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「声優アフレコ演技単発ワークショップ」で出来ること 

ヴォイス&アクターズ道場では
8月11日(金・祝)
「声優アフレコ演技単発ワークショップ」を開催します。
 
当俳優・声優養成所 ヴォイス&アクターズ道場は1998年設立で、
初心者の方から、既に事務所に所属して俳優・声優の芸能活動をしている方までが
演技力向上の為、毎週少人数制レッスンを受講しています。
シーンスタディ(顔出し演技)・レッスンと、アフレコやナレーション、オーディオドラマなど
マイクワーク中心の音声ブース実習レッスンを毎週併行させています。
 
8月11日(金・祝)声優アフレコ演技ワークショップ
13:30~16:30 アニメの部
18:00~21:00 外画の部
は、当道場で毎週行っているレッスンの内の
音声ブース実習に特化した単発ワークショップです。

当日は少人数で、ブース仕事で要求される技術の説明、
陥りやすい演技のポイントなどを解説しながら、一人あたりの演技時間を長く、
何テイクも録音し、その都度、マイクワークのチェック、
なぜこのテイクで演技が思うようにいかなかったのか
改善点を具体的に出していくレッスンを行います。

台詞量、感情表現の幅共に遣り甲斐ある役を繰り返し演じ
マイクワークのコツや台詞術に要求されるポイントを確認することで
アフレコの難しさとその向こうにある楽しさを実感していただきたく存じます。

当日は13:00より当道場稽古場、音声ブース稽古場とは別の
シーンスタディ稽古場を開放しますのでよろしければ早めにいらしてウォーミングアップをなさってください。
今回はワークショップ時間内では特にウォーミングアップ時間は取らず、
アフレコ・ワークの実践時間を長く、演技していただきます。
一般的なアフレコのワークショップよりもお一人あたりの役のボリュームを大きく、
何度も演じていただく企画です。
私自身、過去に様々なワークショップを受けてきて、
物理的台詞量の少なさ、役柄のバラつきにガッカリし、
また、その台詞も1,2回しか言わせてもらえないテイクの少なさに落胆してきました。
「これだけしか演らせてもらえないの?」という不満です。
それを解消出来るカリキュラムのワークショップになります。
 
ただ台詞量が多ければ良いと思っているわけではありません。
演技テイクごとにアドバイスを伝えていきます。
印象や感想を抽象的に言うのではありません。
あくまで具体的に、
ここでブレスを取らないからこの文節の後半感情の高まりが声に反映されないのでは、
直前のこの言葉との発声をこう変えると拒絶の意志が声に乗るのではと
その場で試せるアイディアを多く伝えていきます。
 
演技の正解は決して一つではありませんが、人間は比較対象があった方が
自分の欲するものを体感しやすくなります。
演技が変わる具体案を多く提示することで、自分らしい表現を見直してほしいし、
演技を変えたい、でもどうすれば良いか具体案が出てこない方には
沢山の引き出しをご自分のものにすべく持って帰ってもらいたいです。
 
滑舌にしても「滑舌悪いよ。」と感想を言うだけのレッスンはナンセンスです。
おそらくご本人もそう感じているからレッスンに来ているのですから。
私自身も滑舌には悩みましたが、私の場合、ラ行が呂律が回りにくく、オ段が噛みやすい。
なら台詞にラ行とオ段が出てきたらどうすべきか、具体的対策をいくつか把握してからは
以前よりずっと演技が楽しく、集中して出来るようになりました。
具体的指摘とその解消案を各自必ず持って帰ってもらう為の少人数、じっくりの時間。
それがこのワークショップの一番の特長になります。
 
ヴォイス&アクターズ道場
 

自己紹介の作戦 3

ただアタマの中でイメージするだけよりも、文章で書いてみる。
まずは作文形式で、何がどうしてこうなったと書いてみる有効性について
前回書きました。
作文してみる、それがスタートなのですが、
それだと一つの話題からの連鎖で話題不足の
一面的な自己紹介になったり、結局何を伝えたかったのか情報不足の
普通のおしゃべりになる確率が高くなります。
 
