ミュージカル『ブラックメリーポピンズ』あらすじ&千秋楽感想(2014/7/21) | ★minami★の萌え語り観劇ブログ

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テニミュキャストさんを中心としたイケメン俳優様の舞台についてネタバレしながらアツく萌え腐る観劇感想日記です。
(※ネタバレNGな方は閲覧をお控え下さい※)

すったもんだありつつ先日ようやく
ミュージカル『ブラックメリーポピンズ』を観に
世田谷パブリックシアターまで行って参りました

でもって先日観に行ったリア友Yちゃんが
面白かったと言っていたので
ハードル上げ気味で
必然的に満足度の閾値も上げて行ったのですが
それでも確かに面白いと思えるくらい
良く練られた作品でした

もう千秋楽も済みましたし
話題作だったので情報通の読者様には
改めて語るまでも無いかも知れませんが
一応軽く綴っておこうと思います

そう言えばこのチケットを取った頃にはまだ
今年の『スリルミー』で良知小西ペアが無くなるって事を
知る前だった気がします(遠い目)

それ以前に『スリルミー』の再演の話しが
出る前だったかもしれないですね

なので次回のスリミに向けて
前哨戦としてのラチコニ共演~♪
とか気楽に考えていましたが
作品が違えば立ち位置も距離感も全然違うので
今さらながら役者さんって凄いなぁと思いました

因みに今作の中でのお二人は
4人兄弟の長男(小西君)と三男(良知君)で
若き弁護士として真実の究明に燃える
過去のトラウマから精神をっている
と言う関係性でした
(孤児なので血のつながりは無い)

それではあらすじを振り返りつつ感想に進みますが
いつもの事ですが内容は必ずしも正確ではありません
聞き間違い勘違いを多数含みます
またネタバレNGの方はブラウザバックをお願いいたします
「内容を知りたく無かった」などのクレームは
一切受け付けておりませんので
これら全てをご了解いただける方のみお進み下さいませ

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舞台『ブラック メリーポピンズ』

【日程】2014年7月5日(土)~20日(日)
【会場】世田谷パブリックシアター

【脚本•作詞•音楽】ソ・ユンミ
【演出】鈴木裕美
【上演台本】田村孝裕
【訳詞】高橋亜子
【上演時間】2時間(休憩なし)

【出演】
音月 桂…アンナ(長女) 
小西遼生…ハンス(長男) 
良知真次…ヨナス(3男) 
上山竜司…ヘルマン(次男) 
一路真輝…メリー(家庭教師)

【公式サイト】http://m-bmp.com





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★あらすじ★

舞台は1930年代、 ドイツ
森の中にある豪邸で
著名な心理学者グラチェン・シュワルツ博士
4人の孤児たちを引き取り
兄弟として育てながら暮らしていた

長男のハンス(小西)はシッカリ者で頼もしく
二男のヘルマン(上山)は絵を描くのが得意で
三男のヨナス(良知)は小説家を夢見ていて
長女のアンナ(音月)は男勝りのオテンバだった

みなしごの彼らにとって博士は本当の父であり
家庭教師のメリー(一路)は母だった

(彼等の無邪気な子供時代の光景と
現在の陰鬱とした状況が交互に描かれて行く
そしてそのほとんどが歌で語られて行く
現在はホラー調の鬼気迫る曲調で
過去は明るく華やかなメロディーで
メリハリがあって引き込まれました)

