任天堂が今期赤字予想へ | なにごとも七割五分 ~マイペースてんちょのまったり日記~

任天堂が今期赤字予想へ

今日はまた寒くて、お客様の入りが悪かったです。

まぁ天候によるものは仕方ないとして、ここ最近は新作ゲームが少ないのでゲームコーナーはちょっと寂しいですね。
さて、本日はTVでもニュースになってましたが、任天堂が今期純損益予想を250億円赤字に下方修正したとのこと。
原因はやはりWiiUがイマイチ伸びなかったことに尽きるとは思いますが、販売予想も900万台から280万台に下げたんだからよっぽどだったんでしょうね。
一小売店店長としてみてても、やはりWiiUは苦戦していると思います。
年末年始こそ少し動きましたが、同社の3DSに人気が集中してWiiUはほとんど動いていない状況が続いています。
原因は色々あるとは思いますが、メーカー・小売店・ユーザーと、立場は違えど色々思うところはあると思います。

で、肝心の岩田社長は…ひとまず販売数増加の為の具体的な方向性を示すことが責務として退任は否定したようですが、株主の皆様にとってはちょっと納得できないレベルじゃないでしょうか?
もちろん会社なんで業績の良い悪いはあって当然ですが、今回の目標設定と現状とのギャップがちょっとシャレになっていないレベルだと投資家の皆様方は感じているなんて話も出ていましたし、
だからといって社長が辞任すればいいいって簡単な話でもなさそうですし…
以前3DSがどうぶつの森で大ヒットした時にどこかで読んだ記憶があるんですが、任天堂の主要タイトル、たとえばマリオやゼルダ、ドンキーコングにどうぶつの森もそうですが、ここらへんのタイトルって老若男女幅広い層に受ける非常にいいゲームだと思います。
 
思いますが…これらのタイトルを出せば、そのソフトが遊びたいから本体を買うって人も多いと思いますし、ゲーム製作者にとっては本体を買ってでも遊びたいソフトって認識されてるわけですからこれ以上ない褒め言葉でもあると思います。
でもそれはあくまで製作者サイドの話…これを経営側が言ってちゃダメな気がするんですよね。

マリオを出せば本体が売れる…それはいいですけど、その後は?

もちろんドンキーやカービィも出ますよ。でもそれで任天堂専用ハードじゃねーか!って言われて結局衰退した物もあったと思います。
もちろん前作のWiiでも似たような環境になり、WiiUではサードを大事にしようって意気込みが感じられていたんですが、それもどうも初めだけだったような…
むしろ製作サイドでは初めから大事にされてないんじゃ?なんて思ってしまう話もチラホラ出てきているみたいですし…。

任天堂も利益を追い求める一企業ですから、自社ハードと自社ソフトがガンガン売れて儲かれば言うことナシ!ってのはわかりますが、それだけではハードが普及しないのはすでにわかっていますし、なんとかしてサードのソフトを持ち上げる必要があると思います。
 
そんなことオメーに言われなくてもわかってるよって言われるとは思うんですが、現状としてユーザー、そして小売店という立場からだけで言うと、どうにも他社製ソフトへの注力やサポートが足りないような気がします。

ここ最近では「ニンテンドーダイレクト」で動画を公開して色々な情報を発信しています。
これもひとつの宣伝にはなると思いますが、ネットでこの動画見る層って、ほしい情報は自分から調べてまわるような人が多いと思います。
でも任天堂のハードを支えているユーザーの半分(もっとかも?)は一般的なライトユーザーとよばれる人々なんじゃないでしょうか?
それも任天堂自身がDSやWiiで開拓したユーザー層で、その層の人たちに2本目、3本目のソフトを買ってもらう努力なくしてはハード自体が盛り上がらないと思います。
 
前作WiiでWiiFitを買ったお客様はWiiFitしかやらず、それに飽きると本体ごと片付けてしまった、もしくは売ってしまった…なんて話山ほど聞きました。
マリオは確かにおもしろい!だからマリオさえ買えば他はいらない…こんな話もよく聞かれます。
こんな店頭での声を聞くたびに、もっと任天堂色じゃないソフトを売る方にもチカラを入れればいいのに…なんて思ってました。
で、サードのソフトを売るためにゲーマー層を取り入れようと努力した結果がニンテンドーダイレクトなのかな?と。

でも本当は、ゲーマーに受けそうなゲームをマリオとどうぶつの森しか知らない層にもアピールしてユーザーを開拓するためにお金を使ったほうがいいんじゃないの?って思うんですよね?

先にも言いましたが、ゲーマーはそんなことしなくたって面白そうって思えば自分で調べて自分で買いますって。

そうじゃなくてマリオやカービィぐらいしか知らない層に、任天堂のいつものCM枠で、任天堂のWiiUってブランドを前面に出しつつサードのソフトをアピールするぐらいのこと、してもいいんじゃないでしょうか?
ドラクエ10など超ビッグタイトルはそんなイメージでCMやってましたが、そうじゃない他のタイトルにもそういったサポートをした方がいいと思います。
そりゃあCMだってお金かかりますけど、今後勢いで本体の値下げなんてことするぐらいなら、そっちにお金使ってユーザー開拓をしっかりやっていかないと、結局脳トレブームの時みたいに、売り逃げ商売みたいなことになってしまうんじゃないかな?と思います。

製作サイドのことはわかりませんし、きっと技術的なことやお金的なことでもサポートはあるんだと思います。
そこはもちろん必要でしょうが、理想としては開発しやすい環境や任天堂ブランドを駆使しての販促のサポートなどをもっと突き詰めていくことこそがハードを開発したファーストパーティの責務じゃないでしょうか?

現在は苦しいかもしれませんが、WiiUはオリジナリティ溢れる入力デバイスを要したハードです。
その価値をこのまま埋もれさすことの無いよう、できればサードのソフトがたくさん出せるような(出しやすくなるような?)施策をとってもらいたいと素人ながら思います。

販売店としては任天堂がいいとかSONYがいいとかMSが…なんて言わず、各社のハードもソフトもそれぞれが売れてくれなければ商売は厳しいものになります。
そしてそれが業界全体の未来にも繋がっているので、任天堂の底力に期待したいです。