作文形式で自己紹介を作ると、段落変わり(話題変わり)に乏しい、
一つの話題で引っ張る内容になりがちです。
余程波乱万丈ならそれもありでしょうが、
みすみす聞く側にあきられてしまいやすくなるのは勿体無い。
それで、最初は箇条書きで結構と前回書きましたがそれを発展させて
作文形式、ではなく、短冊(たんざく)形式のレッスンを薦めています。
 
短冊、七夕とかで願い事を書いて吊るすあれです。
箇条書きを一歩踏み込んで、その話題で何を言いたいか、
エピソードのタイトルとそれで自分の何を伝えたいかを言葉にしてみます。
ここがスラスラ出て来るかどうかで自分が特に伝えたいことの優先順位が見えてきます。
その過程で別の短冊と「伝えたいこと」がダブッたら一つの短冊にまとめてOKです。
「伝えたいこと」一言の単語を探すよりも、短い一文にする方がやりやすいのが私自身の実感です。
 
ある程度出来たら、短冊に優先順位を付けます。
もし自己紹介の時間が1分ではなく、45秒だったら?30秒だったら?15秒だったら?それ以下の一言のみだったら?
当然話題は絞り込まなければなりません。ここでもう一度、言いたいことが被る話題は統合する努力をしてみます。
 
その際、「どんな言葉」をオーディション会場に残すかを意識するとやりやすくなります。
つまり、オーディション後、自分のことを思い出してもらう為の「キャッチフレーズ」を自分で自分に付ける作業です(つづきます)。

自己紹介の作戦 2

新人に限らず、私自身が受けるオーディションでも
寄席の噺家さんのマクラのごとく、クリスマスの時期なら
「クリスマスで思い出すのは・・・」、
バレンタインの前後なら
「バレンタインといえば・・・」と
自己紹介を始める方はよくいます。私もその一人です。
 
自分の前、前の前、前の前の前の方と同じエピソードで
自己紹介を始めてしまった方たちと私との違いって何だろう・・・
私の場合だと、誰かが自分と被る話題やネタをやったら急遽内容を差し替えます。
誰だってそうすべきと思うでしょうが、これがなかなか難しい。
次がすぐ自分の番だったらあっという間に順番が来てしまい、しどろもどろになりがちです
(そういう体験も私自身いっぱいして来ました)。
 
最初、自己紹介を考える時、作文形式で私は考えます(それ自体苦手ですが・汗)。
音読して1分間になる自己紹介文をまず書いてみてください。無理に1分に納めることは大事ではありません。
かといって短過ぎても何を言いたいのか分からない内容になりがちですので、最低1分の目安で書いてみます。
やると分かるのですが、一つ二つの話題で引っ張って引っ張って何とか1分間の展開になりがちです。
作文していてそうなのですから、これが何も持たず人前で同内容を話そうとすると
「あの~、その~、えっと・・・」が多く入ってきます(慣れなければ当然です)。延びちゃいます。
 
1分間前後の自己紹介を求められることが業界では一番頻度が高いです。
1分前後でとスタッフから云われて1分越えてもそこで制止されることはまずありませんが、
謀らずも長引く自己紹介はほとんどの場合、本人にとって損です。
 
逆に上手いなぁと感じる自己紹介は実際には1分半~2分を越えていても短く感じます。
体感時間の不思議ですが、自己紹介慣れをしていくことで話している自分と聞いている側の
感覚が合致していくことは可能です。
 
自己紹介の焦点の合わなさ、肝心な話題の欠如、余分な言葉の頻度や傾向は
いくら録音機器で録ってもなかなかセルフ・チェック出来ません。
聞き返すだけでも一苦労ですし、どうしてもそこに主観が入るからです。
客観性の獲得には「読める」状態でのチェックをお勧めします。
 
まずは作文風、日記風、エッセイ風などなるべく書きやすいスタイルで始めてみます。
最初は箇条書きで結構です。
・出身地について
・なぜ演技したいと思い始めたか
・実際に演技を始めたきっかけ
・思い出の役
・悔しかった思い出
・今後の夢
などなど、まずは話題を書き出してみます。
 
1分の自己紹介でも4つは話題が変わるのを目指すのが良いと思います。
一話題15秒目安。やってみると分かりますが、30秒で伝えられる内容を
15秒に短縮することは練習次第で可能です。
本番では緊張して「あの、その」が入っても20秒以内で抑える。
人前で1分フリートークするのも慣れなければ苦痛ですが、
15秒ごとに区切って考えれば、電車で次の駅に着く間にでも
シミュレーションしやすくなります。
各話題について、5秒しかないとしたら、一番言いたいことは自ずと見えてきます。
その言葉をどう修飾するか、15秒で言えることは想像するより豊富にあるものです(つづきます)。

