自主練習は迷ったらこれ!サッカーの個人練習メニュー | 理屈屋与太のサッカー指導ブログ

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プレイヤーとして中学校から大学まで学生サッカーを経験。
指導者としては成人前にライセンスを習得し時間やお金があればと嘆きつつ中学校で指導中。
サッカーに関係ありそうな書籍は片っ端から読み、理屈で理解し、実際にプレイし経験を活かして文章にするブログです。

 今日は個人練習についてです。

たまに教え子から
「一人で練習するなら何をすればいいですか」
と聞かれます。そこそこやる気のある選手なら誰もが持つ疑問ですね。

この質問に対する私の回答は一択。

「迷ったらジグザグドリブルやっとけ」

これです。

理由は10年間の学生サッカーで最も上達を実感出来た練習がそれだからです。

やり方はマーカーコーンやミニコーンを10個程度縦に並べてジグザグにドリブルで抜けていくだけですね。マーカーの幅は選手の技量に合わせてボール1.5個分~3個分くらいでいいと思います。

この練習をやる時には必ずルールを設けましょう。
私がやっていたメニューは

右足限定
左足限定
インサイド限定
アウトサイド限定
足裏限定
イン・アウト交互にタッチ
限定無しで出来るだけ速く

これを2セットやっていました。
インサイド限定は足の間でボールを動かし続けてタッチ数が多くなるようにしましょう。
アウトサイド限定は切り替えしの速さを意識します。
足裏限定は転がすというよりも踏み替えのような形で。
インアウト交互はインで切り替えしてアウトサイドで運ぶ感覚です。
最後の限定無しは速く抜ける練習ですが丁寧にマーカーに触れないことを最優先しましょう。

最初はボールをしっかりと見るために顔を下げてもいいのでとにかく丁寧にマーカーに当てないことを意識し、慣れてきたら段々と顔を上げられるように練習していきます。

これはボールタッチの技術を磨く練習です。
「ドリブル」と言うとメッシやロナウドのように相手を抜き去るドリブラーをイメージしてしまうところですが、実際のプレイでドリブルとはボールを運ぶことです。
言い換えればトラップの連続でもあるのでどんなポジションのどんな選手にも必要な技術ですね。
そしてこの練習最大のポイントは顔が上がるようになるということです。
練習ではパスが下手じゃないのに試合になるとパスミスが目立つ選手は存外多いものです。
それはなぜか。周りが見えていないからです。
パスの上手さとは
選択肢を持つこと
選択肢を選ぶこと
正確なパスを出すこと
この3つの技術です。
正確なパスを出すことはパス練習で身に付きますが、残る2つはパス練習だけでは不十分です。
なのでドリブル練習でパスが上手くなるということに繋がります。

私は今中学校で指導しているのですが、新入生を見て「あぁ、ドリブル練習足りてないなぁ」と思うことが多くて辛いのでぜひ小学生にはこの練習を積んでほしいですね。
もちろんその場合は中学校でメニューに入れますが。うちの中学でも全員毎朝ドリブル練習をやっていますしね。ただゴールデンエイジと呼ばれる小学校高学年から中学1、2年生の間はボールタッチの技術が非常に身に付きやすい時期なので小学校のうちに出来るだけやっておいてほしいというのが本音です。
サッカーの本当の楽しさを知るためには必要不可欠な技術なので頑張っていきましょう。

今回は以上です。ではまた。