※2015年11月16日のコラムの再アップです。

よく、ビジネスの方向性の事を
相談される事が多い。

今までの事業の在り方を見直したい、
もっと絞ってやっていきたい、
もっとこうして
もっとああして・・・

規模の大きい、小さいに関わらず
事業の方向性に頭を悩ます人が
多いのが現実だ。

私自身、方向性に迷わないか、
といえば、そんな事もなく、
迷う事はある。

でもそれは、どちらかというと、
中々進まない現実に対しての
打開策を見つけようと
もがいている事が多い。

私にとって方向性というのは
決めるものではなく
決まって来るものだ。


自分がやっている活動、
そしてやって来た活動が、
今、目の前でどんな現実を
作っているのか。

それを見れば、方向性は
自ずとわかる。

そこに、ああしたいこうしたい
という欲求はなく、
ああすればよかった、
ああなれば良かったなどの
改善視点もない。

私や私が関わる事業が、
実際どのような現実を作り出しか、
だけに注目する。

そしてまた起こってくる
出来事に注目する。

方向性は決めるものではない、
見えてくるものでもあると思う。

ビジネスも人生だから、
そういう視点を持つ。


方向性を決める。
ということは、
決めた意外はやらない、
ということだ。

方向性と違うだけで、
何かを拒否する可能性がある。

それは事業の可能性を閉じる。

方向性を決めたいなら、
自分や事業が作り出した
現実を良く見る事。

そして今、目の前の現実は
どんな風に動いているのを見る事。

もし、見るのが難しいのであれば
ぜひ、ご相談を。


事業がうまくいくやり方や方法を
示してくれるコンサルは山ほどいるけど
みんな、希望や理想から未来を見てる。

ある意味、妄想から未来を創ろうとしている。

現実は現実からしか作られない。
未来は、目の前の現実の連続の先だ。


一流の経営者はみな、
現実の上に理想を乗せるのがうまい。

いや、理想ではないな、
連続した現実の最大値を見ているのかな。

その最大値が、
事業の方向性になる。