超ご無沙汰です。(もう恒例ですが)
書きたいと思いつつ、ずっと書けないでいたのは、
引退を、頭では納得しても、心ではなかなか受け止めきれなかったせいです。
オタの方なら、たぶんちょっと似たとこがあるはず。
勝手に「ひとりじゃないさ」気分に浸ってもいました(笑)。
そのことで結構支えてもらってきたので、まずは感謝申し上げます。m(__)m(これまた勝手に)
以下、大変な長文&いつも通りのただのオタ感想です。
過疎ブログだから誰にも迷惑かからないよね(twitterだと目障りかもだからこっちで)
WBでろじゃのセレモニーがある、という情報がTLに流れてきたのが数日前。
ハレは今年30周年だったので、仲良しのくま君とも再会し(笑)、表彰もしてもらったので、
ああいう感じに「たくさんの名試合ありがとう!」みたいな感じかなあと期待した。
昨日、WBに到着と同時に写真が続々とTLに上がってきた💕😃
このタイムラグの少ない感じこそがtwitterの意義(個人的に)!
大好きみるか様とお手々繋いで(o^―^o)の会場入り。
みるか様は長年のストレスから解放され(双子二組をしっかり育てながら、あの選手生活を支えるのはほんとうに並大抵ではなかったと思う。改めて感謝感謝)、ほんとうに和やかな柔らかい表情で、どんどん美しくなってるなあと嬉しい。
これだけ愛せるのってある意味特殊能力よね(爆)と思うほどデレデレだったろじゃ様、
今も変わらずほんとうに仲良し。(継続力が神レベル!)
写真家のベン・ソロモン氏のtweet
a roger fan account @rogerfederer x @Wimbledon #wimbledon pic.twitter.com/zjEIb72cSs
— Ben Solomon (@BENSOLOMONPHOTO) July 4, 2023
セレモニーは、現地13:15、つまり日本では21:15に予定されてるとのことで、
ワウをTVと、PC(オンデマンド)で開き、どきどきと待った。
日本人の男子選手が5人も本戦入りということで、録画は無理かな(オンデマのみ)と思っていたら、
アザーコートは雨中断となり、日程的には大悲劇ながら(1回戦を勝ち抜いたら、お休み日なしに今日はすぐにスタンとの2回戦、というので大ショックな選手の記事がTLに流れてた、、かわいそすぎる、、)、
ロジャーファン的には恵の雨(すまぬ)、
まずはロイヤルボックスに、ご両親、セブ、みるか様が着席、
先月、ボールボーイとボールガールの活動を紹介する、ウィンブルドンのウォーミングアップとしてのプロモーション・ビデオでもご一緒させていただいたキャサリン妃(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブのパトロン)も着席、
ついにろじゃの紹介!
過去の試合や、他の選手からのエールなどを交えた映像が流され(こちらは早速に涙目)
ろじゃが呼ばれた
👇
Wimbledon 公式
A legend returns.
— Wimbledon (@Wimbledon) July 4, 2023
The Centre Court crowd rises for eight-time #Wimbledon champion @RogerFederer pic.twitter.com/0edGz3ncmZ
コートではなく、客席。
ああ、
そうか、
もう選手ではないからか~、、、、、、
今日のセンターコートを楽しんでください、と言われていて、
あああ、、、もうそういう立場よね、そうよね、とオタとしては感無量でした。。
この日の第一試合は、女子で、ロジャースとリュバキナ。
リュバキナはロジャーのファンだったそうで、目の前で試合するのはとても緊張したわ、と語ったようです。
子どもの頃にはいつも彼の試合を観てた、と。(年代差がもろに出る!)
Elena Rybakina on playing in front of Roger Federer at Wimbledon:
— The Tennis Letter (@TheTennisLetter) July 4, 2023
“Mainly that’s why I was nervous bc actually, I really like Roger. When I was younger I was always watching him play so it was really special.”
