Windows7 : ＣＧＩ(Perl)対応IIS7.5サーバーの構築方法。

　
「IIS7.5＋Perl」で検索して来られる方が多いのに、
以前書いた記事での説明があまりにも読み辛いので、
再度書き直して掲載する事にしました。

今回はできるだけたくさんの方に挑戦して楽しんでもらおうと思い、
今まで出さなかった全力を込めて、
「とりあえずサーバーを公開したい方」や、
「ＣＧＩ対応サーバーを公開したい方」の両タイプに対応できるように、
説明文章はシンプルで読みやすくを心がけます。

そういうわけで何気なくこのブログに辿り着いた方にも
気軽にサーバー構築を楽しんで頂けるように解説するつもりです。


まず今回のサーバー構築手順について簡単に並べてみます。

①Windows7にActivePerlをインストール。
②「CyberGate」さんのサイトでドメイン名を取得させていただく。
③Windows7にIIS7.5をインストール。
④IIS7.5のサーバー動作テストを.htmlファイルで行う。
⑤IIS7.5＋CGIの動作テストを.plファイルで行う。

以上の５ステップに分けて構築しますが、
ＣＧＩ(Perl)を使わない方はステップ②～④だけで充分です。



Start : ［ ＣＧＩ(Perl)対応IIS7.5サーバーを構築。 ］

①Windows7にActivePerlをインストール。

まずはこちらのサイトでActivePerlをDLしますが、
32ビットWindows7をお使いの方は(x86)と書かれたバージョンを
64ビットWindows7をお使いの方は(x64)と書かれたバージョンをDLします。
DLしたファイルをダブルクリックしてインストールの開始です。
インストール時の設定項目はデフォルトでかまいません。


②「CyberGate」さんのサイトでドメイン名を取得させていただく。

サーバーのドメインを取得するためにCyberGateさんにアクセス。
会員登録をしてログインして下さい。
「ホストの追加」でドメインを取得して下さい。
「ホストのIPアドレス変更・削除」で現在のIPアドレスを設定して下さい。


③Windows7にIIS7.5をインストール＆設定。

[ IIS7.5のインストール ]
・「コントロールパネル」を開き「プログラム」をクリックして、
「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
「インターネットインフォメーションサービス」にチェックを入れ、
その横の「＋」をクリックします。
・「ＦＴＰサーバー」にチェックを入れ横にある「＋」をクリックします。
「ＦＴＰサービス」と「ＦＴＰ拡張機能」にチェックを入れます。
・「ｗｅｂ管理ツール」にチェックを入れ横にある「＋」をクリックします。
「ＩＩＳ管理サービス」と「ＩＩＳ管理スクリプトおよびツール」にチェックを入れます。
・「World Wide Web サービス」にチェックを入れ横にある「＋」をクリックします。
・「HTTP共通機能」にチェックを入れ横にある「＋」をクリックします。
「HTTPリダイレクト」と「WebDAV発行」にチェックを入れます。
・「アプリケーション開発機能」にチェックを入れ横にある「＋」をクリックします。
「ＣＧＩ」、「ＩＳＡＰＩフィルター」、「ＩＳＡＰＩ拡張機能」、
「サーバー側インクルード(ＳＳＩ)」にチェックを入れます。
・「Windowsの機能」と書かれているウインドウの「ＯＫ」をクリックします。
「IIS7.5」のインストールが始まり少し完了まで少し時間がかかりますが、
エラーが出なければ大丈夫です。
・「コントロールパネル」を開き「表示方法」を
「カテゴリ」から「小さいアイコン」に変更して下さい。
そして「管理ツール」をクリックして
「インターネットインフォメーションサービス」を
右クリックして表示された「送る」の中にある「デスクトップ」をクリックしてすると
「IIS7.5」のショートカットがデスクトップに作成とれます。
「IIS7.5」のショートカットをダブルクリックするとIIS7.5が起動します。
・コンピューター名をクリックすると表示される機能一覧の
「MIMEの種類」をダブルクリックして「操作」の「追加」をクリックします。
「MIMEの種類の追加」ウインドウが表示されますので、
「ファイル名の拡張子」に「.pl」と記述し
「MIMEの種類」に「application/x-httpd-cgi」と記述し「OK」をクリックします。
・機能一覧にある「ハンドラーマッピング」をダブルクリックし、
「操作」の「スクリプトマップの追加」をクリックします。
「スクリプトマップの追加」ウインドウが表示されますので、
「要求パス」に「*.pl」と記述し
「実行可能ファイル」に「C:\Perl\bin\perl.exe "%s" %s」と記述、
名前に任意の名前(CGI-Perl等)を記述して「OK」→「はい」の順にクリックします。

