海水浴旅行 番外編 | シャイなおっちゃんの日記(不定期)

海水浴旅行 番外編

 ヒロさんのところへもヒロさんのご実家のほうへも、今回の旅行の写真を入れたCD-Rを送ってしまって、取り敢えず一息ついたわけである。写真届いたよ、と、ヒロさんがメールをくれたのだが、そのメールの中でヒロさんは、「しかし、実家に帰省して、親を置いて旅行に行くはず無いやろ…。常識と思うけどねぇ。」と書いていた。ヒロさんの意図は、少しの照れ隠し少しの当てこすりと、あとの残りは責任転嫁なのであろう。ご両親が一緒であることを、ヒロさんは意識的に明言を避けていたフシがあるのである。


 常識なのかなぁ。常識なのだろうなぁ。長期の休暇をもらって帰省しているのであるから、両親を連れて旅行に行きたいと思うのは、常識的に当たり前なのであろう。しかし、もしもヒロさんと私の立場が逆であったとすれば、私は親を連れて旅行に行くなどという考えはまったく思い浮かばないに違いない。現に、ヒロさんが、帰省した機会に旅行に行く、と言った時、私は、ヒロさんのご両親が一緒であるということはまったく念頭になかったのだから。


 しかし、一方で、1日2日はお客だが、3日過ぎると邪魔者扱いというのも真実であろう。要は、親を連れて旅行に行くかどうかという問題は、常識かどうかという問題ではなく、純粋に家族関係がいかにあるかという問題なのであろう。


 なお、私の「常識」から言えば、私が何らかの理由で親を連れて旅行に行かなければならないという場面があったとして、その旅行に、いかに親しい間柄ではあっても友だちを誘うということはしないであろう。


 あかねちゃんのバレエ発表会のときに、帰りしなに浅子さんと話をしていて、夏に帰省した時に海水浴に行くかもしれないから、一緒に行けたらいいね、と浅子さんに言ってもらったので、私は、帰宅してからお礼の電話をかけた時にヒロさんに、夏に海水浴に行くらしいやん、よかったら誘ってよ、と言っておいたのであった。この時、私には、ヒロさんのご両親も一緒だという考えはまったくなくて、ヒロさん一家の4人と私の5人の話だと迂闊にも思っていたのであった。ここがそもそもの私の浅薄なところであろう。


 そして、そのお誘いがヒロさんからメールであったのだが、その内容は、7月27日から1泊で紀州加太に行くことにしました、平日だけど参加しますか?、というものであった。このメールから、ヒロさんのご両親も当然ご一緒なのだと常識的に読み取らなければならない。常識だよ!君ぃ~!


 ヒロさんは写真の礼のメールに、また行きましょう、とも書いてきていた。う~ん、また運転手をやってくれという意味なのだろうなぁ。運転手をすること自体は構わないし、あかねちゃんと信くんに会える機会はできるだけ逃したくないのだが、しかし、私は、ご両親を連れてのせっかくの家族水入らずの旅行に他人が入るのはいかがなものか、と思うのである、常識的に。