片頭痛は原因不明の”遺伝的疾患”??? | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 これまで、「ミトコンドリア」に関連したことを、まとめてみました。
 すべて、これまでの記事の繰り返しに過ぎませんが・・・
 これで、ミトコンドリアという語句に馴染んで戴けたでしようか。とくに小橋雄太さんは理解して戴くまでになりましたでしょうか。これでも理解できないようでしたら、さらに続行させることに致しますが、如何でしょうか?


 ここで、申し上げたいことは、片頭痛とはどのように考えるべきかということです。
 皆さんは、どのようにお考えでしょうか???
 私は、これまで述べてきたことをまとめますと、結局、以下のようになります。


 後天性ミトコンドリア病として,環境因子や薬剤によるミトコンドリア機能障害(中毒),神経変性疾患におけるミトコンドリア異常の関与が見出されています。
 このような”ミトコンドリア病”という病気が増加傾向にあります。
 馴染みのない病名ですが、これは”ミトコンドリアの機能が低下する病気”です。
 今までは、先天性の病気として考えられていましたが、現在は後天的な発症や、薬による副作用で発症することが証明されています。
 このようなミトコンドリア病の大部分は不規則な生活や摂取する栄養面の偏り、薬の乱用によって引き起こされます。
 そして、片頭痛は、これまで”ミトコンドリアのエネルギー代謝異常あるいはマグネシウム低下によって引き起こされる脳の代謝機能異常疾患”であるとされています。
 すなわち、片頭痛とはマグネシウム低下によってミトコンドリアの機能が低下する病気(頭痛)です。
 そして、ミトコンドリアの機能は、生活習慣および外部の生活環境によって悪化してきます。このことは、これまでの記述で理解されたはずです。

 このように、片頭痛とは生活習慣病そのものということになります。



 しかし、学会を主導される方々は、片頭痛は原因不明の”遺伝的疾患”とされます。


 その根拠とされることは以下のような点からでした。


 頭痛の専門家は、「国際頭痛分類第3版 β版」を頭痛診療および研究の絶対的な基準とされます。この基準は国際頭痛学会が作成した最も”権威ある基準”とされます。
 しかし、こうした基準は、名古屋の寺本純先生はその著書「こうして治す片頭痛薬物乱用頭痛といわれたら」(講談社)で、「国際頭痛分類」は、欧米のトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成したものと酷評されるものです。こうした、基準を”絶対的な基準”として、慢性頭痛の研究が行われてきました。
 専門家は人道主義に基いて片頭痛の根絶を目指していると研究を進めていると主張しています。しかしながら、真実はまったくその逆です。

 専門家は、欧米のトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した「国際頭痛分類第3版 β版」を頭痛診療および研究の絶対的な基準とされ、これまでトリプタン製薬メーカーと二人三脚で常に手を携え合って片頭痛研究を進めてきました。
 ところが、トリプタン製薬メーカーの目的とすることは、製薬市場拡大の基盤として片頭痛を存続させ続けることです。
 トリプタン製薬メーカーの求めるところは医学研究をコントロールし、医療従事者をこの製薬業界に依存させることです。
 これまで、日本にトリプタン製剤が導入される以前から、学会を主導される方々は、常にトリプタン製薬メーカーと二人三脚で、片頭痛研究を推進され、さらにトリプタン製剤の啓蒙活動を行ってきました。
 こうしたことから、片頭痛治療の世界はトリプタン製剤が第一選択薬とされ、さらに片頭痛の”特効薬”とまでされ、一部の専門家はトリプタン製剤で”片頭痛が治る”とまで豪語され、片頭痛の病態はすべてトリプタン製剤の作用機序の面から説明されることになり、これで片頭痛の治療体系は確立されたと自画自賛されます。しかし、片頭痛という辛い頭痛を緩和しただけで、これですべて”よし”とされ、その結果、片頭痛の方々の3割が慢性化するに至っていることを忘れてはなりません。
 このように、片頭痛治療の世界はトリプタン製剤がすべてとされるに至っています。


 学会を主導される方々は、ミトコンドリアの要因、さらに慢性頭痛の原因とされる「ホメオスターシスの乱れ」「体の歪み(ストレートネック)」「ミトコンドリアの関与」を悉くエビデンスなしと却下されるために、原因不明の”遺伝的疾患”とされているにすぎません。
 「国際頭痛分類 第3版β版」を遵守する医師集団を量産させることばかりを考え、毎年、Headache Master School Japan (HMSJ)を開催し、専門医を増やすことしか頭にないようです。このように、原因不明の”遺伝的疾患”とされながら、なぜ毎年、Headache Master School Japan (HMSJ )を開催する必要があるのかを疑問に思われることでしょう。
 この理由は、専門医であれば、必然的にトリプタン製剤を片頭痛に処方することを絶対的条件にしているためでしかありません。このように単純なことです。

 このようなHeadache Master School Japan (HMSJ )を開催する以前に、学会を主導される方々には、するべきことが山積みされているはずです。
 このように現実に慢性頭痛でお悩みの方々は、蔑ろにされている事実を直視しなくてはなりません。片頭痛の場合、トリプタン製剤で、辛い頭痛を軽減させることだけが、片頭痛治療のゴールではないはずで、片頭痛を根治させて初めて、片頭痛の治療体系が確立したと考えるべきです。
 

 このように考え方は対立し、お互い相容れない状況にあると考えなくてはなりません。