前回のブログで書きましたが、
モンゴルへの出張から帰ったばかりのティムに、
アメリカの身内(叔父夫婦)の悲報が届き、
急遽翌日に渡米することに。

モンゴルへの旅について報告する機会もありませんでしたが、
ティムがトレーナーを務めている国際的な経営者団体のモンゴル支部の設立を機に、
アジア各国のメンバーが集合。自己成長に取り組む経営者研修を行ったのです。

草原のイメージが強いかもしれませんが、
首都ウランバートルの標高は約1,500メートル。
周囲に山々も見えるそうです。

一週間ほどの宿泊はホテルでしたが、
一泊だけ、ゲルと呼ばれる、遊牧民の移動式住居に泊まったそうです。

シャーマニズムの祭祀場も近くにあり、
モンゴルではシャーマニズムがまだ色濃く残っています。
(私たちの知り合いであるアメリカ人のシャーマニズム研究家が、
執筆のためにティムと入れ違いでモンゴルに出かけて行きました。)

モンゴルでは乗馬もさせていただいたり、伝統的な踊りを拝見したり、
山に登ったりと、すっかりモンゴルに魅了されたティムでした。
(まだ私も詳しい話を聞けていませんが。)

そして日本に帰国してまだ数日という時に、
アメリカに飛ぶことに。

急に決まった旅だったため、
毎日が慌ただしく過ぎていく中、
アメリカに飛んだティムが、家族(親戚全体)の状態を毎日、
スカイプで報告してくれる度に、涙のシェアになりました。

今回、事故で亡くなったのはティムの父の弟夫婦ですが、
ティムの親戚全体がひとつの家族のように愛し合っている関係で、
こういう身内のあり方があるのだということを改めて知る思いです。

家族の中には多様性もあり、
経済的にとても貧しく、援助を受けて成り立っている家庭もあれば、
ミドルクラルの家庭、それから非常に裕福な家庭もあります。
ゲイのカップルもいれば、民主党支持の家庭、共和党支持の家庭があり、
クリスマスに集まった時ですら、政治の話になったりします。
養子をもらい、実際の血縁関係がない親子もいます。

そうした多様性や価値観の違いはあっても、
家族としての愛情に変わりはありません。

ティムによれば、幼い時から、親戚のみんなと
祖父母の農場で一緒に多くの時間を過ごしたという基盤があるから、
お互いに対する絆が深いのだといいます。

今回、親戚がまず一堂に会したのは、ティムのいとこの家。
急死した叔父夫婦の娘たちは、遠方の州に住んでいて、
夫や子供たちと共に、飛行機で戻ってきました。

遺族の娘たち家族が乗った車がそのいとこの家に到着した時、
身内の誰もが、すぐに家の外で出迎えるということができなかったそうです。
どう言葉をかけていいか、わからなかったのでしょう。

ドアを開けて迎えることすらためらわれたというのは、
ふだん、とてもフランクな人たちだけに、考えにくいこと。
どれほど繊細な状況だったのかが想像できます。

お通夜には、500人ぐらいの方々が来てくれたそうです。

お葬式は、叔父夫婦が所属していた教会で行われました。
400人ぐらい、列席したそうです。
牧師さんのお話と祈りに続き、遺族や故人とゆかりのあった人たちが、
前に出てきて、故人についてのお話をされたそうです。
ティムの話がとてもよかったと、他の身内から聞きました。
(内容は、できれば、また別の機会に書きます。)

それから、孫の双子が、美しい歌声を捧げました。
それもとても心に残ったそうです。

お葬式が終わった後、地下で食事が出されました。
教会の信者さんたちが、手作りの食事を用意してくれたそうです。
伝統的なアメリカのお葬式ではそうなっているそうですが、
温かいですね。

叔父夫婦の死亡告知が地元の新聞に掲載され、
その新聞のサイトにも載っていました。

それにはコメントを投稿することもできるのですが、
故人の知り合いの投稿に加え、
交通事故の現場を目撃した人も、故人を知らないけれど、
たまたま居合わせた者として、遺族に想いを巡らし、
冥福をお祈りすると書いてありました。

ネット上でこういうやりとりもできるんですね。

最後に、お悔やみのメッセージを多くの方々からいただきました。
日々、悲しみの中にいた私たちにとり、心が和らぎました。
また、直接にメッセージをお寄せいただいていなくても、
気にかけてくれた方々がいらっしゃることが想像できます。

皆様、本当にありがとうございました。

$心の羅針盤~ティム・マクリーンと高岡よし子によるブログ-山桃の木