🥹❤️ pic.twitter.com/sCP4ZuB3Qy
更にはこのあとは、なんとマレの試合!
休憩でいったん退席したものの、みるか様より一足早く、いそいそと着席(楽しみにしてると思われ)。
ライアン・ペニストン(27)とのイギリス対決。
最初は、うー、それが決まればなショットがアウトしたりで、ちょいハラハラしたけど、
どんどんアジャストして見事な快勝!
勝利インタビューで、題名にもらった「テニスレジェンド」の表現が!
Tennis Royalty watching on 👑@andy_murray and @rogerfederer share a wholesome exchange on Centre Court#Wimbledon pic.twitter.com/X1U5XHh0U5
— Wimbledon (@Wimbledon) July 4, 2023
ろじゃ爆笑
イヒヒなまれ。
👇
"It was amazing to have some tennis royalty here, as well.," Andy Murray says on court of Roger Federer watching him from the Royal Box.
— Nick McCarvel (@NickMcCarvel) July 4, 2023
Roger couldn't wipe the smile off his face the entire interview - genuinely nice moment #Wimbledon pic.twitter.com/OIC7bXZm5A
まれのパフォーマンスに👍するろじゃ。
#Wimbledon first-round performance approval rating = 👍@RogerFederer | @Andy_Murray pic.twitter.com/TD2l8CGSVr
— Wimbledon (@Wimbledon) July 4, 2023
そっか。
うん。
そだよね。
テニスロイヤリティだよね。
ろじゃが09年にろでと決勝を戦ったとき、
当時のGS記録の塗り替えが掛かっていたせいもあり、
たくさんの「テニスレジェンド」が客席で観戦してくれた。
当時はマスコミ嫌いで、敗戦後は足を向けてこなかったピートもわざわざWBまで来てくれた。
(奥様は許してないわ感がかなり濃厚だったww正直!)
ろじゃは、今はピートたちのサイドに移ったんだ、
分かり切ったことなのに、妙に深く深く感じ入った。
でも、ろじゃ自身は、
いつも通り、すんなり受け入れているように見えた。
かつても敗戦後のインタでよく救われたものでした、、
すぐ「次」へと立ち向かう人だったから。
いつも通り朗らかで、いつも通りポジティブ。
思いがけないほどの幸運に恵まれた選手生活(←これは現役時代に良く言っていた、ここまで成功できるなどとは夢にも思っていなかったと)を深く感謝し、
そのことによって可能になったその後の人生もしっかり謳歌しながら生きる。
ずっと家族帯同にこだわってきたから、子どもたちとの間に溝もない。(思春期の娘とは当然の距離感は絶賛ありそうwだけど、つまりはとっても正常に発達してる証拠)
よくある「仕事戦士すぎて、気づくと家庭には居場所がない」という状態とは無縁だ。
あまり愚痴を言う人ではないから、さらりと流してたけど、
選手時代、大舞台(GSのSFとか)を前に子どもが熱を出し、みるかとふたりで途方に暮れた、という話もちらっとしてたことがあった。
その場だけで見るなら明らかなマイナス。
でも彼は家族のなかに居場所を作ることで得られる心の安定の方を、選手としても大事に思っていたのだろう。
全ては得られない、マイナスも含めトータルで選ぶものだという総合的な捉え方ができる人だった。
そして引退した今は、その決断の恩恵に大いに与っているわけだ。
CNNのインタビュー(一部)
ニュースでも流れたっぽいですが、そちらは契約してないので見れず。
どこかでゲットできたら、これだけは書き残そうかなあ。
でもTLで的確に紹介してくださる方がいるので、無知を曝け出さなくてもいいかもね(笑)。
下はTLに流れてきたもの。
In an exclusive interview with @chrissymacCNN, tennis legend @rogerfederer reflects on his new life in retirement and how it feels returning to Wimbledon this year.
