1925年製ベヒシュタインでの演奏動画 | 近藤嘉宏オフィシャルブログ「Brillanteな瞬間」Powered by Ameba

1925年製ベヒシュタインでの演奏動画

先月ユーロピアノの八王子工房を訪れた際に
演奏した動画がYouTubeにアップされました。
動画は2つあります。

バラキレフ: 東洋風幻想曲「イスラメイ」

リスト: 愛の夢第3番

使用楽器は1925年製ベヒシュタイン。

イスラメイを弾くのは
本当に久し振り。
演奏会で弾いたのも
これまでに数回くらいじゃないかな。
1925年製ベヒシュタインでこの曲を演奏すると、
刺激的、或いは攻撃的な側面よりも
素朴さや滑らかさといった
ある種の緩やかさが
より浮き立ってくるのではと考え、
今回取り上げてみました。
考えてみればこの作品、
Fantasyですしね。

一方、愛の夢第3番はよく弾く作品です。
楽器が変わることで
受ける印象がどう変わるか、
そして弾き手の個性を含め
何が変わらないのか、
色々な楽しみ方が出来そうです。

僕は3月にもこの工房を訪れていて、
その際の演奏動画は
既にお知らせしておりますが、
ここで再度ご案内。

リスト: 半音階的大ギャロップ

使用楽器も一緒です。

それにしてもこの工房、
ホールとまた違い
独特の雰囲気があります。

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職人さんが丹精込めて
ピアノを造り上げていく場所ですから、
何というか、
神聖な空気に満ちていて、
楽器の生のリアリティというか
ナチュラルな生命力を
弥が上にも弾き手に実感させるんですよね。
身が引き締まるとともに、
何だかとても落ち着く空間です。