【生活安全課】

言われた通り、管轄の警察署の生活安全課を訪ねた。

相談したいことがあるのですが…と、言うと

近くにいた若いお巡りさんが

「どんな事?」えらくフレンドリーに対応してくれた。



夫から暴力を受けています。


そう言うと、

少し慌てて、

「どうぞ、こっちに来て」








 付いて行くと、重いドアを開けた個室に通された。


ここは、取調室だとすぐに分かった。

窓には鉄の棒。パイプ椅子が向き合って置いてある。






若いお巡りさんに、俺様から受けた暴力をすぐにでも話そうと意気込んで来たのに


名前や本籍、家族構成、俺様や私の職業、娘の担任の先生の名前まで聞かれた。



まるで取り調べを受けてるようだった。


この当時、まだ男性と2人きりの個室で過ごす時間が怖くて、窮屈な感じに押しつぶされそうだった。









結論から言えば

俺様との暴力の件は話せたけど


夫婦喧嘩でしょう?

喧嘩両成敗。

一緒に温泉でも行って仲直りしてきたらどう?


それに、立場ある旦那さんが、そんな事するはずないよ。




これを二次被害というらしい。






俺様の職業は、この警察署を管轄する立場の、国家公務員だ。


職業で人を判断してはいけない。

私は、反論したかったが、

息苦しさに負け、私は警察署を出た。










そして、女性弁護士先生にの事務所に電話をして

「契約したい」意思を伝えた。










契約の日。

先生から、警察署に行ったか?と聞かれたので、若いお巡りさんに対応ややり取りを伝えた。




「は?なんて言う刑事?」

名前を伝えると、すぐに警察署に電話を入れた。

「弁護士の〇〇だけど、署長の▲▲さんお願いします」

しばらく保留中も、

「馬鹿にするのもいい加減しろってんだ」


と繰り返し言っていた。







あー署長?〇〇ですけど。
忙しい時にごめんなさい。
と、まるで友達のように話し始めた。


〇日に、私の依頼人が、そちらの✖️✖️という生活安全課の人に、こんな扱いを受けた理由を説明しろ!と言っていた。


ひと通り話し、電話を切ると


「悠月さん、悪いけど、また生活安全課に行ってくれる?
今度は、常識ある対応をしてくれるはずだから。
これは、最悪、裁判になると思ってる。
ひとつでも多く、証拠が必要になる。
使える物は何でも使う!
これ鉄則!」



そう言って、ニーと笑いピースをする。