今日はちょっといつもと違う内容ですが・・・。しかも長いです・・・読まなくてもいいです・・・。。

よろしければおつきあいください。


1995年、「大分市つかこうへい劇団」が発足しました。

当時タウン誌の編集の仕事をしていた私は、

立ち上げからオーディション、稽古、初演・・・と

たびたびお邪魔していました。


つかさんのことは、名前は知っている・・・程度だった私ですが、

これでぐっと近い存在になりました。



そんなつかさんがお亡くなりになりました。

この2,3年、著名な文化人や芸能人の方が亡くなっていますが、

大分出身でゆかりのある、ジャーナリストの筑紫哲也さんの訃報を聞いた時と同じような

寂しい気持ち。



先日、NHK九州局のドキュメンタリーで、

「裸の心で芝居しろ~つかこうへい 舞台の秘密~」

が放送されました。

もちろん、テーマは大分市つかこうへい劇団です。



大分市つかこうへい劇団は2000年の12月に解散が突然発表され、

実質翌年に解散となりました。



地方の、ずぶの素人だった3人の第一期生は仕事をしながらの劇団生活。

地元ケーブルテレビ局勤務の由見(よしみ)あかりさん、病院勤務の田中竜一さん、地元広告代理店勤務の戸田禎幸さん。

若かりし3人の写真が映し出されたとき、

なんだか私、

「あら~、戸田さん、元気?」

と、テレビに向かって話しかけてしまったのですが、

戸田さん、昨年46歳でお亡くなりになったと・・・。


が、彼の遺影が映し出されたところで電話が鳴り、由見さんと田中さんが戸田さんのご実家を尋ねているところは

見損ねてしまったのでした・・・ショック。しかも再放送のチェックで日にちを間違えて再放送さえ見れないダブルショック・・・。



けれど、戸田さんが汗とつばを飛ばして演じていた姿は鮮明に覚えています。

戸田さんの存在がつかさんに書かせたという「熱海殺人事件 売春捜査官」。


とにかく叫ぶ、熱くて汗が飛んで、女座長の由見さんは頭で大根折って・・・。

(なんでそんな展開だったかは覚えていないけど、そのシーンは鮮烈)

由見さんは本当に折れそうに華奢な方で(「牧瀬理穂ちゃんといい、つかさんの好みなのかねえ笑う」なんて

話してました)、最初の頃は、なんだか心配で稽古中もはらはらして見てたんですよね、余計なお世話ですが・・・。


テレビで博多弁で演じる戸田さんの切ない熱さを久しぶりに見て、

懐かしさなのかなんなのかわからないけれど、ちょっと目頭が熱くなりました。


なんだろう?

大分に存在したこの劇団への想い・・・みたいな。



ドキュメンタリー番組を見て、大分市つかこうへい劇団のことを

なんだか書いておきたくなったので

書いてみました。


(でもはてしなく長くなりそうなので、このへんにしときます。読んでくださったかた、本当にありがとう。)


私の中では、由見さんの決め台詞が、大分市つかこうへい劇団をひとことであらわしているような、

シンボリックな言葉になっています。



「いま、義理と人情は女がやっております!」