◆ 国際会議を完璧に支える コングレ社長 武内紀子さん(52歳)
5月26日・27日両日主要国(G’7)の各国首脳が集結する「伊勢志摩サミット」が開催されましたが、
株式会社 コングレは2008年北海道・洞爺湖サミット開催などの運営に実績を挙げています。
「伊勢志摩サミット」の参加国・首脳
(1)英国:キャメロン首相
(2)米国:オバマ大統領
(3)カナダ:トルドー首相
(4)ドイツ:メルケル首相
(5) イタリア:レンツイ首相
(6) フランス:オランド大統領
(7) 日本:安倍首相
株式会社 コングレ
https://www.congre.com/
コングレ社長 武内さん 挨拶
https://www.congre.com/profile/message/
2008年北海道・洞爺湖サミット開催など、実績を積み上げ、国際会議や学術総会の企画・運営を手掛ける
業界では日本国内でのトップシェアを誇る。
コングレの名前を飛躍的に高めたのは、3年前の国際通貨基金(IFM)・世界銀行の年次総会の開催だった。
当初の開催予定地である北アフリカの雄・エジプトが国内の政情不安から開催をその前年に辞退。
そのエジプトに代わって日本開催が決まった。
国際通貨基金(IFM)・世界銀行の年次総会の参加国は、188か国・地域から1万人が参加する途方もな
い大規模な国際会議。しかも、開催までの期間はわずか1年だった。
国際会議の運営を受託すると、社内に設置した専門チームがすぐにIFM・世界銀行の合同事務局がある
米国ワシントンへ飛んだ。
通常開催の半分もない準備期間で年次総会を乗り切らなければならない。激動の日々が始まった。
会場は東京都内3か所に分散した。延べ250を超える会議や600室のオフィス設置に追われた。
成田空港に事務局分室を設け、送迎用バスの大型バスなどを手配。宿泊用ホテルは5000室を確保した。
業界トップ・コングレ社員の総動員体制敷き、自らも運営活動に奔走した年次総会は欧州債務危機など世
界的な課題を協議。
「主催者である国際通貨基金(IFM)・世界銀行本部や参加国などから称賛を受けた。
大規模な国際会議の運営を、日本が異例のスピードで完璧に近い高いクオリティーで開催できることを
世界に示せたのはコングレのおかげ。」と、財務省の国際通貨基金(IFM)・世界銀行総会準備事務局長
を務めた中浩史・世界銀行副総裁(55歳)は、総括した。
コングレ社長の武内さんは「私たちの仕事の本質は、人と人とのつながり(コミニュケーション)だと思うのです」
人と話すのが好きで、男女雇用機会均等法が施行された1988年、国際会議の企画・運営会社に就職。
創業当時は学会の総会運営の受託が事業の中心だったが、博覧会場や集客施設の運営を引き受けるビ
ジネスへと業務を拡大した。
<出典平成27年7月25日付け朝日新聞朝刊別冊BE1>