海水浴旅行 その１ ～衝撃の事実～

　ヒロさん一家との旅行は、和歌山県の加太に海水浴に行ってきたのであった。ヒロさんは入社２０年目ということで２週間のリフレッシュ休暇を取得しており、大阪に帰省している期間を利用して、近場に海水浴に行こうという計画であった。

　ヒロさんからは、車を出してくれ、と言われていた。ヒロさんのデミオよりも私のパジェロ・イオのほうが少しだが車内が広いので、私には異存はなかったのだが、荷物が入りきるのか多少不安があった。私としては、クーラーにふるふるシェイカーでも入れておいて、車内であかねちゃんと信くんに飲ませてあげればポイントが稼げるかもしれないと思っていたのだが、それは諦めざるを得ないと思われた。

　火曜日は、午前８時半にヒロさんの実家のマンションの前に集合であった。平日の渋滞具合も考慮に入れて、丸々３０分あれば到着するだろうと考えて、３５分前に出発したのであるが、現実は私の予想を遙かに上回って、便利な幹線道路は大渋滞であった。念のために考えておいた抜け道を通って、なんとか５分ほどの遅刻で収めることができた。

　ヒロさんたちが下りてくると、なぜかヒロさんのお母さんがいらっしゃって、お母さんの横にいらっしゃるのはどうもお父さんらしかった。見送りに下りてこられたのだろうか？　しかし、お父さんまでわざわざ下りてこられるとは。あかねちゃんと信くんのことがかわいくてたまらないのだろうなぁ。他人の私でさえこれほどかわいくて仕方ないのだからなぁ。

　あれっ？ヒロさんの妹さんまでいるぞ？　しかも、荷物を持っている。ヒロさんは車のほうに行き、荷物を積み込んでいる様子であった。えええっ？！　もっ、もしかして、ヒロさんのご一族との旅行なのっ？！　聞いてないよぉ～っ！！！(°Д°；≡°Д°；)

　冷静に考えてみれば、折角大阪に帰省しているのだから、ご両親を連れて旅行に行くほうが自然なのかもしれない。そういえば、ヒロさんとの打ち合わせでも、いくつかの？なところがあった。例えば、日曜日に宿の予約変更ができたとヒロさんが連絡してきた時、奈良（浅子さんのご実家）の車と替えてきた、あれは７人乗りだからな、へへへ、と言う意味が分からず、それって、俺は車を出さんでええってこと？、と聞いたところ、それに対してヒロさんが、いや、車は出してもらわないといかん、荷物を積むと全員乗れないからな、と答えたのだが、私はその返事の意味がよく分からず、？？？、と思いながらも、そのまま流してしまったのである。

　それにしても迂闊だったなぁ。ご一族の水入らずの旅行に厚かましくも同行してしまうとは。ヽ(;´Д｀)ノ　　てっきり、いつもの４人＋私と思い込んでいたからなぁ・・・。ヒロさんも、そうならそうとハッキリ言ってくれないと困るではないかっ！ヾ(｡｀Д´｡)ﾉ

　この先、どんな旅行になることやら・・・。

（続く）