— CNN International PR (@cnnipr) July 4, 2023
Federer also spoke about the work he does with his charitable foundation.
Part one of their discussion: pic.twitter.com/U9W86ebqvU
ここではファウンデーションの活動(アフリカの学童教育支援)が語られているけど、
ほかにもてんこ盛りだ。
引退後もアンバサダーを務めている企業のアンバサダーとして出向いたり(モエとかリンツとかベンツとか)
長年のアナ様との友人関係で招かれたメットガラ(ファッション関係)
マイアミで大好きF1も訪れ(カーナビのナレーションもやってたな)
更にはコンサート(個人的に大好きなColdplayの舞台の上げてもらってて、大興奮!😃)
Is there anything this man can’t do? Thank you for coming back to us @rogerfederer 🩵💫 pic.twitter.com/TQKWxQ8K4S
— Coldplay (@coldplay) July 3, 2023
(子どもの頃、なりたかったそうだけど、この音感でロック歌手はマジ不可能よねwwアハハ)、
彫刻のモデルをやったり(これは去年)
ほんとに公私ともに多彩に、楽しそうに動いている。
リア充の見本、的な。
そう、
彼は自分の人生を愛し、変わることなくきちんと歩んでいる。
選手の時同様、「幸福でいること」を、努力しながら積極的に選び取ってるのだ。
アフリカからの便なのか、詳細はよくわからなかったけど、
選手時代には体が資本(メンタルの安定も必須)なので、決して選択しなかった飛行機のエコノミー席(と思われる位置)にも乗っていた(写真がTLに流れていた)、
ほんとうに「今なにが大事か」をきちんと見つめて生きているし
よく言われてきたように、とても「地に足がついた」人なのだ。
ふう。
まさしく、今の彼はテニスレジェンド。
ファンの指摘を受けて、twitterのプロフィールにno longerをつけてしまったように(正直に言うと悲しかった)、
もうテニス選手じゃない。
テニスレジェンドのひとり。
これを機にわたしももっとしっかり受け止めねばね。
ふうううう。
うう。(なかなか思い切りが悪い)
ここより以下、情報なし!です。
ほとんどの人にとって読む価値なしww(ここまでだって十分に微妙ですが、それよりひどい、という意味)
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コロナ騒動で少し覆い隠されてはいたけど、
2020年の全豪以降、ろじゃの体調はどんどん悪化していた。
限界を引き延ばし続けて、ついに誤魔化しきれなくなり、
二度も試みた手術も2016年のときのような劇的な効果は生まなかった。
2021年のWBの準決勝、
フルカチュさん相手にベーグルを食らった時点で、
個人的には、ある程度の覚悟はついた。(受け入れた、という意味ではない)
2012年ロンドンオリンピックの決勝、
でるぽんとのSFの死闘で完全消耗していたろじゃは、まったく手も足も出なくなっていった。
あのときととても似ているけど、違うのはそういう一時的なもの(体力不足)ではない、ということ、
つまりは、体がもうGS優勝を目指す状態にない、という現実を、
静かにただ見守っている気分だった。
昔、彼ほどの選手ならGS優勝で去るべき、と熱弁する人もいたけど、
当たり前だけど、その人はフェデラー本人じゃなく、
決めるのはロジャーその人でしかなく、
彼は、たった今GS優勝できた、そんな素晴らしい状態で、テニス界から縁を切ってしまえる人には、わたしには見えなかった。
もっともっとテニスがしたいという欲を、そんな完璧な状況でぽいと捨て去ってしまえる人には見えなかった、からだ。