自己紹介の作戦 1

オーディションでは自己紹介が付き物です。
ほとんどの場合、同じ役の候補に挙がっている俳優は
同じ場面、同じ台詞を言わされます。
逆に言えば、課題を披露する前後の自己紹介部分のみが
その候補者の肉声・考え方をスタッフが察する機会になります。
 
自分自身の過去の数々の失敗、そして今、
沢山の方の自己紹介を自分が聞く側になっている経験から
勿体ないなぁと思う例を紹介したいと思います。
 
新人の声のキャスティング選考に審査する側で参加した時のこと。
控え室に集められた方々を5名一組のグループに分け、
一度廊下に並べた椅子で待機してもらい、前のグループが終わったら
控え室の隣室に入ってもらいそこで一名ずつ自己紹介後、
役の組み合わせを変えて何度か台詞合わせ。
という典型的なオーディションの流れでした。
 
5名ずつ入室してもらい、端から順に自己紹介。
最初のグループの面接が始まって、
一人目の方が「私は子どもの頃からアニメが好きで、声優に憧れていました。」
二人目の方が「私も子どもの頃からアニメが好きで、声優になりたかったです。」
僕自身が子どもの頃からアニメが大好きだったので、緊張しながらも一生懸命
自己紹介をがんばっている様子をこちらも一生懸命聞いていると・・・
三人目「同じなんですけど、私も子どもの頃からアニメが好きで、声優を目指しています。」
四人目「私も子どもの頃からアニメが大好きで、声優って素晴らしいって思っていました。」
ここでようやく僕自身「んん?」と感じて、まさか最後の五人目の方だけは・・・と思ったら、
やはり五人目の方も「私は子どもの頃からアニメが好きで、声優に憧れていた」方でした・・・。
 
演技が終わって次のグループの入室。
次の一人目の方が「私は子どもの頃からアニメが大好きでした。」言い始めた瞬間、
その方には申し訳ないけれど、「嘘・・・」って思いました。
 
隣室である控え室の話し声がオーディション会場にも聞こえています。
廊下とは薄い壁で仕切られているだけの会場なので、大きな声でハキハキ自己紹介する
オーディション受験者の声は廊下で待機している次のグループの方たちには聞こえているはず。
控え室にいる方たちだってちょっと耳をすませば会場の声は聞こえていたのではと感じます。
 
その日のオーディションでは28名の方にいらしてもらったのですが、
結局そのうち21名以上の方の自己紹介が
「私は子どもの頃からアニメが好きで」という枕詞でした
(途中から意識して数を数えたので上記表現です)。
 
勿体ない・・・。
そりゃあ「子どもの頃からアニメが好き」だったから
声優に憧れて、今このオーディション会場にいるのでしょうから
それは嘘ではなく、純粋な心の声なのでしょうが、
勿体ない!ひたすら勿体ないと感じました。
 
僕は自分が、オーディションを見る側だけでなく、受ける側もやっているので
(自分で言うのも何ですが)こういう時相手の気持ちが分かるので誠意を持って見ます。
莫大な数のオーディションを僕自身落ちてきましたが、
ちゃんと見てもらえた、これで落ちるなら諦めがつく、そう思えたオーディションは
今でも良い思い出です。そりゃあ悔しいけれど、やるだけやった。そう思える体験は
ある種の清々しさがあって、その作品のオンエアを見ても完成に到るまでの
道程を思って嬉しく見られます。
逆にちゃんと見てもらえなかった、手を抜かれた、惰性の対応だったと感じた
オーディションははっきり言ってムカついて、時間を無駄にした思いが強く、
うらめしい気持ちが強かったです。
受ける側の気持ちが分かるし、その観点からオーディションを見る側に呼ばれているわけなので
自分なりに本当に一生懸命審査に臨むのですが、それでも正直言って、
次から次へと人が変わってもまるで判で捺したように
「私は子どもの頃からアニメが好きで・・・」攻撃が続くと
その既視感にクラクラし、目まいがしそうでした。
 
