鰯雲追つて河口へ息急きぬ     フーザンボー

 

 

 

 いつのころからだったのか忘れましたが、パソコンに向かってこのブログを書くとき、ラジオのFM放送から流れる音楽をステレオ(左右のスピーカーの幅は約150cm)で聴いています。それも1990年ごろのソニーのチューナー(333ESXⅡ)を使って、オーディオコードをプリメインアンプからスピーカーにつなげてきちんと聴いているのです。

 

 バブルが崩壊するころまでの日本のラジオのチューナーは、一つ一つの部品など非常に凝ったものを使用しており、現在のラジオよりも音質などはるかに優秀です。当時、AM・FMのチューナー一台で30万円もするものもありました。

小生のラジオは当時5万円ほどの廉価なものの一つ上のもので、低音は少し不足しがちですが、ピュアな癒しの音を鳴らしてくれて、現在同じ値段で売られているラジオよりも優秀なのです。

 心配なのは、壊れたときすでにソニーには修理する態勢(部品や技術者)がないことです。

 

 

 森の山荘のテラスで湖を眺め、小鳥の鳴き声に囲まれながら朝食をとる。そんなときのことを思い起こす、古いけれど良い音を鳴らしてくれるラジオの話でした。

 

 

 

              鐘が鳴る十字架の上の鰯雲    下田寿恵子