海外の大学という選択

海外の大学という選択

日本の高校から海外の大学を目指す人を応援するブログです。

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SATが大幅な変更をするみたいですね。

2016年の春より以下の変更があるそうです。
- 得点が2400点満点から1600点満点になります。
- 単語テストの内容があまり使われない単語からより実用的な単語にシフトします。
- エッセイがオプションになって、評価の方法も変わります。
- 今までは間違った選択肢を選んだときに点数がマイナスにされていましたがそれが廃止されます。
- より米国の学校のカリキュラム(Common Core curriculum)にあった内容になります。

近年、ACTの普及に押され気味のSATですので、受験者数を増やしたい、という意図もあるかもしれません。


(参考)
College Board Shakes Up SAT(The Wall Street Journal)
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303369904579421141753757748?mod=djemalertNEWS

A New SAT Aims to Realign With Schoolwork(The New York Times)
http://www.nytimes.com/2014/03/06/education/major-changes-in-sat-announced-by-college-board.html?_r=0

Harvard CollegeのDean of Admissions and Financial Aid(選考および学資援助の責任者)であるウィルアム.R.フィツィモンシ氏がNY Timesのインタビューに答えています。ここでは現役のAdmissions責任者への貴重なインタビュー内容の要点を紹介していきます。

(原文はここ → http://thechoice.blogs.nytimes.com/2009/09/10/harvarddean-part1/


(質問)[再掲]
Harvardに出願する人の80~90%の人が高いGPAとSATの得点をもっていて、Harvardでうまくやっていけそうな人ばかりだとすると、Harvardは何を基準に選考しているのでしょうか?客観的な基準があるのでしょうか?内部的に専攻毎の人数が決まっているのでしょうか?


(回答)(前回の続き)
多くの候補者の情報は全体の委員会に対して再度提示されます。1人の志願者の選考のために小委員会や全体の委員会で1時間も議論を続けることもあります。全体の委員会はすべての小委員会の候補者、つまり、すべての地域の候補者を比較します。

この厳格な比較のプロセスは公平に行うよう細心の注意を払います。労働集約的ですが、非常に融通がきき、選考委員が合否の結果を志願者に伝えるその日まで、決断の変わる可能性があります。

選考する際は人としての資質や性格がベースになります。ハーバードの卒業生の多くが同級生から得た学びが非常に重要だったと言います。食堂、教室、リサーチグループ、課外活動、ハーバードの宿泊施設、といったところで同級生から何を学べるか、ということは、私たちがどのような学生を選抜するかにかかっているのです。

ですので、選考委員は、同級生や教授陣に刺激を与えるような人材を見つけるよう最大限の注意を払います。

ハーバードには学業あるいは課外活動の一つの分野で突出した力を持っている学生もいますが、多くの合格者はすべての分野に優れていて、バランスが取れています。精力的でコミットすることのできる人は、大学生活、そして、その後の人生を通して活躍できると思います。
Harvard CollegeのDean of Admissions and Financial Aid(選考および学資援助の責任者)であるウィルアム.R.フィツィモンシ氏がNY Timesのインタビューに答えています。ここでは現役のAdmissions責任者への貴重なインタビュー内容の要点を紹介していきます。

(原文はここ → http://thechoice.blogs.nytimes.com/2009/09/10/harvarddean-part1/


(質問)[再掲]
Harvardに出願する人の80~90%の人が高いGPAとSATの得点をもっていて、Harvardでうまくやっていけそうな人ばかりだとすると、Harvardは何を基準に選考しているのでしょうか?客観的な基準があるのでしょうか?内部的に専攻毎の人数が決まっているのでしょうか?


(回答)(前回の続き)
私たちは、注意深く慎重に、そして謙虚に、選考を行います。なぜなら不完全な情報しかない中で各志願者が在学中や卒業後に何ができるかということを正確に予想することなどできないからです。

Harvardの学生は96-98%の割合で卒業しますがこれは米国の大学の中でトップクラスです。そのことは嬉しく思っていますが、選考の決断はサイエンスというよりアートです。

Harvardの選考委員で地域の代表になっている者は割り当てられた地域からの出願書類の全てを読みます。すべてのデータを記録し、不足のものがあれば志願者や高校に連絡します。そして志願者の強みと弱みについてコメントします。書類は4人の委員が読み、それぞれの委員がデータをチェックし、追加のコメントを残します。

30人の教員からなる常任選考委員会が選考と学資援助についての方針を決めます。常任委員は典型的な出願書類をチェックすることに加えて、飛びぬけて優秀な志願者の書類をレビューします。

常任委員によって設定されたガイドラインに従い、選考委員は個々の志願者の合否を判断します。選考委員は常任委員と35人程度のスタッフからなります。

選考委員会は20程度の地域ごとの小委員会に分かれます。それぞれの小委員会は通常4人か5人程度のメンバー(1人の上席選考委員と教員)で構成されます。

すべての出願書類の確認が済み、小委員会のプロセスが始まると、地域の代表者が代弁者として、それぞれの志願者の強みを小委員会に伝えます。小委員会のメンバーは出願書類について議論し、選考委員会に推薦するかどうか投票します。基本的に多数決で決めますが、各志願者の推薦の度合いは他の小委員会との比較のために必ず記録されます。

小委員会は全体の委員会に対して自分たちの推薦者を提示します。各委員は各志願者についての決断に対して疑問を呈し、もう一度レビューを要求することがあります。

(続く)