シュガシュガルーン | ラジオ!Yotsugi Busters!!

シュガシュガルーン




オタクを自称している僕だが。やっぱり最近年齢を感じてきた。
こんなアニメがやっていたとは知らなんだ、あ、でもこの歌はラジオで聞いたことがあった気が…

とにかくこの作品は「働きマン」などでおなじみの女性漫画家の安野モヨコさんが描いた魔法少女物ですね。うーん、最近の魔女っ子ものはおしゃれですな。昔は作り手が男だったからかな、今はこういうのが受けるのだろうな。

この安野モヨコさんはあのエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明さんと結婚したため「Wアンノ」なんて言われて騒がれたこともありました。

それはさておき、このシュガシュガルーンの主人公の女のコ、ショコラを演じるのが松本まりかさん。アニメにゆかりがない人でももしかしたら知ってるかもしれない。この人はもともと女優方面での活躍が多かったが、一番有名なのはなんと言ってもFF10の萌えキャラであるリュックの声を担当した人だ。

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リュックといえばFF10でもかなり人気の高いキャラクター、おしゃれな女シーフ、そして喋り方や仕草が可愛い。あの舌っ足らずな喋り方は本人の松本まりかさんそっくりだという噂もある。

残念ながら松本まりかさんは何をやらせてもやっぱりリュックになってしまう。正直このショコラとリュックの声を聞き分けられるかと言われるとちょっと返答に困る。

それはさておき、この松本まりかさんは実は先月くらいから役者を休業しなんと一年間の留学を始めたそうな。それがなんとここイギリスだ。しかし滞在している場所はLondonのWinbledon、ここから約二時間もかかる場所だ。

しかしながら、残念極まりない。もしかしたら僕がひょっこり彼女に知り合えるチャンスがあったかも知れないがいかんせん僕は来月で永久帰国だ。ああ、なんと間の悪いこと。日本でもし彼女を見つけたならば「あ、握手してください!」で営業スマイルをもらってそれっきりだが、この留学という極限状態では一気に親密になるチャンスなのだ。

お互いに語学の習得の難しさを分かち合い、かといって同じ国籍同士やはり固まるものだ。「ねえ、こんど一緒にBrightonまで買い物に行かない?」という誘いもあるはずなのだ、それもリュックの声で。

ボーイ、まいったね。

移動の電車内で世界の車窓からみたいな広大なイギリスの大地と馬や羊たち、それを見てはしゃぐ彼女。「ほら、見て見て!羊だよ~☆」ああ、僕は君しか見えないよ。そして僕は不思議な気持ちにかられる、いったい僕は彼女を通して何を観ているのだろう?声優さんに恋をするというのは本当に不思議なものでその本人に恋をしているのか、それともその人が演じている数多ある役のどれかに僕は恋をしているのだろうか?

Brightonにつくと僕は彼女をいろんな所へ案内してあげるんだ。Banksyの絵が描かれたパブやロイヤルパビリオン。そして、Fish&Chipsを食べながら映画「さらば青春の光」でロケに使われた伝説のモッズとロカビリーが乱闘騒ぎを起こした浜辺でしばし佇む。

「…」二人の間に沈黙が走る。カモメだけが「早く彼女に思いを告げなよ」と催促。
わかってるさ、でも本当の瞬間はいつも死ぬほど怖いものだから逃げ出したくなったことは今まで何度でもあったんだ。

サマータイムでなかなか沈まない太陽の光をうけながら僕は意を決して彼女の手を握り、彼女の目をじっと見つめる。驚いた拍子に持っていたFish&Chipsを落としてしまう彼女、それを必死につつきに来るカモメたち。目を見開く彼女、僕は彼女のそのダークブラウンの澄んだ瞳に吸い込まれそうになりながらもFF10のアルベド語で必死に思いを伝える。

「Fish&Chipsモニコ、Love&Peaceム育ヤハミア?」(便利な日本語訳「Fish&Chipsよりも、Love&Peaceを育まないか?」)

彼女はクスっと笑って「ギャワ、私マ差詰レオノ・ヨーコガメ」(便利な日本語訳「じゃあ、私は差詰めオノ・ヨーコだね」)

ここでうまい具合にQueenの「Don't Stop Me Now」のイントロ「Tonight…」が入って二人のハニカム顔をそれぞれ1ショットずつ。寄り添って海を眺めるシーンをスローで。そして歌が「Having a good time, having a good time」に差し掛かると持っていたchipsを空中に放り投げキラキラと光るエフェクトと共にどこからともなく現れたレザースーツに身を包んだハードゲイの方々と共に躍動感あふれるステップを披露。

「真夜中の弥次さん喜多さん」で喜び組の役をやっていた彼女にとってこのステップはお茶の子さいさいだ。決めポーズでダンスを締めくくり、深紅のハートを交換した後二人はレインボーフラッグを片手にBrightonの街を大勢の祝福と二階からの紙吹雪を浴びながらパレード。

誰もが声をあわせてThe Cardigansの「LoveFool」を合唱しそのまま新生カモメ団としてラグナロクに乗って世界中をハネムーン旅行。

コクピットから行き過ぎる国々を横目で見ながら、僕は彼女に「これから全てが良くなっていく」と意味不明なことを言うとエンディング・テーマ「まかせて!チン・トン・シャン」がかかりスタッフロールと一緒にNGシーンが流れる。

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