でも、それぞれの方がそう自己紹介しているのは
それが事実で、だからこそ言わずにはいられないから言っているのでしょう。
その気持ちも分かります。
ではどうすれば良いのか、僕の考えを書いていきます(つづきます)。

 

誕生日の約束

沢山誕生日メッセージいただいてどうもありがとうございました。
とっても嬉しかったです。元気をいただきました。
 
誕生日前後12日間休みなしで、誕生日当日も9:30~0:30で仕事してました。
出演するのとレッスンの両方やっていることのバランスが
自分にプラスに働いている実感が大きくて、毎日毎日
とにかく演技・芝居のことばかり考え思考している現在が嬉しいです。
夢の中でも今日見た受講生の演技の特長を反芻して、
「この例えでアドバイスすれば良かった。」、
「この伝え方をすれば助詞上がりが直ったかもしれない。」と思って、
目が覚めて既視感の強さに笑ったりしています。
 
マニュアル通りのことは言わない、フォーマットをなぞらない個別対応は
講師がうかうか出来ずこちらの緊張感も半端ないのですが、
そのレッスン効果は大きく手応えも確かなので、
これからも毎回受講生全員に
それぞれの課題に合わせて別々のことを具体的内容で
アドバイスしていくという「お約束」は自分に課していきたいです。
 
未だに見学者を迎えるはじめましての時など
私は極度に緊張してしまいます。
相手がどんなに若く、演技経験が無くても関係ありません。
むしろ私の対応の仕方で、演技そのものへのその方の印象が
がっかりするものになったりしたら、それは大変淋しいことなので
慣れることなど出来ません。
自分の出演で現場入りする時も同様に心臓バクバクで、
経験の多さや加齢と共に周りの方の対応が変わってきたことと
自分が相変わらず新人時代と同じビビリであることの実際との落差に
「表現に携わる仕事に向いてないんじゃないか。」と
今でも思う日があります。よくあります。
 
もっと「こうありたい自分」はいつでも百歩先を歩いているかのようで、
自分に満足出来ず、ましてや自分の演技に満足出来ないことは
ずっと続く道なのでしょうが、逆にこういう人間なのだから
不安に震えながらも演技をしたいという心の声を抑えきれない方々の
やる気に対して、惰性でなく真摯に向き合え出来ることもあるはず。
 
自分のコンプレックスを力に転化するべく
演技のことばかり考え続けていきたいです。

講師が楽を出来る演技レッスンとは 1

私自身が長年、様々なレッスンを受けてきて(今現在でもいろいろ受けています、それが当然だと思っています)、
おかげで新しい自分と出会えたレッスンがあった反面、
効果が少なかったレッスン、いやむしろ時間の無駄だったと感じたレッスンもありました。
 
どんな習い事でも様々な講師やレッスンがあるものでしょうが、
特に演技レッスンは、講師の資格は定められておらず、また出来不出来を数値では表せない、
技術の発揮もそれぞれの個性や特長と連動してはじめて効果を大きくするものだけに
講師の実力やレッスン内容の是非をチェックしづらいものです。
私自身が今まで受けてきたレッスンを比較することで、レッスン選びの参考になればと思います。
比較対象があった方が人間は自分の欲しているものを把握しやすいからです。
 
どんな劣悪な環境にいてもそこから積極的に何かを掴んで這い上がってくる人はいます。
でもやる気ある方がもっと良い環境に自分を置ければそれに越したことはないでしょう。
人数や時間についての考察は後に廻して、講師が楽を出来る、手抜きが出来るレッスンとは
どんなレッスンなのか、私が実際に経験したものを紹介します。
 
