やっぱり「天職」ってあると思う
最近リクルータとして活動することが多いので、仕事って何か考える機会が増えました。
一度会社に入って忙しくなると、就活中のように「働くことってなんだろう」ってそんなに考えなくなりますよね。
フレッシュマンに触れるととても新鮮な気持ちになります。
自分にあった仕事につきたい
だれでもそう思うはず。
自分にあった「天職」が一番幸せなんだろうな。
「天職」があるって思った最初のきっかけはこんな出来事でした。
大学三年生の時にやっていたアルバイトで、TVのCM撮影に立会い、予備カメラを回す機会があったんですよ。
高校生の男女一人ずつのタレントが、それぞれラジオを楽しんでいる生活。普通なら出会うはずのない二人が渋谷の交差点でラジオのおかげで出会うという15秒CMでした。
女の子の方はアイドルでしたが、今ではかなりメジャーになってきています。アイドルのマネージャってホントにテンション高くて、
「○○ちゃんキレイだよ~ウワーン(゜´Д`゜)もうホントにいい笑顔」
ってな感じで、撮影していた公園にただならぬ空気をかもし出していました。
最初にそのアイドルを見たときは、確かに子顔で整った姿をしているけど、背も高くないし、まあ普通にクラスにいたら「ちょっとかわいいかな」というぐらいに見ていました。
ところが、撮影の中でアップの彼女を撮る時があったのですが、その映像を見たときでした。
違う、明らかに違うんです。その映り方が
近くにいたその他大勢の人々とは全く違う。カメラ越しに見たときにハッキリとわかりました。カメラに映った映像が芸術的で、鳥肌がたってしまったんです。もちろん本人の努力があってそのようになったと思うのですが、これは明らかに天が与えた才能だと思いました。映像では背の高さも関係ない。普通に見てもそんなに違いがわからないのに、カメラの中の彼女は違いました。
わかりやすいきっかけでしたが、人それぞれ、他の人にはない光るものがあるんだろうなと思います。
じゃあ自分はどうなんだろう。なにが他人と違うんだろう?
よく原石を磨けば光るっていうじゃないですか。原石だから磨いてみないとただの石っころでよくわからない。就活中にはただの石っころとしか見えませんでした。
時間が経って、人それぞれ気づく時期は違うんだと思いました。
目立つ仕事で、早くから他人にも自分にもこれが向いているという方向を見つける人と、一般の人には目立たない仕事なので、なかなか自分でも他人にも見つけられない人。他人は「この人はこれがすごいな」と思っていても本人が気づかなかったり。あるいは自分はこれかな、と思っても他人は全然わからないので疑ってみたり。自分も他人も気づいていなかったり。
事実なのは、世の中には目立っていない仕事の方が圧倒的に多く、それは現場に行ってみないとわからないということです。
天性として何もそこに才能がないと思っていたけれど、実はそういう人の方がたくさんの人に教えるのに向いていたということもあります。ずば抜けてできるとわからない人が何がわからないのか気づかないから。
ただ一生懸命取り組んだときに、「これが実は自分に合っていた」と思うか、「あ、これとこれを組み合わせたらこっちの方がいいから方向を変えよう」とか、「これだけやってもどうにもならないから向いていないのかも」と出てくる。
やる前からあきらめたり、浅いところでピチャピチャ遊んでみても、「大しておもしろくなかった」とやめてしまうのはもったいない。深いところにもぐったらキレイな魚がいっぱいいるかもしれない。
ある程度やってみて振り返ったら、実は今までやってきたことや、自分の子供の時から振り返ってみて、ああ、自分は当初思っていたのと違うけど、こっちなんだろうなって。
最近プログラムを書きながら、WEBサイトをつくりながら、そんな感覚が実践的なんじゃないかと思います。仕様書をびっちり詰めて計画しても、後で状況にあわせて修正が必要になってくる。だから職も自分の計画通りにピッタリとうまくいかなくても、当たり前なんだろうなと思います。状況に合わせて柔軟に。
そんなこんなで出会うのが「天職」。
どうも自分が最初に思う「天職」と現実の「天職」は違うようです。
方向はこっちかな?でも柔軟に対応できるようにしておこう。びっちり決めると仕様変更が大変だ。