年々歳々。
人も取り巻く状況も、どんどん変化していきます。
ちょっとブログをアップできなかったその間に
游学社も大きく変化しました。
まず、住所が変わりました。
東中野の南側から北側へ、距離にすると百メートルほどの移動ですが。
動くに伴って、激しく断捨離しました。
そして、「場所」ではなく「人」=「游学社」という感覚が
ますます強まりました。
より開かれた、より柔軟な空間になりました。
それは、私が井戸を掘っていた時の感覚にも似ています。
「井戸ばた会」というNGOには、井戸を掘る人もいれば
農業をやる人もいれば、会社勤めする人もいれば学生さんもいた。
「ある目的を遂行する組織」ではなく
「人のありようが、井戸ばたそのもの」という感じでした。
游学社という場を使って、表現したい人たちと
面白いものを作っていきたい。
フリーランスとして、游学社という場を担う一人として
そのことは変わらず、いや、もっと貪欲になっていくことでしょう。
北陸の生産者の方たちとの出会いがもっと広がっていくでしょうし、
私も、いろんな形の本作りを、これからもぐんぐん模索していきたい。
先月、若松孝二監督の命日に、テアトル新宿で「実録・連合赤軍」を上映し
そのあと、監督の行きつけだったお店でゆかりの人たちと献杯したとき。
監督の盟友、足立正生さんが、「好奇心だよな!好奇心!」と
私に向けて、盃を大きく持ち上げてみせました。
これを知りたい、これを作りたい、これがどうなるのか考えたい。
いつの時代も、そんなことが人を突き動かしていたんですねー。
「止められるか、俺たちを」の映画づくりをお手伝いして
本も作らせてもらいながら、レジェンドたちには酷評だったタイトルだけど
「止められるか」というのは、気持ちはいつも「止まらない」ということです。
後ろに行くか前に行くかはさておき、気持ちは常に現在進行形ですね。
長くなりましたが、游学社移転のご挨拶、
遅くなり各方面のみなさま、申し訳ございませんでした。
新住所は
東京都中野区東中野4-4-3山内ビル305です。
電話番号は変更ございません。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。