そんなある日、シュワルツ邸で大火事が起こり
シュワルツ博士はその火事で亡くなった
また遺体は身元の確認が出来ないほど
激しく損傷していた

さらにメリーも子供達を救出する際に
大やけどを負い病院に収容された

しかしその翌日
彼女は病院からこつ然と姿をくらました

そこでこの不可解な事件を世間では
ブラックメリーポピンズ事件”と呼ぶようになった

また不思議な事に
子供たちにはこの日の記憶が一切なく
そのため捜査が難航し
殺人を疑われた事件であったが
事故として闇に葬られる事となった

そして子供達は
それぞれ別の家庭に引き取られていった

それから12年
弁護士となった長男ハンスの元に
事件を担当していたワルター刑事から
一冊の手帳が送られてきた

そこには身の毛もよだつ
恐ろしい真実が記されていたのだった

そこでハンスはあの日以来
互いを避ける様に暮らしてきた兄弟達を集め
再捜査を依頼する事を提案した

しかし集まった兄弟たちは
かつての明るさや朗らかさをすっかり失って

絵を描くのが好きで優しかったヘルマンは殺気立ち
活発だったアンナは常に何かに
ヨナスに至っては極度の不安神経症を患い
意思の疎通すらままならない状況で
口々に事件の事を思い出したくない
と再捜査に反対した

だがしかしハンスは
もしも父の死が殺人であるなら
どんな結果であっても真実を明るみにし
過去を清算しなくてはならない

自分はあの日以来
炎の中で返りを浴びながら
ナイフを握っている悪夢にうなされている

自分が父を殺した犯人かも知れない
と言って兄弟たちに
ワルター刑事から送られてきた手帳を見せた

それはシュワルツ博士の研究記録だった

そしてそこには自分達に対する虐待の様子と
そのトラウマを消去する為の
薬物&催眠療法による実験結果が
克明に記されていた

さらに母親の様に慕っていたメリーは父の助手
催眠療法を用いて博士の実験を
手伝っていた事も明らかになった

(日記に書かれた自分達への虐待と
記憶消去の詳細を一人一人が読み
少しずつ記憶の断片を思い出していく演出が
非常に恐怖心と興奮を駆り立てました
部屋を取り囲む真っ白なカーテン
不気味に風にたなびき
シャンデリアが大きく揺れ
グルグル回る渦巻状の照明と共に
子供達の足元もグルグル回転するなど
視覚的にも面白くて興味深かったです)

中でも最も事故の心的後遺症がひどかったヨナス
記憶が蘇る事に激しく抵抗し
その様子を見たハンスはヨナスに向かって
何か思い出したのかと詰め寄った

するとヨナスは

「兄さんたちだってあの水曜日の事を
本当は覚えているんだろう!」

と怯えながら叫んだ

すると子供たちは12年前の水曜日の事を
おぼろげな記憶の中から呼び起こして行った

シュワルツ博士の実験は毎週水曜日に行われていたのだ

そしてあの事件の数日前
子供たちは何気ない会話の中で
木曜日になると身体に覚えのないアザが出来ていたり
博士に日記を書く事を禁止されていたり
水曜日に何をしていたのか
記憶がスッポリと抜け落ちている事に気が付いていた

そこでヨナスとアンナは水曜日に自分達の身に
何かが起きている事を察知して
今すぐここからげ出そうと主張したが
ハンスは「兄ちゃんが必ず守るから
真相を究明する為にここに残ろう」
と言って引き止めた

またアンナに想いを寄せているヘルマン
「僕がアンナを守る」と言ってアンナを引き止め
結局全員で水曜日を迎える事となった

そして水曜当日
その日の被験者アンナだった

博士はそれ以外の子供達を椅子に縛り付け
その前でアンナに性的暴行を加えた

(舞台中央に置かれた
革張りのソファが後ろ向きになり
その上でアンナがジタバタともがき苦しみ
兄弟達は壁際に置かれた椅子られて
アンナを助けようとき叫びます
博士役は居ないのに
アンナも子供達も迫真の演技で息を飲みました)

そして博士がその場から去って行くと
アンナは恐怖のあまり意識を失ってしまう

ハンスが何とか拘束から逃れ
涙ながらに兄弟達のロープを解くと
ヘルマンはあの時に留まろうと言ったハンスを激しく責めた

そして博士が再び戻って来ると
ヨナスは薔薇の入った花瓶で
博士の後頭部を背後から殴打した
(花瓶の薔薇がしぶきの様に
舞台いっぱいに飛び散る)

