第四十七夜 あとがき「volo(ウォロ)」 | Young Volunteer Network(YVN)

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信州上田で楽しみながら活動する青少年の仲間たちのブログです。

ダメ男更生日記迷惑ボランティア武勇伝オリジナルブレンド」を書こうと決めた時に最初にしたことが、親友であり私に多くの影響を与えた彼の墓前に立つ事でした。


私は彼の告別式にも行っておりませんでした。


「彼」を作中で散々親友と言いながら酷いじゃないか。

そのとおりです。

お叱りも多く受けました。


私は彼の死後、彼の死を受け止めることから逃げ回っていたのです。


再スタートを切ったボランティア団体「YVN」のアドバイザーとして活動しても、仕事をしていても、ボランティア講座でお話をさせて頂いても、ふとお風呂で天井を見上げても、どうしても吹っ切れない彼の姿がいつもそこにあったのです。


私は彼が亡くなり3回目の春を迎える前にやっとその墓前に立ちました。


墓前で何を話したか、少しだけ日記で触れましたがそれ以外は彼と私だけの秘密です。


私は今大きな声で笑えています。

人生を存分に楽しもうという気持ちがあります。


苦しみは誰にでも訪れる。


その苦しみを受け止め、見つめ、向き合うこと。


そうすると時間とともに朝に日が昇るように答えはどこからか自然にやってきます。


その答えも受け止め、見つめ、向き合うと、苦しみは消え去り、明るい日。

「明日」が始まるのです。
その明日を必死に生きることそれが「HOPE(希望)」であるように思えます。


オリジナルブレンドを改めて読み直し、若干の加筆をしながらブログでアップしてきたこの一年。


よくよく振り返るとまだまだ迷惑小僧の武勇伝は山ほどあるなぁと、友人たちと笑い合う位です。


特に高校生の頃がひどい!(笑。ネタの宝庫であったかもしれません。


本編の祖母の大往生の話を前書きとして書いたのは、人はいつか死を受け止めなければ成らない。


命という「生」の誕生とともに「死」が必然として生まれる。

それだけはどの人にも平等に訪れること。


その死とどう向き合い生きていくのか、それこそが生きる力の根源にあります。

そしてこの「死」が、人の人生を大きく左右することは誰もが知り直面することと思います。


オリジナルブレンド連載中に発生した東日本大震災においても、尊い命が自然災害の前に一瞬にして失われました。

失われていった尊い命が発することで無きなかった言霊と「必死に生きるか」、「必死に死ぬか」その選択さえすることをできなかったことを胸に刻み、いつまでも忘れずに、私自身、死を迎えるその日までの一瞬一瞬を大切に、たくさんの出会いと別れを経験しながらも不器用でもダサくてもキラキラと輝いている。


泣く日があったとしても、キラキラとした笑顔で暮らして生きたいと思うのです。


悲しみに満ちた日本であっても、前を向き生きようとする、強い心を持って歩む方々の声を聴くことが出来ました。


ボランティアは生きる力そう本文で書きました。


わたしは本気で「ボランティアは生きる力」であると実感しています。


そしてそれを体験した人々は自身が「活きる力」なることを感じ、社会の中での存在を認識し新しい一歩を生んでいくのだと思います。


生きる力は泥臭くてもキラキラと輝いているのです。

その輝きを教えてくれた彼に心からお礼を私の記憶と共にオリジナルブレンドは綴りました。


そして第四十六夜の「軌跡」を書いてくれた辻卓朗くんは、オリジナルブレンドを読み夢へのきっかけをつかみ、今ではYVNの副代表として活躍してくれています。


また本誌作成に当たっては、高校時代からの部活の後輩である赤ペン先生をはじめ、「Young Volunteer Networ」kの仲間である友人たちに多大な尽力を頂きました。


また福祉教育・ボランティア学習を学ぶ際に、ご縁を頂いたG大学の先生にもアドバイスを頂戴し、いまがあります。


たくさんの「絆」=「縁(ネットワーク)」に支えて頂きここまでやってこれました。


ありがとう赤ペン先生。ありがとう仲間たち。


オリジナルブレンドを書き上げた翌日から日記だけではなく止めていたボランティアノートを再開しています。


ダサくてもキラキラと輝く明日を迎えていくように。


平成21321日、第四十四夜に書きました新しい門出を祝うためにお気に入りのカフェのマスターに協力していただき私だけのオリジナルブレンドをつくりました。

その名も「volo(ウォロ)」、ラテン語でボランティアの語源ともされる言葉です。


希望を意味しています。


私の淹れるコーヒー「ブレンドvolo」皆さんが一息つきたいとき、疑問にぶつかったとき、希望を見つけたいとき、飲みにお出掛け下さい。


毎回の長文、そして乱文でありながら、昨年の9月から連載を開始し1年弱にわたる連載を最後までおよみいただきました皆様に心から感謝申し上げます。


ありがとうございました。


また冊子版を愛読頂き、「いつも持ち歩いています」とそんな温かなメッセージを頂くこともあり、お付き合い頂きました皆様には感謝でいっぱいです。


オリジナルブレンドは今宵で最終夜。


しかし皆さんとの出会いで、私のオリジナルブレンドはまだまだ進化していきますよ。


これがはじまりなんです!!


このオリジナルブレンドが「軌跡」のように、お読みいただいた皆さんの新しい夢や前進となる一歩、シェイクハンドにつながることを期待して、筆を置きたいと思います。



そして私とぜひお会いいただきまして「シェイクハンド」から「KIZUNA」のネットワークを始めてみませんか??


信州にて皆さんからお声をかけて頂くことをお待ちしています。

1年間ありがとうございました


平成23年7月吉日 坂口平(taira Sakaguchi)


Young Volunteer Network


写真:オリジナルブレンドVolo(ウォロ)です


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