ブラジルの気温低下でコーヒー続伸 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

ブラジルの気温低下でコーヒー続伸

NYコーヒーは続伸。ブラジルで月後半に気温が低下するとの予報を受け、
ファンドを中心に買い戻しが膨らんだ。

ブラジルのパラナ、サンパウロ、ミナスジェライス南部では今月末にかけて
気温が低下、場合によっては霜が降りる恐れもあるとの予報を受け買いが先行した。
こういうのは季節的なもので5月も後半になると毎年必ず出てくるのだが、分かって
いてもやはり買いが膨らむもの。特に霜シーズン初期には、実際に被害があるなしに
関わらず予報が出るだけで市場は敏感に反応する。

前日遅くに発表された4月末時点での全米コーヒー生豆在庫は前月から
4万1,820袋と予想よりかなり控えめな積み増しにとどまった。堅調な需要が
積み増しペースを鈍らせているのだとしたら、この先ブラジルなど生産国の
輸出ペースが鈍ったとき、簡単に需給が逼迫してしまうことにもなりかねない。

ICOは世界市場を600-800万袋の供給不足と推定。ブラジルの生産量は
当然ながら公式推定であるCONABの 3,207万袋を使っているわけだが、
弱気の見通しを出している地理統計局の推定が正しかったとしても。
150-350万袋は供給が不足する計算だ。少なくとも今の水準に
いつまでも低迷している理由はないだろう。