かといって、どんな小さな大会でも出続ける、とにかく現役にこだわる(サッカーでいえばカズさんみたいな)タイプにも見えない。
大舞台で輝ける可能性がなくなったら終わりにしそう、というのが、わたしの予想で、
あの2021WBのQFにはとても不吉な感じを受けたのだ。
それでもリハビリや練習で、奇跡が起こるのを切望はしていたし、
2022WBかバーゼルは出てくれる気がしていた。
昨年のWBでのセレモニーのあと(100周年だったっけ)も、
バーゼルは出るかなと思っていた。
そして、突然、あのお知らせが届いた。
優しい表情で、SNSで自らの声で告げられたお別れ。
寂しい、
というより、ぽっかりと虚ろだった。
徹夜明け、敗戦の打撃でよろよろと仕事に出掛けたことさえ、
美しく思えるほど。
客観的には一ミリも美しくなかったけど。
あれほど心を占領してきた情熱が、行くべき先を失い、立ちすくんでいるのに、
納得するほかないことだけはどうしようもなくわかってしまう、
それで一層に途方に暮れる感じ。
昨年のLCで
長い長い選手生活から、ついに引退してしまったろじゃ。
彼のことだから、ありとあらゆる可能性を模索したはず。
その結果として
ツアーの通常の大会ではなく、自ら作った大会(エキシビというとすごく怒りそうだし、出場した選手の真剣っぷりを見るかぎり、通常のエキシビとは少々違うように見える、、とりあえず引退「エキシビ」ならあの試合展開にだけはならんと思いますです)
それもシングルスではなく、大好きなだる(^-^;とのダブルス、での引退。
つまりは「シングルスの選手生命は尽きた」と彼は判断したのだ、と突き付けられ、
実際にあとわずか、で勝利も逃した。
あの辛い敗戦のように、MPまであったのに勝ち切れなかった。
ああ、そうか、彼は必死で、なだるだって本当に一生懸命で(ごめんね、責任感強いからほんとうに苦しかったよね、、)、
でも勝利にあと一歩が届かないんだ、、、
これが勝負ということよね、と痛いほど感じた。
決して描いたシナリオなんかじゃないのに(きっと絶賛勝利予定だったと思う)
こういうドラマになってしまうのがろじゃで、
可能性がまだまだ残っているなら、大好きなテニスから退いたりしないのね、と
もう一度再確認し、自分に言い聞かせ直した。
2003年のWBからファンになって19年
完全沼化した衝撃の2009全豪からだと13年半
そこまでは「オタ」までではなかった気がするタブンネ、熱烈なファンではあったし、2008WBの朝は泥のようになってたけどさ、、ツラカッタ…その後、2008全米でアホのように浮かれました、嬉しくて、嬉しすぎてぴょんぴょん跳ねた(コレ、まじで)、まれ、スマン
個人的に、これが白鳥の歌かもと、まるっきり見当違いな恐怖を抱いた2010全豪からは12年半
とりあえず
長い長い間、スケジュール決定の要になっていて、
時差や睡眠不足に耐え、
仕事家事を調整し続け、
妙なゲン担ぎでおトイレを掃除し続け(意味ない)、
そうまでして真夜中にせっかく起きてるのに肝心の画面が見れず(見るとUEが出るような、そんなことあるわけないと誰でもわかるのに、どうにも払拭できない奇妙な恐怖感にとらわれ)
写真や動画を拾い、関連記事を探しては駄文を綴り、
育児その他から解放されてからは、遠征にも出掛け、
スポンサーの商品を買い(オタ活)、
つまりはかなりの活力源で、行動の相当中心付近にあった。
twitterだって、彼のファンでなければおそらく始めてなかった。
ほんとにいっぱい喜びをもらった、
楽しみ、悲しみ(本人より悲嘆に暮れた、、アホと呼ばれても仕方ないくらい)、
こんなに感情が揺れ動くか、と思うくらいのめり込んだ。
今、
わたしももう一度見習わなくては、と思う。
なんて輝いていることか。
なんと解放された表情をしていることか。
もう一度ファンになろう。
最高に美しいテニスプレイヤーとしてのロジャー・フェデラーではなく、
生活者としてのロジャー・フェデラー、
善意と幸福を愛する人としての彼のファンに。
ありがとう。