皆さんお久しぶりです。

 

約4年ぶりの更新となりますが、今回は更新すべきだと思いましたので今の気持ちを綴っていきたいと思います。 

 

先月、安部元首相が殺害されてしまいました。

元首相のご冥福を願っております。

 

殺害の原因はまだ解明されていませんが、各メディアの報道からの私の解釈では親御さんは統一教会に所属しており、多額の献金によって自己破産に陥ってしまい、不幸な人生を送るきっかけとなったという認識です。

SNSなどで統一教会の話題は非常に賑わせています。

 

私は数年前から2世の現状、教会の様子を世論に訴えようとブログに綴っておりました、しばらく休んでおりましたが、このような形で注目される形を取られてしまうのは非常に残念です。逆に容疑者の思い通りに事が進んでいることに対して憤りも感じます。

しかし、今世論が注目している間に私たちが訴えなければ、今まで統一教会により被害を受けられた方々が報われないと思い、宗教2世に着目していただきたいと思い声を上げたいと思います。

 

 

ということで久しぶりの投稿となりました。

前回の投稿から4年の月日が経ちました…

この4年で私自身も多くの変化がありました。

過去に綴っていた自分の夢を果たそうと活動をしていました。しかし、夢半ばで両親の経済苦から、私も見捨てることができず、そちらの方を優先してしまう事でその夢が潰えてしまいました。

そこからは自分の人生を諦めてしまうようになり、どこまで進んでもあの親から生まれた私に一般の世の中で生きていく資格はないと思っていました。諦めて教会に骨を埋める覚悟で無心で教会に通っていました。祝福も受けましたが結局は破棄となってしまいました。詳細は相手の名誉にも関わることになりますので省かせて頂きます。

それ以降、幸いなことに教会から離れることができ、脱会はしておりませんが、教会の方々とは関わらないといった選択を取ることができました。現在は教会に関わる方とは一切の連絡を絶ち、今はパートナーと一緒に生活をし、人間らしい心を取り戻すことができたのではないか?と思っております。

以上が私の近況でございます。

最近はいくつかの取材を受けております。

苦悩される2世の声を届けたいと思います。

 

本題に入りたいと思います。

今回私が述べたい内容についてです。

 

・宗教2世の苦悩を知ってもらい、2世の信教の自由について

・宗教的虐待について

・一方的な報道について

 

以上の3点でございます。

 

まず1点目です。

・宗教2世の苦悩を知ってもらい、2世の信教の自由について

私は両親が祝福を受けてから生まれた子女になるので、祝福2世という立場になります。

両親は熱心に信仰していた年代でしたので、自分も生まれながらの信仰者でした。統一教会の慣習の中で育ちましたので、様々な習慣が身についてしまっています。正直教会には通ったり通わなかったり、幼少期は両親に連れていかれ、同じような祝福2世たちと同じ部屋でテレビを見たり、教会のお兄さんやお姉さんたちと遊んだりする時期もありました。私は両親の祝福双のなかでは比較的年齢が上であり、多くの2世のお兄さんお姉さん的な立ち位置でした。そのため面倒をみることも多く、1-2年前まではその子たちのことが心配で教会に通って顔を見に行っていました。

 両親から当たり前のように様々なことを教えられて育ったため、献金する事、祈る事、恋愛できないことは世間一般の常識だと思っておりました。

 本格的に信仰していたのは高校生~24歳くらいまでです、24歳以降からは人生を諦めておりましたので、親の信仰?というか、わざわざ親を敵に回さなくてもいいだろうという惰性です。

 信仰によって制限されていたことはいくつもあります。その多くは両親の経済苦によるものです。

・恋愛することができなかった

  →自由恋愛をすることは許されておらず、好きな人ができてもそれを許されなかったです。

・大学に行くことができなかった

  →結局専門学校に通ったが、奨学金を勝手に使用されてしまい、挙句の果てには弟の大学費用も私が負担となった。

・自分の夢の活動をすることができなかった

  →両親の経済苦が影響し、経済的に支援しなければ弟にまで影響を及ぼすような状況で自分も経済的サポートをしなければならなかった。

・高校時代に部活動することができなかった。

  →経済苦と精神的圧力によるものです。本当はものすごくやりたかったがすることができませんでした。

あとは細々としたもので、無理やり修練会に行かされたり、小学生以降の誕生日プレゼントがなかったり、お小遣いがなかったり、好きな服が買えなかったり、言い出せばきりがないです。

 このように自由を親の信仰によって阻害されてしまう2世は数多くいます。今までこのような現状に向き合ってこなかったという事実が世論から糾弾されている理由の一つに上がっていると思います。SNSの中では「私たちの家庭は全然違う」等の現役さんの内容を見かけることもあります。ですがそういう事を言いたいのではないのです。私たちのように苦しんでいる2世が多くいるという事です。自分たちの家庭だけ良ければそれでいいのですか?家庭を大切にすると謳っている宗教の中身は、家庭が上手くいっていない家庭もたくさんありますよという言葉を投げかけたいと思っています。