 〇講師が手を抜けるレッスン
 
1、人数とカリキュラムのバランスが悪く、一通り演技させるだけで時間が経ってしまうレッスン
 
これは必ずしも担当講師に手抜きの意思があるわけではなく、経営側からのリクエストで
雇われ講師として仕方なくこうしているケースも多いです。
しかしながら、限られた時間で人数が多いクラスなのに、判で押したように二人一組のテキストしか
用意出来ない講師が世の中に多いのもまた事実です。
私自身、大手の商業主義の養成所の雇われ講師を始めた当初、
テキストの探し方が分からず、図書館と本屋を頼りに(今ならネットもありますが)テキスト発掘に必死でした。
世の中実に沢山の台本、シナリオ、脚本と呼ばれるものがありますが、二人きりの会話の場面が一番多く、探しもしやすいです。
そういうテキストしか探せない講師側の事情に、生徒側の要求を裁断して、
例えば2時間の1クラス・レッスンで人数が20人以上いるのに、2人一組の台本だと10組以上の組み合わせを作り、
結果、1組あたりにかけられるレッスン時間は長くて15分、短ければその回は自分の出番が一度も回って来ず、
クラスメイトの演技を見てるだけ・・・。
演技レッスンを受けたことない方が読んだら嘘でしょうと思うと感じますが、
様々な環境に身を置いた方々と話しをしてきて、こういう経験が多い方に非常に驚かされます(つづきます)。

 

 

無料体験演技レッスンのおしらせ 2017年4月

1998年創立以来毎週演技レッスンを開催している
俳優・声優養成所 ヴォイス&アクターズ道場では、
表現力を磨きたい、コミュニケーション・スキルを高めたい方を対象に
無料体験レッスンを実施しています。
 
現在や過去に他所で受けたレッスンに遣り甲斐、手応えがなかった。
結局何を教わったのか、時間が経ったら分からなくなってしまった。
私の個性、思考に合ったレッスンを受けられなかった。など
以前の経験や今の状況、演技力に満足出来ない方にもご参加いただきたいです。
人は比較対象があった方が自分の求めているものを明確に自覚しやすいからです。
 
 
 
「無料体験演技レッスンのおしらせ」
 
 
東京・池袋東口徒歩4分にある俳優・声優養成所 ヴォイス&アクターズ道場では
現在継続した演技レッスンを求めていらっしゃる方を対象に
毎週木、土、日の通常レッスンを丸々無料体験していただいています。

1レッスン4時間半、と聞くと驚く方も多いですが、
専用の稽古場と音声ブースを使い、発声・ウォーミングアップからはじまり
初見に強くなるための対策、オーディションに有効な自己PR講座、
エチュードによる即興性の解放や、緻密な場面演技(シーンスタディ)など
盛りだくさんの内容の濃密なレッスンで短く感じたと感想をいただいています。
これまでの活動内容や演技についての考察は過去の日記やご案内ページ
をご参考になさってください。

プロとして現在活躍中の表現者が自分のスキルをメンテナンスするため、
また、経験のない初心者でも大らかに演じる喜びを体感し、
コミュニケーション・スキルを獲得、
具体的に自分を進化させるための場として池袋駅徒歩4分の稽古場で
1998年設立以来毎週レッスンしています。
公演会場にもなる108㎡の専用稽古場と専用音声ブースを持ち、
HPはこちらです。
http://yuichisato.com/

一般的な演技レッスンは演技の上手くいかないのを
講師がメンタルのせいにする傾向が強いですが、
メンタル(やる気)はあって当たり前。なのに上手くいかないのは
具体的なテクニックを実は教わっておらず掴んでいないのが原因の場合が多いです。
自分の出し方・持っていき方を精神面、技術面両方からアプローチ。
何度も繰り返し試演することで自分のものにしていくレッスンです。
 
オーディション対策って実際にはどうすれば良いの?
セリフ術のテクニックって何だろう?
心が籠もっている籠もっていないって何で判断されるの?・・・

演技はやるほどに深く面白く、自分と向き合える挑戦です。
レッスンでは「何か違うな」、「なんとなく」という言葉は使いません。
「ここをこうしたら」、「この理由で演技がイメージに追いつかなかったのでは」、
ならこうしてみよう、ここをこう変えてもう一度演ってみよう、この技術が合わなければ
今度は別のこれを試してみよう・・・
 
具体的な言葉で実際に活用出来る技術を伝え、実技重視で
納得できるまで何度も演技に挑戦、表現力を磨けます。
演技レッスンをお探しの方はぜひ無料体験なさってください。


木曜 9:00~14:45、、13:30~19:15
土曜 11:00~17:00、15:30~21:30
日曜 9:30~15:00、14:00~19:30
上記時間帯で無料体験レッスンを受付中です。
カリキュラムの関係で体験出来ない日もございます。
yuiyui1573@gmail.com
まで、お気軽にお問合せください。

