久しぶりにラリータイヤを履きました
それまで履いていたスポーツラジアルとの違いは
タイヤのトレッド面のブロックパターンがまったく違います
ラリータイヤで走って、スポーツラジアルやSタイヤに迫るタイムを出す人もいます。
実際、私もヴィッツの時にあるコースで記録したタイムをSタイヤで更新するまで、
相当苦労しました。
MR-Sでラリータイヤを履いたのは2015年、2016年のTGRラリー以来です
TGRラリーでは、タイヤの磨耗を最小限にしたく、練習ゼロで挑みましたので
正直言って、もっとタイムを出せたはずと思っていました。
なぜ、そう思うのか?
ラリータイヤには、ちょっと変わった特性があるのです
(私が感じているだけかも知れませんが)
もともと、ダートでのトラクション(駆動力)を縦方向に掛ける為ブロックパターンを持つタイヤ
であり、適度なホイールスピンを伴う駆動状態が最も加速しやすいと感じています。
もちろんホイールスピンしてしまうと、その分駆動力が逃げるので効率は悪いのですが
そこは、人間が操縦している車である面白さで
①エンジンの最もパワーの出ている回転数を使って走れる
②適度なスライドはドライバーの気持ちが良く、楽しい!
こんな部分が、早く走れるポイントだと思います。
もっと機能的な部分の特性を述べると
グリップレベルの限界値を超えた奥に、トラクションの限界値があるとイメージしています。
・スポーツラジアルの場合はグリップレベルの限界値とトラクションの限界値が近い為に
スライドしてしまうと、その先のトラクションも失いやすいので、なるべく滑らさない様に走ります。
これは、タイヤのゴム質の路面への粘着性の限界値にグリップの限界を出来る限り近づけた
タイヤメーカーさんの技術の賜物と思います。
・一方、ラリータイヤはグリップレベルの限界値は低めに感じますが、トラクションの限界までに余裕がかなりある
なのでスライドしても、アクセルオンし続ければトラクションは掛っている状態が続く
おそらく、ブロック形状がヨレてスライドはするものの、ゴム質的には粘着性に余裕があり滑りながらも
タイヤが食付いている状態なんだと思います
結果、滑っていてもコントロール性が高い
ダートも走れば、舗装でも穴ぼこがあったり、砂が出ていたり、水溜りがあったり、いろんな路面条件に
対応出来る様になっているとも考えられます。いわば究極の安全性追求タイヤ!?
MR-Sで、特性を活かした走り方をちょっと試してみよう
すると、やっぱりコーナーのかなり手前からアプローチしてコーナリングフォースをトラクションで耐える
方法が有効な様だ。
おそらく、コーナーごとの差は0.2~0.3秒くらいしか得して無いでしょう。でも、これが30、40コーナーあると・・・
簡単に10秒近い差となって結果が出てくるのです。
加えて、先に述べた
ドライバーが気持ちよく走れていると、コーナーへのアプローチスピードがどんどん正確になって
失敗しにくい状況が作れる
この走り方を知っているか?否か?でラリータイヤ限定のラリーでは大きく差が付いてしまうのでしょうね。
とかやっていると・・・
あっという間にタイヤが無くなってしまうのでした
上手にタイヤを使わないといけませんね