コンタクトやぁ~い! その4 | シャイなおっちゃんの日記(不定期)

コンタクトやぁ~い! その4

 コンタクトレンズが行方不明になったのは月曜日の朝であった。


 月曜日の帰途の電車の中で私はある確信に近い考えに思い至っていた。コンタクトがなにかの弾みで飛んでしまったなどということは考えにくい。朝は時間がなかったとはいえ、足下をじっくり探したのに見つからなかった。ケースの中には右目のコンタクトはなかった。


 この状況で最も可能性が高いのは、月曜日の朝には最初からケースの中に右目のコンタクトは入っていなかった、ということである。


 次に可能性があるのは、寝間着代わりのジャージの袖口かどこかにコンタクトが引っかかっていた、というものである。


 まず第1の可能性については、最後にコンタクトを使ったのは、先週の金曜日の夜、コンタクトを洗浄してケースにしまった時である。私は、洗浄液を使ってコンタクトをこすり洗いする時には、左手の親指と人差し指でこすり洗いし、そのまま指ごと流水の中に突っ込んで、指でこすって洗浄液を洗い流してからコンタクトをホルダーに納めてケースにしまうので、この時にコンタクトを紛失してしまったということは考えにくいのである。


 ただ、金曜日の夜、私は洗浄を終えた後はコンタクトケースを冷蔵庫の上に置いているのだが、そのケースを床に落としてしまったのである。この時に、コンタクトレンズがホルダーから外れてしまったということはあり得ることである。しかし、そうだとしたら、月曜日の朝にコンタクトを付けようとした時に、レンズはケースの中に残っていなければならないことになる。


 とは言っても、実際にコンタクトはケースの中にも洗面台回りにもなかったわけであるから、金曜日に洗浄した時に流してしまった可能性を否定しきれない。


 そうでなければ、ジャージの袖口辺りに引っかかっていた可能性もあると思われるから、そうであれば、着替えた時にリビングの中に落ちたものと思われる。


 洗面台回りの可能性もなくはないが、恐らくもうこれはないと思われた。


 すると、帰ってから探すべき場所は、一応洗面台回りと、リビングであると考えられた。もしも、そのどちらにもなかった場合は、洗面台の下のパイプを外して調べてみなければならないであろう。


(続く)