新型インフルエンザ・ワクチンの優先順位 中編 | シャイなおっちゃんの日記(不定期)

新型インフルエンザ・ワクチンの優先順位 中編

 貴重なワクチンを高齢者のために使うのはやめよう! それは無駄になるかもしれないからである。そして、高齢者はこれまでに十分人生を楽しんできたはずであるから、逝くべき人には無駄な抵抗はやめて気持ちよく逝ってもらって、後進に道を譲ってもらおう。


 私は、今回の新型インフル騒ぎを、もしかしたらこれは天の配剤なのでは?と思っている。


 日本を先頭に先進国はどこも、高齢者の割合が多すぎて、人口ピラミッドが歪な形になっている。これは、医療が高度になりすぎて、人が必要以上に長生きすることができるようになったことと、女性の地位向上と社会自体の女性化とともに、晩婚化・少子化が進んだ結果である。


 日本では、近い将来、勤労者世代2人で老人1人を養わなければならなくなるという。そんなことができるはずがない! その「勤労者」には自分や配偶者の親もいるのである。親に仕送りをした上に、税金又は社会保険料として、15万円~20万円ぐらい(老人1人の生計費の2分の1+通常の税金)を負担するのである。その「勤労者」の月給は一体いくらなのであろうか? 40万円? 50万円? 月給50万円だとして、税金と社会保険料に20万円取られて、親に5万円仕送りして、親の老人ホームのための費用の積み立てなどに5万円必要として、残りは20万円である。これでは結婚も難しいし、子どもを持つのは無理であろう。月給50万円の人でもこうなのである。あなたは月給50万円ありますか? 私は、月給50万円なんてとてもとても、である。半分よりは少しある、というぐらいである。


 こんな状況で、老人1人の生計費の2分の1を負担するなど、まったくあり得ないとしか言いようがない。


 さて、子どもに夢を、若者に希望を、高齢者に安心を、とは、どこかの政党のキャッチフレーズであるが、私は2つの点でこのキャッチフレーズはおかしいと思う。1つは、働く勤労者世代を無視しているという点である。労働者は麦を食って、過労で死ね、と言っているのであろうか? もう1つは、子どもに夢を、若者に希望を、ということと、高齢者に安心を、というのは二律背反ではないかと思うのである。高齢者の安心とは年金と医療費のことであろう。この負担こそ、子どもと若者と勤労者世代を破滅させるものなのであるっ!


(長くなりすぎたので、続く)