教会内の2世問題に着目されるようになったのはここ最近です。なぜならば、2世が祝福を受けるようになってきたからです。少しずつ2世問題に着目されるようになってきましたが、その多くは教会に引き戻すため、根本的な悩みを解決するまでには至らないのが現状です。

自分が教会から離れることが両親との絶縁、自分の事を自分の両親を否定してしまうことに繋がってしまう、少し前の私の思考回路です。このような思考回路にさせてしまう事は罪だと考えております。このような機会で非常に残念ですが私たちの苦悩が少しでも伝わればと思います。

 

 

次に2点目です。

・宗教的虐待について

過去に下記のような投稿をしたことがあります。

僕が教会に本格的に通い始めたのは高校生になってからです。

それまでも両親から様々な教育を受けていました。

教会に通い始めて、最初の頃は両親が僕に対して強く言うことが少なくなりました。

ですが教会にのめり込めばのめり込むほど、その態度が一変してきました。

一時期だと思いますが、両親が教会の人たちから煙たがれる時期がありました。

その細かな理由まではわからないのですが、「教会の人が私たちの事を邪魔しようとしている。あいつらは常に私たちの事を見張っている。だから気をつけろ」と両親(特に母が)が僕に言ってきました。

そこら辺の時期から色々とおかしくなりました。

詳細はあまり思い出したくありません、文章で説明するのはなかなか難しいです。

突然叫びだして怒り出したり、食器を投げて割ったり、階段を勢いよく上がってきて急に距離を詰められ身に覚えのないことで怒ってきたり、個人でやる祈祷をわざと僕の部屋の僕の横でまだ寝ているのにやったり、ケータイの着信が30件になっていたり、ケータイを常にチェックされたりなどなどです。

おかげで僕はいまだに物が落ちたり、急に電話が鳴ったり、人が怒っていたりすると恐怖を感じます。

PTSDほどではないですが、トラウマになっているのは明らかです。

家に帰宅した時間が5分でも遅れれば、「教会に寄って私たちのことを上に報告してきたのか!?違うならなぜあいつらが家まで来たんだ!?」とも言われました。

あいつらという人は昔から時々家に遊びに来ていた人です。

なんで今更そんなことを言うのか?とも思っていました。

上記で述べた祈祷の事も、僕が部屋で寝ているのに急に部屋に入ってきて祈祷します。

その祈祷内容は「アボジ、私たちを邪魔するものたちがたくさんいます。私たちを殺そうとする者たちです。私が死ねばわかるのでしょうか。死んでしまえばいいのでしょうか。」など、朝4時であるにもかかわらずその祈祷を2時間も続けていました。

 

そういう日々が2年間くらい続きました。

そこまでするなら教会なんか行かなければいいのにと思っていたのですが、普通に教会に通っていました。

一番許せなかったのは教会にもあまり行っていない弟にまで急に怒鳴りだして泣かせていたことです。

それに対してはさすがに反抗しましたが、自分に対してのことはひたすら我慢をし続けました。

もしかして家に帰ったら両親は自殺しているんじゃないか?とも思い、怖かったです。

あの日々は精神的に辛かったですね。

生きた心地がしなかったです。

 

というような投稿をしました。

まさしく信仰が及ぼす廃人となった姿ではないでしょうか?幸せをもたらすための信仰のはずが、結局は不幸をもたらす。今回の事件がきっかけで多くの2世がこのような訴えを上げております。一人でも多くの被害者2世の声が届いてほしいです。

 

最後です

・一方的な報道について

現役信者さんを擁護するものではありません。私自身の考え方としましては、統一教会が潰れても潰れなくてもどうでもいいです。やりたい人はやればいいが、やるならば家族に押し付けずに自己完結させてほしいです。もしこの先も統一教会の教義を信じるのであれば、他人を巻き込まず、自分たちの仲間が世間にどのようなことをしたのか?その被害者が多くいるということを受け止めて活動してほしいと思います。

そのためわざわざ信仰している方々の邪魔をするつもりも、陥れるつもりもありません。現役信者さんの訴えも聞いてしかるべきだと思います。一方的な弾圧をするのではなくて彼らの声も平等に届けてあげて欲しい。

聖酒の中に文鮮明氏の血液がまじっている?これは完全に都市伝説だと思います。青年部の幹部までやっていた私でさえそのような事実は聞いたことはありません。このような内容が文末まで述べられずに一方的に報道されてしまうこともメディアの特徴であると思います。

おそらく今回のことがきっかけで自殺してしまう2世はいると思います。そういう事だけは避けたいと思います。

 

 

以上が私の今伝えたい内容です。

最後の内容を記載したことで矛盾を感じてしまうかもしれませんが、基本的には批判派です。

このような声が少しでも世論に響き渡ればと思います。

 

2022.8.5 ニムニム