XBOX360の取り扱い
先日コメントで『Xbox360の扱いと今後についてどうなのか?』といったようなニュアンスのお言葉を頂きましたので、ちょっと書いてみようかなぁと。
ただ先にお断りしておきますが、今回の記事はあくまでよしぷぅのお店でのお話です。
地域やお店の規模により違いはあると思いますのでこの記事の内容を標準としてお考えにはならないでくださいw
さて、件の360ですが、店頭に並べる商材としては残念ながら縮小傾向にあると言わざるを得ません。
限られたスペースに商品を陳列する際、やはり売れないものより売れるもの、安いものより高いもの、汚いものよりキレイなもの、古いものより新しいもの…ここらへんが大前提となってきます。
ただ、中古などを扱うお店にとっては古いものより~という部分については少し考え方が変わり、古くても品揃え重視でなるべくたくさんのタイトルを並べよう!となります。
まぁ、ここらへんはあんまり関係ないですが(^^;)
その基準の中で当たり前であり一番重要なのが「売れない(可能性の高い)ものより売れる(可能性の高い)もの」です。
その点で考えるとXbox360のソフトは残念ながらWiiやPS3より弱くなってしまいます。
360のソフトを並べる為に1スパンとるのであればPS3やDSの場所を広げた方が売上は確実に上がりますし、実際の店舗でのデータがそうなっているので仕方ありません。
また、売り場面積が広がると必然的に、その商品に興味のあるお客様の来店が増えるので買い取りも増える→そして中古が増えて品揃えがよくなりまたお客様が増える…といったいい回転になります。
これはゲームに限らずコミックや書籍などなんでもそうです。
逆に売り場面積を狭めると、見た目にもボリュームがなくなりお客様は減る→買い取りも減り在庫も減る→またお客様が減る…
と悪循環になってしまいます。
じゃあ増やせよ!とおっしゃる方もおられるでしょうが、そこで先ほどの売れないものより~となるわけです。
棚を丸々1個使ってXboxを展開しても月に2、3本しか売れなければ売上は1万円ほどです。
でももしそこをPS3にすれば10本以上は売れるから…と、実績データを見つつ検討して棚の配置などを考えるのでそうなっちゃうんですよね(^^;)
じゃあなんで売れないんだろう?
その部分は当然考えます。
ゲームがおもしろいかおもしろくないかは個人の判断となりますので、お店側の人間としてはあまり重要ではありません。
ではそれ以外の要因…例えば発売される本数が少ないのも原因のひとつと考えます。
まぁこればっかりはメーカーさん次第なので仕方ありません。
あと、お店の売り場が少ないからネットで買うよ!という方が360ユーザーには多いと思います。
これはコアユーザーが多いジャンルですので当たり前でしょうが、ここが一番大きなポイントだと思います。
皆ネットで買う→お店は売れないから売り場を縮小する→店にないからネットで買う→以下繰り返し…
当たり前ですが、これが一番の原因です。
なのでお店としてもムリに費用をかけて売り場を維持する必要性はまったくないと判断し縮小させてしまうことが多いと思います。
でもお店で買ってくれないのが悪い!と言っているわけではありません。
それは商品の特性によって地域や客層、売れ方まで様々な結果が出るのは当たり前!なのでお店側の考えとしてはコアユーザーメインの360はネットでの販売が多いだろうし、店頭は縮小してもいいんじゃないか?との結論になっていると思います。
で、ここまでは大まかな考え方でしたが、じゃあ価格などはどうなのか?
一部でXbox360の本体を買取していないお店もあるようですが、一応うちでは買取はしています。
が…やはり価格はかなり安くなってしまいます。
もうこれは純粋に需要と供給のバランスの問題ですね(^^;)
秋頃にMSがやんちゃしたのでややこしい話がひろがり、結果中古の本体が売れなくなったようでw
そうなれば当然本体の買取はかなり下がります。
うちも本部が作成する価格で買取をするのですが、アーケードなんかはそりゃあもうwww
で、ゲームはハードがなければソフトも売れない…お店ではそんな流れになっていますので当然ソフトの仕入れもしょっぱくなりますw
最近今週の新作紹介などでも360ソフトの登場が激減していると思いますが、メーカーの発売本数も減っていますし、お店としても仕入れをゼロにすることもかなり多いので必然的に記事にも登場しないことが多々あります。
ソフトに関しても、買取価格が落ちるスピードはWiiやPS3より早いと思います。
それだけ市場での人気(ソフトの人気とは別です)がないってことですよね。
結論として360ユーザーはますますネットで購入する方が増えると思いますし、お店側もその考えでいると思います。
でもこれは小売がいらんとかネットがどうとかそんな話ではなく、ちゃんと商品の特性にあった住み分けができてきているんだと思います。
例えばおじいちゃんおばあちゃんに人気の時代小説…これなんかはネットより近所のお店で買う方が多いです。
そりゃあご年配の方はネット出来ない人が多いので当たり前ですし、お昼間に時間があるから散歩がてらお店に来て買っていただけるってパターンが結構多い。
逆に仕事があって夜は遅いけどゲーム好きだしやりたいなぁ!って方には手間のかからないネット販売がかなり便利ですよね♪
360ユーザーにはそういった方が多いので必然的にネット販売が強いんでしょう。
そこはメーカーもわかっていることなので、360は今後、さらにネット専用の特典をつけたり、ネットやゲーム専門店、大型量販店などに絞った売り方になるでしょうし、それが360にとって一番いい道だと思います。
長々と書きましたが大体は当たり前のことばっかりかと思います。
よくPS3とのマルチで出るタイトルはわからなくもないですが、それ以外でとにかく比べられることが多いと思います。
でも実際PS3とXboxでは方向性がかなり違う気がします。
方向性が違えばユーザー層も違う。
そうなると売れる本数だけではなく売れ方にも違いが出て当然です。
だからあまり比べてムリに善悪を決めつけるようなことを言い合っても仕方ないと思います(^^;)
最後に…今後この状態(ソフトの販売数やメーカーの姿勢も含めて)が続けばもっと日本では厳しくなるかもしれません。
少なくともSONYは新型以降新規ユーザーの取り込みに明確な方向性を示す商品を提案していますし、その幅も広げてきています。
対してMSは…残念ながらいままでと変わらずといったところです。
新しいものを手に入れようとばかりするのではなく、まずは現在360を買ってくれているユーザーの顧客満足度を上げ、さらに独自性を出した商品の提供をすることで、さらにユーザーの満足度を上げることを最優先としたほうがいいような…そんな気がします。
その後はProject Natalなどインパクトの強いアイテムがあるのですから…。
と、一販売店店長の戯言でした。
個人的にはCODパックがなぜか家にあるのでorz今後も買いたくなるようなソフトが出て欲しいですし、360にはがんばって欲しいと思いますw