[ ファイアーウォールの無効化 ]
「コントロールパネル」の設定で「ファイアーウォール」を無効化します。
普通ウィルス対策ソフトの中には「ファイアーウォール機能」があるので、
IIS7.5の動作の邪魔となるデフォルトの「ファイアーウォール」は全て無効化します。

[ ルーターの設定 ]
IIS7.5サーバーＰＣにＬＡＮのＩＰアドレスを割り当てて、
ブラウザのアドレスバーに「192.168.0.1」や「192.168.1.1」と入力して
ルーターにログインし「静的IPマスカレード設定」という重要な設定があります。
僕の場合はルーターが「PR-400NE」という機種なので
サーバーのＬＡＮ－ＩＰを「192.168.1.41」と固定して
アドレスバーに「192.168.1.1」と入力してログインし
「静的IPマスカレード設定」でポート番号80とサーバーを関連付けています。

[ サイトの準備 ]
「inetpub」というフォルダーがハードディスクのトップ(ルート)に作成されていて、
その中の「wwwroot」というフォルダーの中にあるフォルダー「wwwroot」に
公開サイトデータを格納するフォルダーを作成します。
(フォルダーinetpubの中のフォルダーwwwrootの中に
自分のドメイン名でフォルダーを作成します。)
僕が取得したドメイン名は「yuhna.planex.ddns.vc」なので
「C:\inetpub\wwwroot\yuhna.planex.ddns.vc」というフォルダー構成になります。
フォルダーyuhna.planex.ddns.vcの中に動作確認用として
文字や画像が表示される「index.html」を各自で作成して下さい。

[ IIS7.5の設定 ]
IIS7.5が起動している状態で必要な機能を設定していきます。
・「接続」にあるコンピューター名をダブルクリックして
表示された項目「サイト」をダブルクリックすると
「Default Web Site」という項目が表示されます。
それを右クリックして「バインドの編集」を選択・クリックします。
「ポート番号80」が書かれているデフォルトサイトを選択して「編集」をクリック。
ポート番号を80以外に変更して「OK」をクリックします。
(8000や8080に設定すると良いと思います。)
・「接続」の「サイト」を右クリックして
「Webサイトの追加」を選択・クリックするとサイト作成のウインドウが表示されます。
「サイト名」にドメイン名を記述して、
「物理パス」で先ほど作成した公開サイトデータのあるフォルダーを選択して、
「OK」をクリックするとサイトの公開はあと少しになります。
「サイト」に表示されているドメイン名を右クリックし
「アクセス許可の編集」を選択・クリックして、
表示されたウインドウの「共有」タブをクリック。
「詳細な共有」ボタンをクリックして「このフォルダーを共有する」にチェックを入れて、
「アクセス許可」をクリックして「Everyone」を選択後に
「フルコントロール」と「変更」にチェックを入れて
「OK」→「OK」→「閉じる」の順でクリック。
以上でIIS7.5のインストール～設定は完了です。


④IIS7.5のサーバー動作テストを.htmlファイルで行う。

先ほどの手順で「index.html」は作成してあるので動作チェックをします。
Androidタブレット・スマホ・ガラケー等のIIS7.5サーバーＰＣ以外から
自分のサーバーにアクセスしてみて下さい。
(サーバーＰＣやそれと同一のグローバルＩＰのＰＣからアクセスしても、
反応が無く上手く動作しません。)
見事自分で作成した「index.html」が表示されたら成功です！


⑤IIS7.5＋CGIの動作テストを.plファイルで行う。

「index.html」内に任意のPerlプログラムへのリンクを記述して
「Perl」がきちんと動作すれば以上で完了となります。



水城　悠菜