銀行融資、揺れています。

 金融庁が「信用保証協会」「担保」に頼らない融資をせよ、という方針を押し立ててきているからです(平成28年秋)。

 

 さて、さはさりながら、銀行はあなたの会社にいくら貸せると考えているでしょうか。

 

 過去の借入のピークを確認することで銀行の判断が推定できるケースがあります。

 

 やり方です。

 

1.銀行の返済予定表から、各月の元金の残高を並べて合計してみます。画像はクリックで拡大します。

2.ある月に借り換えがあったとします。それも記入していきます。

 減ってきた残高がここで増えます。いわゆる、「融資の折り返し」ですね。

 

 

3.ここで残高を公庫とそれ以外で集計します。

 

 公庫以外の金融機関の借入には信用保証協会が付いている前提で、公庫以外の金融機関の借入(=信用保証協会の保証残)を集計してみます。

 

 このケースだと、32百万円位まで枠がありそうです。

 

 公庫以外の借入の月返済額合計は666千円。1年返済が進むと7,992千円残が減ることになります。返済が進んでいる金融機関に申し出て、保証枠が空いた分、借り増しができそうです。

 

 余談になりますが、年間の営業CFが5,000千円しかなかったらどうなるでしょう。

 

 損益は黒字。CFも出ている。しかし、営業CF5,000千円-年間返済額7,992千円=2,992千円の資金不足、となります。2年に一度位は借り換えをして資金不足の解消をしておかないとおカネが回らなくなる計算です。

 

 「返済もたれ」「返済圧迫」という現象です。

 

 返済予定表は返済の終わったものも捨てずにこの表を作ってみるといろいろなものが見えてくるはずです。

 

 実際には、北海道信用保証協会なしのプロパー貸しがあったり、資金使途が運転資金か設備資金か、銀行によって不動産担保などがあるかどうかなどそれぞれの残を集計してみると銀行の考える、「この会社はここまで貸せる」というラインが見えてきます。

 

 

 

「がんばれ経営者!ひとりでもできる事業再生ノウハウ」

「できる、できるよ。必ずできる」

 

>目次へ

>用語集へ