非暴力非服従 | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

ボースの政策は「富国強兵」と言ってよいだろう。ボースが台湾で戦死してしまったので、残ったガンジー側(非暴力非服従側)だけが独立の道を切り開いたかっこうだ。

ガンジーは、イギリスからの経済的自立を目指し、イギリスからの独立を勝ち取る。ベースに流れるのは、新しいモノへの拒絶反応。日本が明治以来「富国強兵」政策をとり、西洋文明を積極的に取り入れながら発展したのと対照的でさえある。映画には出てこないけれども、文明の利器を導入しようとしないガンジーの姿勢には国内でも批判があったようだ。

ガンジーはヒンドゥーだけれども、イスラムとヒンドゥーの融合国家としてのインドを目指す。モスリム側への譲歩が、ヒンドゥー側の不満を呼び暗殺。無抵抗主義。命をかけた断食で最後の難局を乗り切るも、その直後に暗殺。そして国は、ヒンドゥー教とイスラム教の違いに応じてインドとパキスタンに分裂。ガンジーはイギリスからの独立には成功したが、統一インド構想は実現しなかった。

映画の中に展開される、ガンジーの非暴力非服従の姿勢には、ただただ頭が下がる思いがした。当時のインド人も全員が同じような感慨をガンジーに対して持ち、それが非暴力による独立を勝ち取ったのだろう。「富国強兵」によった場合に比べて、何桁もの死者数の違いがあると考えてよいと思う。ほんとうにすばらしいことだ。