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◆ 起業家精神をはぐくむ ベンチャーの動機づけ支援 早稲田大学教授 東出浩教さん
某週刊誌によると、東京地区を中心としてベンチャーブームの再到来となっているようです。
しかし、ベンチャー企業で成功するのは、ごく一部です。
起業家の強みは若手であれば、若さ行動力が成功の源泉となっていますし、東大卒のベンチャー企業も注目されています。
IT関連や不動産、エネルギー関連など様々な分野において、イノベーション(技術革新)が起きているようです。
多くの起業家と出会う機会もございますので、多くの方が応援や支援の手を差し伸べて頂けると、我が国の経済や社会は活気にあ
るれる活力のある社会を再構築することが可能となります。
皆様のご支援・ご協力をお願いします。
ベンチャーキャピタル(VC)が投資するベンチャー企業のうち、成長してVCに収益をもたらす成功例は一握り。
VCの成功には優秀な投資先を選ぶ目利きが必要。VCが投資先にどんな支援を提供するかも重要な要素である。
下記の通り、英国のVCを対象に、「投資後に重視する支援の内容」を聞いた結果をまとめた。
私が1990年代後半に80社を対象にした調査と、同年代前半にリチャードハリソンとコリン・メーソン(ともに英国研究者)
による調査を比べ、伸びをみた。
<英国VCが重視する支援項目>
1990年代後半 前半
(1) モチベーションの喚起 93% 41%
(2) マーケティング 80% 51%
(3) 資本金や借入金の調達 73% 49%
(4) 企業戦略 71% 62%
(5) 一時的な危機への対応 70% 71%
(6) 人材採用 54% 40%
(7) 起業家の人脈拡大 48% 23%
(8) 競争や競合の情報 41% 44%
ここで「資本金や借入金の調達」は24ポイント(49%⇒73%)に止まり、
「モチベーション(動機付け)喚起」が52ポイント(41%⇒93%)に達した。
お金の他の分野でも支援を増やす場合には、起業家の人間としての側面をサポートする活動を増やし、
意見の違いを生かす「やりとり」が不可欠となっている。
最近では、大企業がリスクの高い社外ベンチャー企業に投資する手段として、コーポレイトベンチャーキャピタル(CVC)
という仕組みが目立ってきている。
だが、課題はなお多い。まず、大企業には起業経験のある人材が少ない。
さらに、CVC設立の戦略的な目的と収益確保を両立する手法もまだ確立されていない。
いま、注目されているのは、起業が特別なファンド(基金)を創設し、社内の有望プロジェクトに投資する「インターナルVC]だ。
通常のVCの活動とは異なり、投資先は情報の少ない社外の企業ではなく。社内の事業である。
その分、投資先の事情に精通し、情報を得やすいことが強みとなる。
出典 日本経済新聞経済教室