                                          主宰 佐藤祐一


俳優・声優養成所
ヴォイス&アクターズ道場
〒1700013
東京都豊島区東池袋1-36-7 アルテール池袋309
tel.03-3984-3563
tel.090-9105-8530
mail:yuiyui1573@gmail.com
URL  http://yuichisato.com/

 

 

冷蔵庫や家具、お譲りします

友人が写真の冷蔵庫や家具を無償で引き取って使用してくださる方を探しています。送料も無料で友人が車で運んでくれるそうです(場所がどこかにもよるので応相談とさせてくださいとのこと)。

写真以外にもあって、一覧はこちらになります。


冷蔵庫:158×58×56
洋服タンス(写真の左側):168×78×58...
カラーBOX(写真の上側):88×42×49
テレビ台(写真の下側):123×49×45
食器棚:160×100×40
テーブル:180×80×70
石油ファンヒーター:サイズ不明(三菱電機製)
カラーBOX:60×47×30(2段・扉あり)

 

ご希望の方は僕までご連絡ください。
信頼出来る友人ですので安心してご希望をお聞かせください。

 

プロフィールと宣材写真の是非(後編)

「分かってない。」、「センスがない。」と
思われてしまうことの損について書きましたが、
わざとマイナス・アピールするオーディショナーは(恐らく)いないでしょう。
なのになぜそんな感想を持たれてしまうケースが多いのか。
僕自身、オーディションを「受ける」側を30年以上続けていて(もちろん現在もです)、
「見る」側の経験も20年近くになり、自分が両方の立場で業界の選考に参加するようになり
少しずつ、でもはっきりと分かってきたことがあります。
 
誰だって面接では自分を良く思われたい。当然です。
自分を出す難しさ。それは自身のコンプレックス、欠点(だと自分で思っているところ)は
隠さないとマイナスに働いてしまうだろう恐れがあるからです。
僕自身がそれに囚われ気にし過ぎていました。
正確に言うと、気に仕方を間違えていて、
良く思われたい、の「良く」が何を指しているのかを見失っていました。
せっかくのチャンスを何度も棒に振ってきましたが、今ならなぜ駄目だったかが分かります。
自分が失敗した後悔を無駄にしたくない。
オーディション対策、自己PR講座のレッスンを、時間外でも相談されれば
1対1でも長時間やっているのはその気持ちからで、だからこそレッスンへのパワーが出ます。
 
自分を良く見せよう。見せたくないところは隠そう。
それが意識の一番前に出てしまい、結局少しも自分らしさを見せられない。
卒なく、当たり障り無くまとめてしまったり、
素材としての自分を提示しなければならないのに、作り込み過ぎて失敗する・・・・・
 
若い頃の自分の宣材写真(宣伝材料の写真、プロフィールに使用するもの)を見ると
少しでも自分の目を大きく見開いて、顔を左右対称に見せようとし、小顔に見せる努力までして(苦笑)
自分を整えて見せよう見せようとしていた自分がいます。
・・・・・そういうキャラクターが似合い、売りになっている人は他に沢山いるのに・・・・・
自分らしくない何者かに見えたい、見せようとしてたのですね僕は。
それで個性を押し隠し自分らしい自分から程遠くなっていた。結局何者にも見えていなかった。
 
演技表現についても、クセを封じ込めることに気を取られ過ぎて
ほどほどにまとめがちの平均点テイクを連発していたと思います。
 
結果、何を求められて自分がオーディションに呼ばれたのか、
皆目分かっていないことを盛大にバラしていたようなものです。
その時々はオーディションを仕事に結び付けたくてただ必死だっただけだけど
今振り返ると恥ずかしいです。自分の無知と無理解が。
 
だからといってふてぶてしく開き直れば良いというものでもない。
自分らしさを等身大で「認める」ことと「出す」ことの難しさは一生の課題です。
俳優に自意識は必要不可欠。それを味方につけるか敵に回すか。
どちらにせよ自分の中に存在するものだけに厄介です。
俳優に限らず自分のメンタルともっと上手く付き合いたいと願う人は沢山いるでしょう。
僕自身がそうだったように、演技レッスンを受けることで
自分の傾向や幅を認め、前よりも楽に自分自身でいられるようになってほしい。
 
