※2014年6月16日のコラムの再アップです。

 

どこからが成功でどこまでが成功でないのか
という基準は、人によっても違うだろうし、明確な区分けもない。

だから、自分で『自分はうまく行ってる!』
と思った時点で、自分基準の成功なんだとは思う。

成功したい、という動機が
人に認めてもらいたい、世の中を見返してやりたい、
それを自分の中で達成した!

と感じた時、成功病という病になる。


分かり易く言えば、傲慢になりその地位にあぐらをかく事になる。
分かり易く言えば、自分は社長だから、経営者だからとか、
そういう自分の地位に対するアピールが増える。

とにかく自分の名前に冠を付けたがる。


なんだか見ているこちらが恥ずかしくなるのだ。
自分の立場をアピールすればするほど、
自分はその立場がないと、何も出来ない人間なんです、
自分自身で勝負出来ない人間なんです、と言っているように見える。

社長だの先生などと、そういう冠に
自分の価値を見いだそうとしている。

例えば、これがどこかの大会社の社長なら、
自分の立場の固辞などしない。
大企業の社長だからこそ、自分自身を律する必要がある。

だって、自分の評判が
その会社の評判になってしまうから。

そこに公人としての責任がある。


私みたいな、個人事業に毛が生えたような人間は
そこまで考えなくてもいいとは思うけど、
やっぱり恥ずかしいことはしたくない。

私もうまく行っている方だけど、
私よりうまく行っている人間など
それこそ、ごまんといるし、
今の時代、誰でも社長でも先生にでもなれるから。

女性の経営者だって、今はやたらといる。
私より仕事ができて、人格者の人もたくさんいる。

まだまだ私などフリーランスの域から出ない。
企業って言えるのって、どのくらいからなんだろうね。
社員10人以上かな?

アメブロで有名ですよね?
とか言われてもピンとこない。

別に道歩いてて、声かけられるわけでもないし
そんなほんの一部の人に知られてるからといって
有名人だとは思えないし、おこがましいわ。


認めてほしいのも、
見返してやりたいのも、
起業する上で前提が間違っている。

自分の心の傷(ブロック)から
成功しようとしてるから、
成功したとたんに、人が変わったようになる。



『私は人と違うのよ!』

そう思い始めたら、
成功という病に犯され始めていると
考えた方が良いね。

そして、自分は何かを持ってないと
生きている価値はありません、って
思ってるんだなってこと。


成功や立場が自分だと思うことほど
危険はことはないなと、常々思うのであった。