シリア内戦視察 第1話 (渡航前夜と当日) | ♪ HARUNAのブログ ♪

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男装の麗人川島芳子とHARUNA(遥菜)のブログ

前世で行った場所を初め、色々な場所に訪問した時の
紹介ができたら良いと思ってます♪


現在の僕は民間軍事会社と言う特殊な業種の仕事をしている。
もちろん日本では初めての業種。日本初と言う事ですね。
今回のエピソードは出来るだけ短く書きたいと思っているが
10話ぐらいになってしまうだろう。


この業種が世間に存在が広がったのはアフガニスタン紛争、
イラク戦争でアメリカやイギリスの民間軍事会社が物資輸送の
車両の武装警備等、民間が警備を請け負い知られている。
(イラクでの被害:戦死:1554名/戦傷/負傷:4万3880名)
イラク戦争以前の古くから存在はしている。
(詳しい説明は今回省く。)ウィキペディア(Wikipedia)で
調べる事ができます。


この仕事をしたいと思い始めたのは2年前ぐらいの頃から
考え始めていた。40年間で色々経験して来た僕は残りの人生
、生きる目的を見失っていた時だった。


運が良いのか分からないが、自殺経験で生き延びてしまってから
どうせ死ぬなら人を救う為に命を使って死のうと考え始めた。
あの時僕は、一度死んでいたのだからと。いつしか、今後何人を
救えるかが目標になり始めた。


僕が渡航する計画は2月頃から計画している。リスケして
今回4月に行く事になったと言う訳です。


航空券の予約をする頃から気が進まないと言うか、色々な
想像、想定が考えられる為、過酷で困難な任務に思えた。


しかもこの航空券の予約前までは2名で行く予定だったが、
色々考えた結果、急きょ僕一人で行く事にした。


前回述べた様にとにかく重い荷物を持ち、歩く事が想定され、
最悪戦闘が発生する可能性がある。渡航予定日の10日前
ぐらいから(かなり短い期間だ)筋トレ、マラソン、プール
と身体が動ける状態までにしなくてはならなかった。
トレーニングは渡航前日まで続けていた。


丁度、このタイミングで(映画:ローン・サバイバーと言う
戦争映画)が上映されており、今回の渡航とリンクする。




映画では事実の内容で米軍特殊部隊がアフガニスタンでの
秘密作戦を描いたものだ。彼らも少人数(4人)で行くのだが
無線や衛星電話もあり最悪、救助、支援も呼べる。その事が
うらやましく思えた。


今回僕の場合は一人で行き、しかも救助は無い!死ぬか生きるか
しか考えられなかった。


不安や緊張が渡航3日前まで続き、眠れない日が続いたが、
不思議と覚悟ができたのか、3日前からは良く眠れた。


渡航当日、とにかく僕は目的を果たす事で頭の中がいっぱいで、
足取りが速く、前進する事しか考えがなかった。
当然ながら、初めて行く国なのだが全く不安は無かった。
死ぬ覚悟は出来ていたので、不安と言う感情が消えていたのだ
と思う。


普通であれば到着後、事前に手引きをしてもらえる人と
コンタクトを取り入国の支援をもらうのが妥当だが、日本人が
入国する情報が漏れるのが嫌だったので、手引きも無く現地で
全て情報収集をする事から仕事を始めなくてはならなかった。
しかも20日間の期間で全てをこなさなくてはならない。


(※情報が漏れると言う事は、政府軍に暗殺される危険がある)


最短でトルコからシリアに入国する為に3日間はかかると思った。
しかもトルコ密入国する想定もしており、あらゆるパターン
に対応した持ち物で、荷物が重くなってしまったのだ。


そしてトルコに入国するとイスタンブールで国内線に乗り継ぎ
国境近くの町まで行った。ここまでは普通の旅行と変わりは
ないだろう。




時間の感覚がなくなってしまったが、今回乗り継ぎを含めると
20時間ぐらいは現地までかかっていたと思う。
凄く長い時間に感じたよぉ。


≪ 今回想定されたリスクとシナリオはいくつかある。 ≫


・自由シリア軍や政府軍に拘束される。
・政府軍に拘束後、処刑される。
・自由シリア軍に拘束後、処刑、兵隊にさせられる。
・アルカイダ(ISIS)に拘束、処刑される。
・各軍のいずれに拷問、投獄される。
(上記の場合、自決を覚悟していた)
・最前線で撃たれる。爆撃される。
・シリアに入国できないで失敗に終わる。
・シリアに入国後、送り返される。
・等など


≪ 今回行った主な場所 ≫


・最前線の都市アレッポ市内
・アレッポの戦闘、最前線
・自由シリア軍拠点、住まい(複数)
・自由シリア軍司令部
・自由シリア軍兵舎
・消防署、レスキュー隊
・野戦病院、病院
・避難民施設(難民施設)
・等など


※目的は秘密


今回行って分かったのだが、現実的には一度入国したら手引き
を無くしては、自力で脱出するのは難しかった。
マジで普通の人は真似をしない方が良い。


※シリア内戦渡航 第2話 (トルコ国境の町)に続く


はるな