水のかたち
水のかたち 上/宮本 輝¥1,728Amazon.co.jp水のかたち 下/宮本 輝¥1,728Amazon.co.jp宮本輝さんの作品です。上下読み終わりました。輝さんの作品大好きです。昔からサイン会に行くぐらい大好きです。メーリングリストで輝さんの作品について語っていました。メーリングリストのみんなでオフ会なんてやって。川三部作と言われる「泥の川」「蛍川」「道頓堀川」にでてくる川沿いをみんなで歩きました。ここって、この作品のあの場面だよね、なんてわいわい言いながら。輝さんの卒業した小学校にも行ったりして。運動場にある先生が立つ台に上っていたら、「なんですか」と学校関係者に声をかけらちゃったよ。「優駿」に出てくる馬の名前から「オラシオン」っていうメーリングリストでした。そのメーリングリストに輝さんも参加してくれたこともありました。そんな輝さん、阪神淡路大震災で被災してからチョット作風が変わったような気がするな。年齢もあるのか、チョットお説教臭くなったかなぁ~。そんなこと言うとおこられちゃうかな。今の社会に怒っているような気がします。政治にも。でも、ファンなんですよ。私輝さんの大ファンです。後、日本の伝統産業をとても大切に思っているようで、醸造の世界だったりを書いている作品もあります。前置きが長くなりましたが。今回の「水のかたち」は、アラヒィフの志乃子さんという女性が主人公。偶然もらった茶碗が3000万円で売れちゃう。ひょぇ~~~。うらやましぃ~~~。それを皮切りに、彼女に結構幸運といわれることが起こる。その出来事をどう解釈していくのか、選択していくときに何を基準にしていくのか。それは、人それぞれの生き方にかかわっていくんだ。じゃ、どういう生き方がいいのか?目の前に起こったことを、誠実に黙々とやること。弱い者いじめをしない、正直に。他者の痛みを自分のことように感じる心。そのような「善き心」をもつ人が幸運に恵まれるってこと。が書かれてました。実際の輝さんの生活にそのようなことが起こって、それを小説にしたと、あとがきに書いてありました。その中には、第2次世界大戦を朝鮮半島で終戦を迎えた人のお話もありました。それは本当にあったことだとも書いてありました。この部分の話の持ってきかたが、ちょっとミステリーぽっく、ドキドキ感満載でで読みました。私は、終戦で中国、朝鮮に残った人たちがどのように日本に帰国したのか、とても関心があります。このお話が本当だと知って、日本人が帰国できるように人道的に支援をしてくれた、朝鮮の人たちがいたことをとてもありがたいと思いました。3000円万の茶碗がきっかけで、志乃子さんは最後は喫茶店をやることになる。それも、焼き物の目利きの良さを買われ、焼き物のその喫茶店で販売。「糖質制限食」これも今回のキーワード。志乃子さんの夫が糖尿病になってという設定。焼き物とか、伝統産業は今までも出てきたけど、これは初めて。輝さんも糖尿病になっちゃった???って心配になりました。志乃子さんも夫に付き合って糖質制限食で1週間に3キロやせたと書いてあった。私もちょっと頑張ろうかなって思いました、糖質制限食ね。にほんブログ村