風邪で仕事を早退して帰った日、ぼんやりTVを見ていて
こんなステキな人に出会うことができた。

92歳にして詩を書き始め、99歳になる今日も生き生きとした
人生を謳歌している。




とよさんの詩は、生き様であり磨き続けられた魂の言葉。
何のてらいも無い、やさしい言葉が人肌のぬくもりにすら感じる。
今、多くの人が求めているものが、そこにある。

友人が
「老い」とは、「肉体」は朽ちていくけれども成長することで「魂」レベルは高くなるのだと
そんなような話を聞かせてくれた。
だから、10年後、20年後の自分がどう変化しているかが楽しみで仕方が
ないのだと言う。


同じように生まれて、同じ時代を生きながら何が人の運命とか終局を分けるのか、
職場で様々な高齢者を見ている私は「神様の采配」の厳しさに辛くなる。


何を幸せと思うかは、人それぞれ。それでいい。
が、いくつになっても「今が幸せ。生きてて良かった。」と言える自分でいたいと
心から感じた時間だった。
柴田さんの末永いご活躍、お祈り致します。


柴田トヨ 著作 → 「くじけないで」

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風邪引きの処方箋

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風邪、本当に流行ってるようですね。

こういうプレゼント(?)も遠慮なくもらっちゃうのがダメなんだなぁ。^^


掛かりつけの病院の帰り、それだけは変わらない旺盛な食欲を満たそうとパン屋さんへ寄る。

このところ手作りジャムにはまっていて、それを美味しく食べられる食事パンが目当て。


う~ん。

たまに寄るパン屋さん、お惣菜パンや菓子パンはたくさんあるけど

雑穀系のもの、パルミジャーノのような種類は少ないのが淋しいんだ。

フランスパン、できれば小ぶりなものが欲しいのだけど。

わずかな選択肢の中から小ぶりを2、3品だけチョイスしてこの日は止めにした。


レジで私よりちょっとお姉さんくらいの方が対応してくれた。

「いらっしゃいませ。○○、いくらと、○○、いくら・・・。ありがとうございます。○○円でございます。」

お財布から小銭と1000円札を出して、袋詰めを待つ。


「今日は外は寒いですか?」と、手の動きも休むことなく

主婦らしい穏やかな笑顔で、その人は声をかけてくれた。

毛糸の編みこみ帽子、ダウンコートにマフラー、顔は半分以上も隠れるほどのマスク。

一見して寒そうだもの、この格好。

私は咳き込んだ様子を見られたかと苦笑いしつつ

「そうですね、寒いです!!」と答える。


「毎日、寒い日が続きますよね。お大事になさって下さいね。ありがとうございました。」


レジでのこんな言葉のやりとりはどのくらいぶりだろうな。

思わず笑みこぼれ、心からの「ありがとう。」をお返しした。

毎日来るようなリピーターでも無いのに、こんな何気ない会話で誰かを温かくできる人。


どこで買い物をしようとも、今は決まりきった接客用語しか使わないし必要無いと

思われている。ファストフードのメニューボードに、改めて「スマイル0円」が表示された時、

わざわざアプローチしなければならないほど、接客スマイルは難しいのかと感じたもの。

その人を思って商品が作られ、その人を思ってサービスする。

サービス業ってそんな形に見えないものを形にすることが、きっと大事なんだ。


持ち帰った塩パン、ミルクパン、クランベリーのグラノーラ。

ホットミルクを啜りながら、りんごジャムとトマトジャムでいただく。

それだけで冷えた体も芯からあったかくなった気がした。


さぁ、週明けまでに復活するぞっと!!



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東京は今日もすっごくいい天気でした。



この気持ち良い天気の日に、
実はお通夜がありました。


勤務しているデイの利用者様が先週末に旅立たれました。

老衰でした。
私と誕生日が同じ女性の利用者様で、

いつもニコニコ穏やかな笑顔を見せて下さる方。

オセロが得意で、たまに自分ルールで強引に勝ち逃げするお茶目なところも。


耳が聞こえなかったので会話は常に筆談なのですが

利き手も不自由だったので

めったにご自身から話し掛けられることはありませんでした。

が、ある日、私とお誕生日が同じだったことから話が弾み、

珍しく自分から「(あなたは)何年生まれ?」と、

出づらい声を搾り出すように尋ねられました。

ご本人は大正15年生まれでした。


嚥下が悪く、食事のたびに咽込みがあっても

最後まで普通食を望まれていました。

以前から少しでも安全に、少しでも多く食べて頂くために

何度かの説得を試みたようですが納得して頂けなかったようです。

刻み食、ミキサー食がどんなに味気ないものだったかは

ご自身で解っていらしたのだと思います。


昼食をあまり召し上がらなかった日、おやつで五平餅を作りました。

かなり柔らかめで用意しましたが、とても気に入って下さって

「おいしい、おいしい。」と、ご飯茶碗に約一杯分を完食。

私の初めてのおやつ当番でしたので、ホットしたものです。


亡くなった日、その方がデイで最後に入ったお風呂となりましたが

私がお世話をさせてもらいました。
きれいになって旅立たれたのは良かったと思います。

が、数日前から何とはなしに予兆があったことを思うと、

デイはお休みしても

自宅で少しでも長く過ごさせてあげたかったなとも思います。

最期は、まるで眠るようなとても綺麗なお顔だったとか。


「おかげさまで、最期まで自分らしく過ごせたと思います。感謝しています。」

とのご家族からの言葉でした。


短い間でしたが、思い出せばやはり寂しさがこみ上げて来ます。

が、仕事だと思うと不思議と涙が出ない。。。
ご利用者様を見送ったのは今回が初めての経験でしたが、

これから何度も同じ経験を重ねるのでしょう。

今をいかに生きるか、

どんな老後を過ごし最期を迎えるか。

私はその人と同じ年になった頃、しっかりと自分を主張して

誰にも優しく穏やかな笑顔を見せることが出来るだろうか・・・。


Tさんの笑顔と細く長い指のOKサインをいつまでも忘れません。



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