さらにヘルマンも落ちていたナイフを手に取り
博士の胸部に突き刺した

しかし弟たちは我に返ると
自分達のした事に気が付き
恐怖と後悔で泣きだした

それを見たハンスはヨナスの顔に両手を当てて
何回も何回も大きな声で

「兄ちゃんがしたんだ!
ちゃんと言うんだ!兄ちゃんがしたんだ!
お前達じゃ無い、兄ちゃんがしたんだ!!」

と二人に言い聞かせ
ナイフを拾うと何回も何回も博士の胸に振り下ろした

そして死因が分からなくなるように
屋敷にを放ってここから急いで逃げようと叫んだ

(黒いソファの上に燃え易いように椅子を二つ組み上げて
その上に博士の背広を被せる)

するとそこへメリーがやって来て
惨劇を目の当たりにして愕然とした

子供たちはメリーが敵か味方か判断しかねて怯えたが
メリーはアンナに駆け寄ってき締めて謝罪しながら

「私も父親からあなたと同じ事をされていたの
だからしい思い出をすと言う
シュワルツ博士の研究に力を貸してしまった
でもそれは間違いだった
博士は苦しみを忘れる事によって
殺人兵器を作ろうとしていた」

と研究の目的を語った

そして自分が必ずここから救い出してあげると約束し
今すぐこの場を去る様にと促した

しかしハンスはメリーに
今起きた事を全ていつもの様に
れさせて欲しいと懇願した

そこでメリーは子供たちに薬を飲ませ
ゆっくりと催眠療法を施した

がしかしショックが強すぎて催眠が効かなかったため
メリーは博士もろともソファーにを放ち
炎を見つめる事で集中力を高めさせて
全員に催眠をかけ記憶を抹消した

(子供達の足元やソファがクルクル回り
部屋を取り囲んでいる白いカーテンに
メラメラと炎の陰影が映し出されて
幻想的かつ迫力がありました
また心の中の暗く細い階段の奥の部屋に
今日の恐ろしい過去を全てじ込めると言う
メリーの催眠を会場全体が共有している様で
とても一体感がありました)

こうして事件の記憶を取り戻した子供たちは
万が一、真相を思い出してしまった時に
訪ねて来る様にと言われていた修道院に
メリーを探してやって来た

そこで顔に火傷を負ったメリーに再会すると
催眠で過去を再び封印する事を提案されるが
ハンスはこの過去を乗り越える
と言ってその申し出を断った

そしてもう二度と自分達の前から
居なくならないで欲しいと言うと
メリーはずっと一緒に居ると約束し
12年前の事件はようやく幕を閉じたのだった

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

と言う様なお話しでした

何回も繰り返し演じて来たとは思えないほど
切迫感新鮮味のある演技で見応えがありました

ただ観終わって一番の感想としては
こう言うミステリー作品の王道と言えば
最後の最後に大どんでん返しですよね

今作は余りにも綺麗に終わり過ぎたのが
個人的には拍子抜けしてしまいました

やっぱりこの流れで来たなら
この後でメリーが軍の諜報組織にでもコンタクトを取り

事件から12年後の現在まで
実は密かに実験が続いていて
彼等の動向をつぶさにメリーが観察していた
父を殺した記憶さえも本当は捏造された物で
子供たちは二重の催眠に掛かっていた

みたいな後味のい終わり方の方が
シックリ来たのになと思いました

と言う訳で次に個別の感想に進みます

まずちょっと驚いたのが
終演後の舞台挨拶の時に
アンナ役の方が一歩前に出て
私が主演でございますとばかりに
トークを仕切り始めた事です

ストーリーテラーが長男のハンスだったので
てっきりハンス(小西君)か
メリーが主人公の作品かと思ったら
これってアンナが主役だったんですかね

それはともかく個々の感想ですが

まずは長男ハンス役の小西君

めちゃカッコ良かったです♪
もしいのに時々頼りないのが可愛くて
正義感が強く一生懸命なところが素敵で
兄弟愛が胸に迫って
小西君の良さが余すところなく発揮された
オイシイ役であり素晴らしい演技だったと思いました

