孫橋湯(京阪・三条) | なにわ銭湯ランナー

孫橋湯(京阪・三条)

街中に残るこじんまりとした庶民派銭湯。
京の「おもてなし」はふだんのスタイルを変えないことか。
 
この日は、「京都マラソン2017」に出演者の並走カメラマンとして参加。
スタートとゴール間際、合計16キロほどを走った。
 
ゴール後、一度行ってみたかった「玉の湯」へ移動!!
が、なんと「日曜日が定休日」。
 
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「京都マラソンの日ぐらい、臨時で開ければいいのに、、、、」とも思うが仕方がない。
リサーチの甘すぎる自分をののしりつつ、さらに10分ほど歩き、「孫橋湯」に向かった。
 
「三条京阪」といえば、河原町などの繁華街にもほど近い。
その場所にこじんまりとした、昔ながらの庶民派銭湯が普通に今も存在しているところが京都の懐の深さである。
 
瓦屋根をの民家の一階部分が風呂場。
二階にふつうに、すだれが掛けられているのも渋い。
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中は番台式で籐の脱衣籠が置かれているなど、レトロな雰囲気も残る。
湯の構成は浅深の主湯(浅湯にジェットもあり)に薬湯、サウナに水風呂と飾らない雰囲気。
天井が丸型に抜けていて、青のペンキが塗られているのも、古めかしい感じ。
かなり落ち着くレトロ系庶民派銭湯だろう。。。。。。
普通の日であれば!
 
しかし、この日は京都マラソン当日。
4時間半代でゴールした人がぞくぞくとこの小さな銭湯に押し寄せる。
脱衣場はさながら野戦病院状態。
風呂場も、浴槽には入れ代わり立ち代わりランナーたちが押し寄せ、洗い場のカランの水も止まることなく、流れている。
 
その殺伐としている状況を番台のお姉さん(50代くらいか)が平然といつもながらの光景のように見ているのが印象的だった。
特別、ランナーをねぎらう言葉も痛む足に悲鳴を上げるランナーのための配慮もない。
 
地方のマラソン大会の多くは「この日のために!」と張り切ってしまうところが多い。
しかし、京都マラソンはそうではない。
「ふだんの様子を変えない」ことこそが、京都人の「最高のおもてなし」であり、粋なところなのだ。
 
「京都マラソン」があろうとなかろうと、休むときは休む。普段通りに番台に座る。そして、普段通りに笑顔で送り出す。
京の「日常」にふと入り込むことのできる場所。それが銭湯である。
 
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「孫橋湯」
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住所:京都市左京区新麩屋町通孫橋下ル
営業時間:15:00~23:30(京都マラソン当日は13:00オープン)
定休日:水曜日
おすすめランニングコース:鴨川左岸
 
*京都マラソンのホームページで「京のお風呂屋さんMAP」がダウンロードできるようです。
京都マラソン当日に銭湯に行かれる方は先に調べて行けば、私のような失敗はしないと思います。