今月、北京で知り合った外国人の友人が立て続けに東京に遊びに来て東京を一緒に観光した。
まずは北京から来たポーランドの友人。
彼女はアフリカの国のほとんどにそれぞれ一か月単位で滞在するというような旅をする人で、初めての日本の旅は宮崎から始めることにしたそう。
なぜなら宮崎は特に何があるというわけではないところだから、という旅の上級者らしい選び方。
宮崎、山口、広島、大阪、京都、長野の木曽村そして最後の三日間、リュックひとつで東京へやってきた。
ホテルはSFの世界みたいだから、と大手町のカプセルホテルに宿泊していたそう。
まずは原宿で待ち合わせ、明治神宮を散策した。
彼女と一緒に見ると、日本の色々なものが新鮮に見えた。
日本ってあらゆるところに水があるよね、
そして北京から来たから余計にそう感じるのか、日本人って笑いかけてくれて嬉しい、と言っていたのが印象的。
店内は大御所芸能人のサインと手書きのメニューなどで埋め尽くされている。
ポーランドの有名なピアニストの写真もあった。
天ぷら定食A、B、Cのうち真ん中のB1300円を注文。一人でお店を切り盛りしている店主が、「メニューには海老2、魚類1、野菜3と書いてありますが、うちは野菜いっぱい出ますのでおなか一杯になったら止めてくださいね、いっぱい揚げますのでね」と言われ期待が高まる。
きちんと作られた小鉢のお野菜を食べながら待つと、ピーマンは種まで食べてください、などコメントつきでどんどん出てくる。キャベツや白菜まで。友人は天ぷらを日本で食べるのは初めてで、大層気に入ったようで特にシソに感激していた。
お店が小さくてごちゃっとしていている感じが外国人には日本を感じられてよいのかもしれない。
豪華な感じが好きな中国人には向かないが欧米人には受けがよさそう。
その後やって来たのは、北京で同じマンションだった台湾人の友人。日本には何度も来たことがあり、観光名所はだいたい行ったことがあるという。
お天気のいい日だったので、日本のデパ地下の美しいサラダを買ってピクニックしたい、とのことで、サラダや天むすなどなど少しずつ買ってから代々木公園へ行きピクニックした。
日本のデパ地下はたしかに素晴らしい。りっぱな観光名所。
ピクニックの後お茶しようということになり、
竹下通りの喧騒とは別世界の大人の空間。
友人は60過ぎなのでこういう喫茶店が落ち着くよう。私もそうだ。
注文したカプチーノはこのお店のオリジナルで、
生クリームとシナモンが入っているのだが、これをとても気に入り、シナモンスティックも持ち帰り、次回東京に来たときもこれを飲みに来る、と言っていた。
この喫茶店の話し好きな店主夫妻は台湾にも中国にも何度も旅行したことがあり、お話していて楽しかった。竹下通りは全く縁のない場所だが、また海外から友人が東京に来たら行きたい。