特にヨナス役の良知君の顔に手を当てて
「兄ちゃんが殺したんだ!」
って叫ぶところから博士を刺すところの迫力が
本当に凄くて引き込まれてしまいました

次にヨナス役の良知ですが
演技だけの時は良いのですが
歌い始めると瞳が生き生きと輝き
不安神経症がどこかに吹き飛んで
いつもの良知君になってしまうのが
どうしても気になりました

良知君は怒りや願望や恐怖などを
強く演じるのは凄く上手いのですが
不安や苦しみや悲しみなどを
歌に合わせてさめざめと演じるのが
お得意では無いのが残念です

とは言え不安神経症のヨナスを
主に多動とパニックを前面に押し出して演じていたのは
分かり易く印象的で良かったと思います

それから次男ヘルマン役の上山君

兄(ハンス)と対立し
アンナを密かに想い
それ故に博士を心から憎み
衝動的に手に掛けると言う
難しい役を卒なく演じていました

そして何よりも今公演中に
所属グループRUN&GUNからの
卒業を発表した事には驚きました

所属事務所ごとお辞めになるそうですが
歌もダンスも演技も出来るので
これからも役者さんとして
引き続きご活躍される事を大いに期待して居ます

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆

と言う事で
2回観るはずが1回しか観られませんでしたが
きっといずれ再演するだろうと思うので
その時は忘れずに2回観に行きたいと思います

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【≪良知真次君≫ご出演舞台の日記まとめ】
・『タンブリング vol.1』感想(2010-9-13)
・『陰陽師~Light and Shadow~』(2011-4-11)
・『源氏物語~ボクは、十二単に恋をする~』(2012-5-17)
・『ミュージカル アトム』感想(2013-2-24)
・『黒執事』<再演>キャスト表&感想(2013/5月)
・『宝塚BOYS』あらすじ感想(2013/7-8月)


・『AUTRIBE』<3rd LIVE>レポ感想(2012-9-2)
・『AUTRIBE』<STARTRIBE>動画&セトリ(2013-4-21)
・『AUTRIBE』<4rd LIVE>レポ感想(2013/11/4)

■『スリルミー』再演(2012年7月)
・感想<良知小西>…
・“私”の違い<田代・良知>…
・感想&座席表<田代・新納>…
・好きな場面(主にラブシーン)のレポ<良知・小西>…
・良知小西<アフタートークレポ>(7/26昼)>…
・田代新納<アフタートークレポ(7/23昼)>…
・千秋楽感想<田代・新納>(7/29)>…

■『スリルミー』(2013年3月)
1)良知小西<初日>レポ感想(2013/3/14.16.17)→
2)良知小西・【彼】目線の感想→
3)良知小西<アフタートークレポ>(2013/3/19昼)→

■『ALTAR BOYZ(アルターボーイズ)』再演(2010年11.12月)
・RED;感想(2010/11/26夜)→
・TOUR FINA前楽の感想1(12/11昼)→
・TOUR FINA前楽感想・2(RED個別)→
・TOUR FINA前楽/個別感想・3(12/11昼)→


■『ALTAR BOYZ』再再演(2012年1.2月)
・RED;あらすじ感想(1月29日・2)→
・REDレポ個別感想続き(1月29日・2)→
・REDレポ感想<トークだけ>(2月1夜,2夜,5昼・8)→
・RED;レポ感想<トークだけ>(2月8,9日・10)→

・RED;前楽レポ感想<トークだけ>(2/11,12・14)→
・追加公演(2月25日昼夜・26昼夜・19)→



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