細動を抑制する効果があるようです。

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.121.022222 米国心臓協会ジャーナル(AHA)                            2021年9月

要旨:SGLT2阻害薬は、死亡率を含む心血管疾患(心筋梗塞、狭心症、心不全など)の悪化を減少させますが、心房細動に対する影響は不明です。75,279人の調査でSGLT2阻害薬による重篤な心房細動の発症リスクが低いことが裏付けられ、別の18,832人の調査では、心房細動の病歴がある患者の心不全、または心血管死のリスクを低下させる結果となりました。SGLT2阻害薬は心房細動の発症を軽減し、心不全による入院/心血管系死亡を(心房細動の病歴の有無にかかわらず)同程度に減少させる可能性があります。

 

やはり鍵は炎症(特にCRP)を抑えることにあるようです。そしてオメガ3にもやはりCRP値を抑える効果があるようです

要旨:オメガ-3は、全身性炎症のマーカーであるCRPレベルを低下させることにより、コロナの重症度を軽減する可能性があります。この研究には、274 人の患者を対象とした 4 つのランダム比較試験が含まれます。オメガ 3 は、新型コロナウイルス感染症患者の CRP レベルを低下させることにより、全身性炎症に対して有望な効果を示しました~ここまで

 

さらに最新の米国心臓病学会ジャーナル(JACC)2023年7月には次のように書かれています。

https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacc.2023.05.024

要旨:オメガ 3 と心房細動の関係については、依然として議論の余地があります。私達が17のコホート研究からの54,799人の参加者を調査したところ、オメガ 3 の体内レベルは、心房細動発症リスクの増加と関連していませんでした。私たちのデータは、心房細動のリスクに関して、オメガ 3 の習慣的な食事摂取の安全性を示唆しています。有害な冠動脈発症(心臓突然死、心筋梗塞、狭心症など)の予防におけるこれらの脂肪酸の既知の利点と組み合わせると、私たちの研究は、魚/オメガ3脂肪酸の摂取を推奨する現在の食事ガイドラインを維持できることを示唆しています~ここまで

 

長年フィッシュケトンを続けてきた私の心臓は(物理的には)まったく正常で健康です。少々きつい山登りも平気です。そして(薬による)糖質制限であるSGLT2阻害薬やオメガ3にも、炎症をある程度抑える効果が実際にあると私は思います。さらにこのことは、がんの場合にも当てはまると私は考えます。がんの実態は巨大な慢性炎症だからです。ゆえに少しでもこの慢性炎症を抑えていく工夫が、がんを抑える上でとても重要に思います。

注:SGLT2阻害薬は薬剤なのでお医者さんによる管理が一番安全です。

 

by kotaro作          Thank you for reading