最近読んだ本を。
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子供の頃、朝日ソノラマ文庫の加納一朗先生の本を好んで読んでいました。青井兄弟が大活躍する、少年SF・ミステリー・アクション・ギャグ小説です。各種百科事典と共に、何度も読み返した本ですね。
30年ぶりに読んでみたくなり、しかし、古本屋さんで見かけることもなく、数年が経っていましたが、意外にも家の近くの古本屋さんに数冊あり、懐かしく読みました。
いやー、下らなくて最高でした。でも、やっぱりどきどきするのです。
今検索してみたら、こんなページを作られている方がいらっしゃいました。感動!
http://www7a.biglobe.ne.jp/~puco/
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KAWADE道の手帖「大杉栄 日本で最も自由だった男」(河出出版)
本人の筆によるものから、最近ご活躍の著名人が大杉を語ったものまで、バラエティに富んだ内容で、多方面から大杉栄を捉えています。特質すべきは編集の妙味。アナキストや思想家としての面だけに終始するのではなく、自由を貪った男の肖像が、しっかり見据えられています。
特に、加藤登紀子さんのインタビューと、鎌田慧さん×中森明夫さんの対談は面白かったです。
原発事故、原発の存在を乗り越えなくてはならない2012年に、再び見直される大杉の生き様。大杉は年々、輝きを増しています。
『美は乱調にあり、階調は偽りなり』
僕の好きな大杉さんの言葉です。
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藤波辰爾&長州力共著「名勝負数え歌 俺たちの昭和プロレス」(アスキー新書)
最近、新日本プロレスの隔週DVDを愛観しているので、実にタイムリーな出版でした。
レスラーと言うよりも、「勝負師」としての二人の資質が、筆に出ています。お二人のことが、もっと好きになりました。