音声言語と手文字の復権の予言 | はげざるのブログ

音声言語と手文字の復権の予言

160万年前、人が直立して顎が後退して、いろいろな音を発生できるようになったそうです。音声言語はそのあたりに生まれた。音声言語は、その場の局所的なものであるという特徴と、聴覚という心の感情層の深いところに作用する特徴があります。俳句や短歌、音のリズムが文字の底流に流れて、心に作用することを思い出してください。

6000年前、文字が発明され、文字言語が生まれた。文字言語は、時空の制約を越えるという特徴と、視覚で何度も再現できるため、理知層の深いところに作用する特徴があります。写経の効果や書いて覚えるという人類の習慣を思い出してください。それ以来、音声は一時的なものであるため、文字言語が公のもので、音声は私的なものとなった。

40年ほど前にワープロが生まれて、20年ほど前にPCが一挙に広まり、人は手で文字を書くことをやめた。手でタイプするようになった。人類史上、たかが数十年で、6000年の経験が消えるわけがありません。ITが進歩してペンがDigitalの世界で当たり前になったら、手文字は、心に浸みるメディアとして復活します。

さらに、たかが6000年ほどで、160万年の経験が消えるわけがありません。ITが進歩して音声認識が進化したら(精度とPrivacyの問題を克服したら)、音声言語は、文字言語に奪われた地位を取り戻します。文字言語よりもいっそう、心に浸みるメディアとして復活します。