自己PR(面接)講座では
各個人の現在に合わせて、相手の知りたいこと見たいことを整理して
それぞれの、盛らない、間引きもしない自己紹介とやり取りを探っていきます。
 
演技実技のレッスンでは
クセを抑えることと個性を殺すことの違いを各ケースごとに具体的に比較。
行きたくない方向の表現にブレた時の自分の持っていき方のパターンを紹介、
実践してみることで「私らしい出し方」を選べることを目指してレッスンしています。
 
 
ヴォイス&アクターズ道場
 

プロフィールと宣材写真の是非(前編)

書類選考のみやオーディションが催される場合はもちろんですが、
制作スタッフとマネージメント担当者間で直に話し合い仕事が決まる場合でも、
プロフィール(人物紹介)と宣材写真(宣伝材料写真)は必要になります。
 
声優の案件でも写真は必要ですかと訊かれたことがありますが、もちろん必要です。
「選ぶ方も怖い。」
これを念頭に用意することを考えてください。
 
以前業界では「三本失敗作を撮ると監督は監督でいられなくなる。」と
云われた時代がありました。
それは昔。現在はそれ以上です。
どんな仕事でもわざとミスして喜ぶ人はいないでしょうが、この業界
キャスティング、する方も毎回真剣勝負です。
選んだ人の演技が良くなければ責任が派生します。
「分かってるな。」、「センスがあるな。」
と思われる自己PRや宣材写真の用意をする必要があります。
 
それってこういう自己PR、こういう写真、と1パターンを紹介すれば
それが誰にも当てはまる簡単なことではないですが、
具体的例を紹介することで消去法で自分のプランを練ることは出来ます。
ヴォイス&アクターズ道場では、通常レッスンだけでなく、
毎週、希望者に1対1の補講を行い、
オーディション対策、自己PR講座のレッスンをやっています。
定額月謝制なので追加料金は必要ありません。
自己PRの内容のブラッシュアップや作戦はケース・バイ・ケース。
時間外補講も本人と相談して出来る専用稽古場があることが嬉しいです。
 
例としてとっても分かりやすい経験談を一つ。
 
僕が実際に関わった江戸時代劇の娘役のオーディション。
女性で髪の毛で眉と額全体を隠し、両エラも隠し、
髪型で顔の輪郭そのものが分からなくしている方、多いです。
それは流行もあるだろうしその方の自由なのですが、
時代劇のオーディションでそれをやるのは自分が損です。
 
幽霊役ならともかく、結い上げる髪型が一般的だった江戸時代の女性役を演じる時、
本番では髪をアップにする、顔の輪郭を出すことになるのは(特殊な役を除き)必須です。
その演技者を選ぶオーディションに、フルフェイスのヘルメットを被ったかのような
横を向くと覆われた髪の毛で表情も全く見えない、かろうじて目鼻口は確認出来るような髪型で
面接に来るのは「分かってないなぁ。」と思われてしまいます。
 
面接で、ちょっと髪上げておでこ見せてもらえますか?と云われても
なかなかやらず、やっても一瞬、眉毛が見えただけ・・・なんてオーディションを見たことがあります。
・・・・・勿体無い。
てか、ネットで「時代劇」で検索すれば江戸時代のドラマの女性役がだいたいどんな髪型を要求されるかなんて
電車一駅の間でも分かる時代なのに。仮に調べていたとしても、それでもフルフェイス的髪型で面接を受けに来るのは
・スタッフの立場になって創作の場に参加する
よりも
・私の欠点を隠して少しでも良く見られたい
意識が常にその方の中で勝っていることを、存在自体で宣伝している結果になります。
 
「分かってない。」、「センスがない。」そう思われることは致命的だと思います。
この人をこの役にキャスティングしたらどうだろう。
想像するのはスタッフの仕事で、その材料をこちらが提供するのがオーディション。
モデルの選考はまた別ですが、演技者の選考では
イメージを限定し、相手の想像力を拒否するようなやり方はマイナスです。
 
自分の個性や、作品の中でどんな役割を求められているのかが「分かっていない。」
自分らしさを正確に伝える、作品に何が求められているかを読み取る「センスがない。」
選ぶ方も怖がります(後編につづきます)。
 
 
ヴォイス&アクターズ道場