先月、日本に帰ったときに「おひとりさまの老後」(上野千鶴子著)を読みました。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8A%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%AE%E8%80%81%E5%BE%8C-%E4%B8%8A%E9%87%8E-%E5%8D%83%E9%B6%B4%E5%AD%90/dp/4879546801
私は今までの人生で「おひとりさま」的に生活したことはほとんどないし、今後もたぶんないだろう(?)と思うのですが、この本が気になって読みました。
気になった最大の理由は、事務所に独身者がたくさんいること。そして、当然に全員が毎年1歳としをとる。総合すると、事務所メンバーの多くが「おひとりさまの老後」に直面することになる。経営担当者としては、そのあたりのことも気にかけておかないといけないと思いました。
最初、他人事のように思いながら読み始めましたが、読むにつれ、内容の多くに自分も直面することになる可能性があることを知らされました。
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この本は、
>長生きすればするほど、みんな最後はひとりになる。
>結婚したひとも、結婚しなかったひとも、最後はひとりになる。
>女のひとは、そう覚悟しておいたほうがよい。
で始まります。
そうなんですよねえ。結婚しても老後に生き残った方は「おひとりさま」になる。平均寿命が長い女性にはとくにそのチャンスが多いですね。
次に、本文の目次だけを追うと、
第1章 ようこそ、シングルライフへ
第2章 どこでどう暮らすか
第3章 だれとどうつきあうか
第4章 おカネはどうするか
第5章 どんな介護を受けるか
第6章 どんなふうに「終わる」か
そして、あとがきには、
>長生きすればするほど、シングルが増えてくる。超高齢社会で長生きしたひとは「みーんなシングル」の時代、がすぐそこまで来ている。ひとりで暮らす老後を怖がるかわりに、ひとりが基本、の暮らしに向きあおう。不安がなくなれば、なあーんだシングルの老後って、こんなに楽しめるのだから……そう思って、わたし(たち)自身のためにこの「おひとりさまの老後」を書いた。
とあります。
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読んでみると、私自身も「おひとりさま」になる可能性は十分にあることを実感させられました。そして、自分の「おひとりさまの老後」状態のイメージトレーニングをさせていただくことができました。
アメリカに住んでいると、孤独な人が目に付きます。そして、傍から見ていると、それで彼らは平気な感じなんです。
住み始めた最初の頃は、そんな生活でさびしくないのだろうか、なんて考えたりしていましたが、今ではそれが普通になりました。「ひとり」を楽しむという生き方が普通に成立しているのがアメリカ社会なんだと思います。
この「おひとりさまの老後」を読んで、「おひとりさま」アメリカ人に対する理解も深まった気がしました。
たぶん、これから日本でも「ひとり」を楽しむ生き方が普通に成立していく社会になるのだろうと思います。